中根すあまの脳みその120

3手先を読んでリアクションをとってしまう癖がある。

会話をしているとき、その後の展開を無意識のうちに予測して、その「未来」に笑ったり、怒ったり、悲しんだり、してしまうのだ。
会話だけではない。身の回りで起こる出来事についても、勝手に予測して勝手にリアクションをとってしまう。
これはなかなか困りものである。なぜなら、傍から見ると私は「感情のツボがおかしい奴」でしかないからだ。私が考えた通りの未来がやってくればきっとみんなだってその感情を持つだろうに、それが一瞬早いがために、私は変な人になってしまう。まあ、その認識もあながち間違ってはいないのだが。
私が予測した未来が正解だった場合、私の正当性はある程度主張できるだろう。ほら、やっぱりそういう話でしょ?そうなるでしょ?と。しかし、不正解だった場合。もう私は変な人でしかない。なんで笑ったの?と聞かれても、私はもう、なにも答えることができないのだ。

例えば本の話をしていて、相手の好きな登場人物が自分と同じだったとする。その瞬間、私の脳裏には、その登場人物の特徴やエピソードが浮かび、それを相手の人格や趣味と照らし合わせて、なぜその人がその登場人物に惹かれたのかが自然と導き出される(合っているかどうかは別として)。すると今度は、自分がその登場人物に惹かれた理由が思い出され、もし、それが相手のそれ(予想)と同じだった場合、私はものすごく嬉しくなるのだ。嬉しさを全面に出してしまう。しかし、相手はそんな私をみて戸惑う。まだ「その登場人物が好き」という初歩的な事実しか知らせていないのに、私がそれ以上のリアクションをとっているからだ。
「え?」と聞かれて、私は我に返る。
そして、「あ。ゴメンツヅケテクダサイ…」と小さい声で言うのだ。

最近、この癖は酷くなってきているように思う。自分が出ている動画などをみると、その様子がしっかりと記録されていることがわかる。
3手先リアクションに気をつけたい。
リアクションは、「今」に対してとるものであって「未来」に対してとるものではない。
肝に銘じよう。

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