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自然に触れるのは気持ちいい

実家は田舎だったのもあって、思い出してみると子供のころ、おにぎりを作って、近所の山や親戚の家の近くの山に登っていました。
父親や祖父がよく釣りに行っていて、ときどきついていって釣りをするのも好きでした。川や海の魚が常にあったので、魚に比べて肉を食べることのほうが多く、一人暮らしを始めたとき肉を食べることが多くなって、よくお腹を壊していました。
祖父は秋冬は猟友会で山に行っていたので、ときどき鹿や猪、雉の肉を食べていて、自然が身近な生活環境でした。そういえばチャボを飼っていて、卵を頂いて卵かけご飯にしていたことも思い出しました。
今思えば、お金を払っていやると高額になる食生活でした。


スキューバダイビング

働き始めてからは、まずは人並みに仕事ができるようになろうと思い、普通に仕事をしていました。好きなことを仕事にしてしまったせいか、休みの日は遊びでアプリを作ったりしていました。
仕事にもお金にも少し余裕がでてきた30歳前くらいに、自然に触れたいと思ってスキューバダイビングを始めました。
もともと人の少ない田舎に住んでいて、就職で東京に住み始めてから、さらに人混みが嫌いになっていたので、人の少ない海へ行って、人の居ない海に潜るのは楽しかった。

大瀬崎に沈められていたプーさん

海の中には魚がいっぱい住んでいて、一緒に潜っている人以外、人に会うことはほとんどない。魚が住んでいるところと、住んでいないところははっきり分かれているように感じて、生き物を感じない。真っ白な砂だけあるところでは、砂漠ってきっとこういう「何もない」という感じなのかと思ったものです。
一度ドリフトダイビングをしていて、慣れていない方が流されてしまいガイドの方が付き添い、自分たちは減圧症対策でゆっくり浮上したらすごく流されていたことがありました。数分後には迎えのボートが見えて、事なきを得ましたが、陸が遠くに見えるポイントでしたが「海の真ん中にポツン」は結構怖い思いをしました。
あと自分と同じくらいの大きさの魚は悠然としていてかっこいいけれど、ちょっと怖い。それでもサメとかマンタとかの大きな魚を見に行ってしまうのですが。
※水槽のガラス越しに見る魚と、同じ水槽にいる魚の違い

山を歩き始めた

結婚しててからスキューバダイビングにはいかなくなった。すぐに子供が出来たことと、やはりお金がかかるので。
「節約と育児に協力して!」の妻の言葉で、趣味の時間は取らなくなりました。時間を見つけては、アプリを作ったり、技術書を読んだりしていたら、「休みのときに仕事していて、そんなに忙しいの?」と妻に聞かれて、「ゲームしたり、漫画読んでるのと同じで、遊んでるところ」と言ったら、「えっ!?」ってなっていたのを思い出しました。人それぞれの息抜きの方法はあるとは思ったけれど、これをきっかけに勉強も控えるようになりました。
子供と戯れながら過ごしていて、気付けば子供にも手がかからないようになってきて、何か気軽にできることはあるかと思って、思いついたのが「山歩き」。
子供の頃、身近で景色を眺めるのは好きだったから。最初は子供と高尾山に登ったりしていたけれど、だんだん人が少ない山に登り始めると、危ないと感じる箇所がちょくちょくあります。その時感じるのは「友達とは山に登れるけれど、家族とは無理」でした。家族は自分の一部のように感じてしまうので、

  • 「この急な下りで転んだら」

  • 「このヤセ尾根でつまずいたら」

  • 「この鎖場で足を踏み外したら」

いずれも崖下まで、止まることなく滑落するだろうと想像でき、やっぱり家族と登るのは無理となりました。冷たいのかもしれませんが、友達は親身に関わっていても、やはり他人と認識していると感じることでした。

そんなこともあって、独りで山を歩いています。
少しでも気が乗らない朝は山に行くのをやめるし、夜急に思い立って翌朝山に出かけることもあります。ちょっと疲れやすいと感じる日は、山頂までいかずに、事前に調べておいた別ルートで下山してしまったりします。
仲間と登っているとみんなに合わせなければならず、危ないとは言われますが日帰りはソロが手軽に続けられます。
そういえば山を歩いていて、鹿が目の前を横切っていくことがありましたが、「ドサッ、ドサッ、ドサッ」っという音とその大きさが怖かった。

やはり山で見る富士山は格別です。
写真だとわかりませんが、富士山は存在感がすごいと思います。アルプスの山々もかっこいいのですが、周りに高い山がないせいか、その形と大きさに圧倒されます。

丹沢の鍋割山から見た冬の富士山

実はこの写真を撮った後、下山中に転んで靭帯断絶して、足をテーピングでガチガチに固定して、トレッキングポールを杖にして5kmほど歩いて下山しました。大事にならず、改めて安全登山に気をつけるようになりました。

山を歩いていると人に会わないことも多くあります。
歩いていて、

  • 「昔は舗装された道路はなくてこんな道を歩いていたのか」

  • 「山の土や岩はどんどん落ちていくばかりでほんの少しづつ山は均されていくのか」

みたいなことをよく考えてしまいます。
「歩きやすい道路がある」
「蛇口をひねると水が出る」
「スイッチひとつで明るい、温かくなる(涼しくなる)」
ことが本当にすごいと感じます。

不自由なく居られるのはすごいこと

海や山には人はほとんど居なくて、狭い平地に寄り集まって住んでいます。
都心にいると人だらけ、地方でも人が集まって住んでいて、その他のひろーい土地には動物か自然があります。
山の中に住むのは普通に考えてたいへん、元気なときはいいけれど、少しでも怪我や病気をしたらすぐに厳しくなってしまうことが想像できます。
自然の中は好きですが、安易に移住したいとは思えず、町中に住んでいることの便利さに感謝しながら生きていきたいと思っています。

神奈川県大井町「あおいゆめの里」から見た富士山と河津桜

こちらは2月末に散策に行ったときの写真で「富士山と桜」、ありがちではありますが、実際に見るととてもきれいでした。大きく真っ白な富士山、ピンクの河津桜、周りの山々の緑の色合いが素晴らしかった。

コロナ禍以来、在宅勤務でほとんど家からでない日が続いていますが、休日の山歩き、無理なく続けていきたいと思っています。

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