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【コナンカード】名探偵コナンTCGはシュール楽しい【遊び方概要】

満を持して発売となった「名探偵コナントレーディングカードゲーム(以下、コナンTCG)」。

スターター

さっそく購入して軽く遊んでみたところ、わちゃわちゃ言いながら・時に突っ込みながら遊ぶのが面白いゲームという印象を受けた。

そうした面白さの観点から、ゲーム概要と感想を簡単に記しておきたい。
購入を迷っている方・とりあえずどんなゲームか気になる方のお役に立てれば幸いだ。

※なお、筆者のコナン知識は原作30巻前後で止まっている。安室はじめ、以降に登場したキャラについての知識が浅いことはご容赦願いたい。
また、本記事では既存の他TCGをなんとなーく知っている体で用語等を記述している。あらかじめご了承いただきたい。

何するゲームなの?

パートナーカード」と「事件カード」を選び、パートナーの能力と40枚のデッキを駆使して事件解決を目指すのがゲームの目的だ。

左:パートナーカード/右:事件カード

自分で起こした殺人事件をパートナーであるコナンや平次、安室たちに解決してもらうとも言い換えられる。だいぶサイコ夢女子めいたシステムである。

事件解決の手順は大きく以下の2段階に分かれる。

  1. まずはFILE(≒マナ)を7枚溜める。パートナーの力で事件を「解決編」に進めることができる。

  2. 「解決編」状態で、指定された数の証拠を揃え、パートナーの力で事件解決を宣言。ゲーム勝利となる。

他ゲームの用語でざっくり例えるならば、「7マナ溜めつつ6~7回殴れ」といったところ。

特徴的なルールとしては、ゲーム勝利はパートナーの効果でしか行えない点が挙げられる。
小五郎のおっちゃんや目暮警部に事件を解決してもらうことは残念ながら不可能だ。

今後パートナーカードとして出れば彼らにもチャンスが

じゃあ彼ら他キャラクターは何をするのかというと、事件の解決に必要な証拠を集める助けとなる。この証拠集め(推理)がゲームの中心であり、他のゲームで言うところの「攻撃」に相当するわけだ。

左右下に書かれた数字が必要な証拠の数(先手後手で異なる)

自分で証拠を集めるだけでなく、相手の証拠を奪う(相手を1減らし自分を1増やす)ことも可能であり、ゲームに駆け引きを生んでいる。

……が、コナンの指示の下に少年探偵団が警察の証拠を奪い始めるのは、なかなかに狂った絵面である。

「行け元太!相手の証拠を奪え!」

設定としては「相手の証拠に疑問を投げかける」というイメージのようだけれど……?

ゲームシステム、もう少し詳しく

証拠集め

ゲームの中心となる証拠集めについて、もう少しだけ解説しておこう。

パートナーおよび他キャラクターの右下に書かれた数字はLP(ざっくり言えば推理力)であり、この数だけ証拠を集められる。

新一は流石の「2」

この数値は概ね0~2であり、小五郎のおっちゃんは元太未満の推理力ゼロという辱めを受けている。

元太はたまに冴えたこと言うけどおっちゃんはズレたこと言うもんな

レベル(コスト)

キャラクター左上の数字はレベルと呼ばれ、実質的な使用コスト。

新一ってば目暮警部の倍の重さなんですって

このゲームにおけるコストは、毎ターン2つずつ自動的に供給される。近年のシャドバEVOLVEやワンピに近いシステムと言えそうだが、それらとは異なり、山札のカードを裏向きでFILEエリア(≒マナゾーン)に置く。

また、1弾時点では全てのパートナーカードに「スリープ(=タップ)すると1コストになる」という効果が与えられている。

ラノワールのアムロ

これによって、自動で溜まる2コストを使って偶数レベルのキャラを出すのか、パートナーを足して奇数レベルのキャラを出すのか、戦略性が生まれている。

遊んでみよう

ここからは実際のプレイ風景をお送りしてみよう。事件とパートナーを設置し、デッキから5枚引いて初期手札にする。

脂っこい

私の手札、元太ばっかり・・・

相手に証拠を1つ与えることでマリガン(引き直し)も可能なのだが、今回はこの初手4デブからゲームを始めてみよう。

1ターン目

まずは最初のターン。オートでFILEが2枚溜まり、盤面はこんな感じ。

ちなみに先行1ターン目もドローあり

2コストあるので、さっそく元太を現場に放り出そう!めちゃめちゃイヤな字面だな……

出たばかりのキャラは推理ができない。ここはパートナーのコナンのみ推理することとしよう。

推理したら小五郎じゃなくてもスリープ

推理したので、事件の下に証拠が1つ置かれる。今回は先攻なので、コレを7枚溜めるのが勝利条件の一つだ。

2ターン目

相手ターンを挟んで2ターン目。FILEが4枚になる……が、手札にレベル4のキャラクターは不在。
(ちなみにこのゲーム「各ターン、レベルが足りるカードを1枚までプレイする」というルール。「4コストあるからレベル2キャラを2枚出すぜ!」なんてことはできない)

