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ニコニコ動画ボカロ年別再生数TOP3を紹介(2007〜2010編)

みなさんこんにちは、すあまです。

今回は、ニコニコ動画に投稿されたボカロ曲の中で、年別再生数TOP3である楽曲を紹介していこうと思います!

第一回として、2007年〜2010年の4年間の楽曲を紹介します。

※再生数は2023年4月時点でのものとなっています。

2007年

3位 初音ミクに「Ieven Polkka」を歌わせてみた / Otomania 約620万再生

ボカロファンの間ではお馴染みの初音ミク=ネギというイメージを作り上げた元凶である本曲。

初音ミク発売から5日という速さで投稿され、投稿直後から話題を呼びます。
また、ニコニコ動画で現存する「VOCALOID伝説入り」(100万再生)を達成した最古の動画でもあります。

この曲はもともとフィンランドの民謡であり、フラッシュでアニメーションをつけたものがネット上で流行し、それを初音ミクがカバー、アニメーションも初音ミク仕様にしたものです。

ボカロ16年の歴史の中で多く生まれてきたVOCALOIDカバー曲の原点であり、頂点であると言えるでしょう。

2位 メルト / ryo 約1560万再生

現在ニコニコの全ボカロ曲の中で3位の再生数であり、未だ根強い人気を誇る本曲。

投稿直後にランキングが本曲の関連動画で埋め尽くされた、いわゆる「メルトショック」はあまりにも有名な話でしょう。

この曲が与えた影響は非常に大きく、最も影響力の大きいボカロ曲と言っても過言ではないかもしれません。
現在のボカロ文化の形成に貢献した、ボカロを語る上で外すことはできない一曲です。

1位 みくみくにしてあげる♪(してやんよ) / ika 約1630万再生

先日千本桜に抜かれるまで15年以上ニコニコ動画での再生数一位の座を守っていた本曲。
「初音ミク」の名を全世界に轟かせるきっかけとなったのは間違いなくこの曲です。

この曲が達成した投稿一年以内500万再生という記録は未だ破られていません。

JASRAC登録での問題などマイナスな話題もありましたが、現在の自由に二次創作ができる場が整備されたのはこの曲による影響が大きいと思います。

2008年

3位 ブラック★ロックシューター / ryo 約830万再生

huke氏が投稿したイラストから着想を得て作られた本作。
キャラソングが多くを占めていた黎明期において、VOCALOIDを一人のシンガーとして扱うという手法が特に色濃く出ているのがこの曲です。

キャラを曲中に一切出さずにここまでヒットしたのは本曲が初なのではないでしょうか。

また、多くのメディアミックス展開も行い、フィギュア化、ゲーム化、アニメ化などボカロ曲の新しい可能性を切り開いていきました。

昨年には新作アニメも放送され、未だその人気は健在です。

2位 ワールドイズマイン / ryo 約1010万再生

先日、史上12曲目のVOCALOID神話入りを果たした本曲。
ryo氏2作目の神話入り作品であり、黎明期にもかかわらず複数の大ヒット曲を生み出したryo氏の圧倒的な人気を象徴するような曲です。

わがままな「おひめさま」がツンツンしたりデレたりする、甘酸っぱい恋愛の曲となっています。

ボカロ曲において非常に多い「恋愛」についての曲の先駆けといってもいいのではないでしょうか。

1位 初音ミクの消失 / cosMo@暴走P 約1060万再生

「初音ミク」の消失について、超高速のBPMと高密度の歌詞に乗せて歌う
〈最高速の別れの歌〉である本曲。

初音ミクのキャラクターソングの中でも珍しい”別れ”について歌い、大きく話題を呼びました。

2018年にYouTubeにて投稿されたリメイクバージョンも1000万再生を超え、投稿から約15年経った今でも愛されていることがわかります。

2009年

3位 ダブルラリアット / アゴアニキ 巡音ルカ 約820万再生

2009年、新VOCALOIDである巡音ルカの発売直後に投稿され、一大ムーブメントを起こしルカの代表曲となった本曲。

二等身にデフォルメされたルカが回り続けるというキャッチーなMVと、バンドサウンドに乗せられた人間味のあふれた泥臭い歌詞のギャップは、ピノキオピーなど多くの有名Pに影響を与えました。

2位 ロミオとシンデレラ / doriko 初音ミク 約960万再生


ボカロシーン初期に活躍したdoriko氏の代表作。

少し大人な意味があるようにも取れる歌詞が特徴です。

小林幸子氏の歌唱など多くの歌ってみた派生が生まれているのもこの曲が大ヒットした要因となっているのではないでしょうか。

1位 裏表ラバーズ / wowaka 初音ミク 約960万再生

機械感の強いミクの調教、早口で歌詞を詰め込んだリズムの良い歌詞…
いわゆる「ボカロっぽい」のイメージを作り出したのは間違いなくこの曲でしょう。

サムネイルにキャラクターは置かず、wowaka自身が作成した灰色と白色で構成されたデザインとなっているのも特徴の一つです。

ボカロの歴史はこの曲以前、以後に別れるといっても過言ではないくらいシーンに大きな影響を与えた一曲です。

番外編 炉心融解 / iroha 鏡音リン 約960万(1230万)再生

圧倒的なクオリティのアニメーション、5分半とかなりの長さでありながら一切無駄がない曲の構成、近未来感のあるサウンド、常に時代の一歩先を行っていると聴いていて感じるような曲です。

この曲は2008年に投稿されたのですが、一度削除して2009年に再投稿されたためどちらの年にも入れ兼ねるということで番外編という立ち位置にさせていただきました。

2010年

3位 モザイクロール / DECO*27 GUMI 約1230万再生

現在もボカロシーンの最前線を走り続けるDECO*27氏によって投稿され、GUMIオリジナル曲では一位の再生数を誇っている本作。

今ではDECO*27=初音ミクのイメージが定着しつつありますが、実は自身で一番再生数が多いのはGUMIというのが好き。

週刊VOCALOIDランキングではGUMIオリジナル曲初の一位を獲得し、GUMIの普及に大きく貢献しました。

2位 マトリョシカ / ハチ 初音ミク・GUMI 約1410万再生

邦楽界でもトップクラスの知名度を誇る米津玄師、そのボカロP時代であるハチの最大のヒット作です。

現在でも数曲しか達成していない投稿から一年間で400万再生という大記録も達成しており、投稿初期から圧倒的な人気があったことが伺えます。

ヒット作が多く生まれた2010年でも異彩を放ち、syudou氏など多くのPに影響を与えました。

1位 ワールズエンド・ダンスホール / wowaka 初音ミク・巡音ルカ  約1420万再生

週刊VOCALOIDランキングでは歴代初の100万ポイント越えである150万ポイントという圧倒的な初動を見せ、大ヒットを多く生み出したwowaka氏最大のヒット作である本作。

全体で見ても4位の再生数であり、前述のモザイクロール、マトリョシカとともにボカロ曲の中でもトップクラスの人気を誇っています。

「ホップステップ」「ちょっとクラッと」「パッとフラッと」など跳ねるようなリズムに乗せた聴き心地の良い歌詞は、wowaka氏の抜群な作詞センスを感じさせられます。



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