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中根すあまの脳みそ

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中根すあまが考えたことや、気づいたことを徒然なるままに記録していきます。毎週金曜日に更新。読んでやってください。
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2022年9月の記事一覧

中根すあまの脳みその161

空気が甘い。
そう、金木犀の仕業だ。
頬を撫ぜる風がいくらか穏やかになり、夏が去ったことを認めざるを得なくなったここ最近。あれだけ夏が終わることを拒否していた私の心だったが、単純なもので、高い青空と、深呼吸したときに濃く感じられる金木犀の香りに、そういえば秋も悪くなかったと、毎年同じように思い出すのである。

金木犀については2020年10月2日にここで取り上げていた。改めて読み返すと、今とはまた

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中根すあまの脳みその160

左右で違う種類の靴下を履いていることに、今、気づいた。

同じ種類のスニーカーを色違いで買い、左は緑、右は紫とちぐはぐに履き、浮かれた調子でご機嫌で街に繰り出す私である。身につけるものに関する大抵の違和感はプラスに捉えて、逆に可愛い?ととぼけることができるのだが、今日ばかりは。
今日は、いつもの洋服も化粧も爪も封印しなければならない日であり、靴もまた、私が今まで履いたことのなかった、足を入れる穴が

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中根すあまの脳みその159

夢の国へ行った。
私は、夢の国やそこに住んでいる(住んではいないのか?)キャラクターたちにあまり関心を持たないまま生きてきたため、10代の頃は、家族が行くと言っているから、友達に誘われたから、というような消極的な理由で夢の国に出入りしていた。
しかし、自分が演劇や映画といったものをつくりたいと思うようになり、一貫した世界観をつくりあげるという事の難しさを痛感してからというもの、あれだけ巨大な空間を

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中根すあまの脳みそ158

人間の不幸というのは、調節されている。
その状況において最も救いようのない、最悪の事態にはならないように、どこかで力が動いているように感じるのだ。
もちろん、神の存在をないものとしたくなるような、残酷な出来事というのはこの世の中にはある。しかし、それが、長い人類の歴史の中に溢れていることはなく、数え切れるだけだという事実を鑑みると、やはり不幸というのある程度調整されているように思えるのだ。そのため

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中根すあまの脳みその157

私の中心人格には「食いしんぼう」がある。
決して「大食い」ではない。
あくまでも「食いしんぼう」だ。
食を愛し、食を敬い、食に人生を見る。
そんな性格なのである。

「食いしんぼう」として、自身の食欲と向き合っていく中で、最近気がついたことがある。それは、私の食欲というのは、心の余裕と比例しているということだ。
ライブに出演する日や、劇団の稽古の日、オーディションや面接の日、なにか心を奮い立たせて

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