ウィリアム・フリードキンのドキュメンタリーにて(What Star Wars was to the science fiction movie, The Exorcist was to the horror films)

『フリードキン・アンカット』の冒頭、『エクソシスト』のすごさについてタランティーノやウェス・アンダーソンなど錚々たる面々が語る。

その中で、高校時代に習った「A is to B what C is to D」という構文が出てきた。使っていたのは映画監督のウォルター・ヒル(『48時間』『ラストマン・スタンディング』)。

Analogies are silly most of the time, but what Star Wars was to the science fiction movie, in a lot of ways, The Exorcist was to the horror films.
(「比喩を使うのは大抵の場合バカげてるんだけど使わせてもらおう。多くの点で、SF映画における『スター・ウォーズ』がホラー映画においては『エクソシスト』だったんだ」)

『スター・ウォーズ』くらいそのジャンルへの影響力がすごいんだよということで、公開当時生まれていなくても腑に落ちる説明だ。

桐原書店「高校総合英語Forest」によると「A is to B what C is to D.は「AのBに対する関係は、CのDに対する関係に等しい」という意味。what以下には、AとBの関係の例として、その関係が一般によく知られているものが来る」。
こちらのサイトから引用しました

ウォルター・ヒルの場合「What C is to D, A is to B」と倒置になっているが、同サイトによるとこれは理にかなっているものだそうだ。

C is Dは自明のものが入るから、「what C is to Dという補語にあたる名詞節を文頭に出して、旧情報をまず読み手に知らせるのです。そして、コンマで一息入れて、新情報A is to Bを伝えるのです。
これは、旧情報を先に言い、そのあとで新情報を付け加えるという英語の一般的傾向に合致しているのです。
(「英語教師質問箱」より)

こういう表現をさらりとしゃべるのは難しいが、さらりと理解できるようにはなりたいものである。

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