ここはパートナーのコナンをアシストに回し、レベル5の哀ちゃんを出そう。

青山先生やアニメの画風に寄せてるのが凄い

この哀ちゃん、相手ターン中に倒されるとデッキから同色の味方を呼び出してくれる。実質《キラー・トマト》である。

クリッターかもしれない

特に述べていなかったのだが、このゲームは

  • 寝ているキャラを殴り返せる

  • 起きているキャラはすべてガード(ブロッカー)に使える

というルールとなっている。

つまり、哀ちゃんを立てておけば
元太を殴り返しても哀ちゃんでブロックするし、哀ちゃんを倒しても他の味方が出てくるぞ
とプレッシャーをかけられるのだ。
お、これ強いのでは?

というわけで、元太で推理
元太の名推理が冴え渡り、新たな証拠が積み上げられる!!(カードバトル物っぽい口上)

ぶれちゃった

3ターン目

哀ちゃんのプレッシャーもあって(?)、特に損害なく迎えた3ターン目。

ここでパートナーのアシスト効果を使うことで、FILE7枚を達成!事件は解決編へと進む。

基本的に3ターン目はこの動きじゃないかな

解決編になっても、まだ証拠集めが残されている。
ここはレベル6の阿笠博士を現場送り。阿笠博士の効果でレベル4コナンも登場だ。

阿笠博士、歩美ちゃんにテキスト欄を押しのけられている

レベル4コナンは「他の味方を寝かせると手札交換(意訳)」という効果を持っている。麻酔銃のイメージ……?

この効果は出たターンでも使用可能なため、出したばかりでどうせ推理には行けない阿笠博士を寝かせて手札を整えることに。博士コナンを呼び、コナン博士を寝かせる、ちょっとシナジーめいた動きだ。

だいぶ盤面が散らかってきた

そしてここでネクストヒントを宣言!(元太の声マネで言うとそれっぽいぞ)

「ネクストヒント」とは、FILEの裏向きカードを1枚回収し、その後レベルが足りる手札のカードをプレイできる……という特殊行動。
FILEが減ってしまうため、序盤からの乱発は禁物だが、今はきっと使い時のはず

使うカードは《蘭の一撃》!

ちなみに色違いに《安室の一撃》もある

イベントカードは、すぐに効果を発揮して使い切りの、いわゆるソーサリーとか魔法カードとか呪文カードとかいうアレだ。

蘭姉ちゃんのカカト落としが敵陣の高木刑事に炸裂し、哀れ高木刑事は殉職することに。

この顔である

相手のキャラが減った隙に、元太哀ちゃんで警察陣営の集めた証拠を奪う。
蘭姉ちゃんが警官をボコって少年探偵団が証拠を盗むの、だいぶ倫理観が狂ってるな……

ちなみに相手ターンの反撃は、手札にいた第2第3の元太を投げ捨てることで凌ぎましたとさ。

元太を捨てたら阿笠博士がムキムキになった

戦いは続く

というわけで、ここからは互いに証拠の奪い合いを続ける泥試合となる。

後攻の方が必要な証拠は1枚少ないものの、体感だと先攻の方がちょっと立ち回りやすいかな?
このあたり、盤面の取り合いにセオリーが生まれたらまた変わってくるのかもしれない。

何にせよ、
「私の起こした殺人事件をコナン君が解決してくれる……」
「盤面が元太まみれ」
「元太!証拠を奪って来い!」
「ネクストヒント!(元太の声)」
「蘭姉ちゃんが御乱心」
「元太を投げ捨てて博士をムキムキに」
「どうしよう私元太のことばっかり考えてる……」

と、なんだかシュールな楽しさのあるゲームなのは間違いない。

とりあえずスターターだけでも入手して遊んでみると楽しいのではないだろうか。

※本記事は発売翌日に、速報性重視で書き上げたものです。後ほど追記・改稿が行われる可能性があります。



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