マガジンのカバー画像

中根すあまの脳みそ

231
中根すあまが考えたことや、気づいたことを徒然なるままに記録していきます。毎週金曜日に更新。読んでやってください。
運営しているクリエイター

2023年8月の記事一覧

中根すあまの脳みその207

険しい顔で空腹を耐え凌ぐ帰りの電車。
時刻は21時。
途中でなにか食べることもできたが、万年減量中の私にその選択は憚られ、家でなるべく数字に影響がなさそうなものを食べるという決断をしたのだった。
それにしても過酷な状況である。
腹の虫が苦しそうに鳴き続けている。
さりげなく隣の人と向かいに立つ人の耳を確認する。ふたりともイヤフォンをしていた。
この音が届くことはまずないだろう。安堵する。

思い出

もっとみる

中根すあまの脳みその206

まだ小学校にも通っていなかった頃、私が憧れていたのは、花屋でも、アイドルでも、プリティでキュアキュアな女戦士でもなく、忍者、であった。
なにかきっかけがあったのだろうか。
さすがに思い出せないが、私の幼少期には忍者に憧れていた期間が確かに存在した。
今思うと、現代を生きていて忍者について知るタイミングというのはあまりないような気がするのだが、そこは、じゃぱにーずとらでぃしょなるひーろー、忍者。何か

もっとみる

中根すあまの脳みその205

小学生の頃、鼻に棒を突っ込むインフルエンザの検査が嫌いだった。
まあ、あれが好きだという人間はまずいないと思うが。
目の前にいる看護師のお姉さんが、心の底から憎くなる。これではまるで、白衣の悪魔だ。
検査をして病名が付いたところで、体の辛さは変わらない。それなのになぜ、こんな思いをしてまでなぜ、インフルエンザであることを証明しなければならないのか。
幼いながらにこの世を酷く呪ったのを鮮明に覚えてい

もっとみる