中根すあまの脳みその38

あなたの、失敗談をたくさん聞きたい。

とても性格の悪い文章から始めてしまって、ただでさえ少ない読者の皆様が何人か逃げてしまったのではないかと心配になるが、これは私の本当の気持ちなのでこのまま進めさせていただきたい。
性悪発言の心はと言うと、私という人間は「ここぞという時」の失敗が本当に多い。最近はもはや、予測できるくらいだ。「あ、ここ失敗しそうだぞ」と。だから細心の注意を払おうとする。払おうとするのだけれども、一瞬の隙、それも本気とかいてマジと読む隙、すなわちもう油断しまくってよだれが出ている状態、つまり一瞬よだれが出ている状態、が生まれ、そこで綺麗に失敗するのだ。何を言っているの自分でもよくわからないが、ニュアンスだけでも感じ取ってくれると嬉しい。

ここ最近、息をするように失敗をしている。
大学の履修登録、失敗しそうオーラがぷんぷん出てたので細心の注意を払おうと意気込んでいたのだが、頭がくるくるくるくるぱーの私は、根っこの部分で勘違いをしてしまったのだ。
勘違いの上での細心の注意というのは、それはもう「無」。なにもない。トランペットを吹けるようになりたいのに、テニス部に入って全国大会での優勝を目指すのと同じことだ。…たぶん違う。
とにかく、それからどうなったかというと、アホのような時間割が完成した。それはもうアホ。100人に見せたら94人が軽蔑した目で、または、地球外生命体に遭遇した時のような目で「アホですね」と言うだろう。だが、このアホさを持ってしても、残りの6人はきっと「いや、逆にかっこいいです」や、「アーティスティックで才能を感じます」などと言ってくれるに違いない。私は人間の優しさを信じる。
話が逸れてしまったが、この話にはなんともアホな続きがある。結論から言うと、わたしはこのアホのような時間割にさらにアホを付け足してしまったのだ。
なんと、心優しき大学の教務課様が、私の大アホ時間割を、小アホくらいにできるチャンスを下さるという。 なんとありがたいことだろうか。
ここで皆さんに問いたい。
中根すあまはここで、無事、大アホを小アホにすることができたのだろうか。
シンキングタイムスタート。チッチッチッチッ。

はい、では回答をそこの、男性。
えーっと、田中圭さんですね、はい、じゃあ田中圭さんお願いします。

「はい、えーっと、すあまちゃんは顔もかわいいし、性格もかわいいので、アホな部分も全然許せるレベルだと思います。なので正解は、無事、大アホを小アホにすることができた!!」

はい、ありがとうございます。
田中圭さん、惜しいですが残念、不正解です。


私は、アホなままだった。
私がこのチャンスの存在を知ったのは、もう既にチャンスの神様の姿がまったく見えないくらいまで走り去ってしまった後。
その間、何をしていたかって?
時間割がアホになってしまったことを涙ながらに受け入れ、締切が近づいていた書き物を一心不乱に進めていたのだ。
私が一心不乱にパソコンのキーボードを叩き、首と背骨を殺している間にチャンスの神様は通りすぎていた。
そしてアホはまだいた。
その書き物の締切は、1か月後に延びていた…

その事実を知った私は、ひとりで静かにアホアホ音頭を踊った。


こういうことがあると、地球人の中でたったひとり私だけがこんなにもアホで失敗ばかりなのではないかと、真剣に思う。
というか、そうとしか考えられなくなる。
自分の注意力の欠如、継続する能力の欠如、失敗を次に生かそうという意識の低さ、本当に呆れる。

それ故の、
あなたの、失敗談をたくさん聞きたい、という思いだ。

あなたの失敗談が、私を救う。
そして、私の失敗談が、あなたを救う。
慰めあって、笑いあって、そうやって生きていこうではないか。

え?あなたに失敗談がある前提で話をしている?
ああ、こりゃ、また失敗だ。


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