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2021年7月の記事一覧
中根すあまの脳みその103
世の女性たちはなぜあんなにも荷物が少ないのだろうか。
自分が「荷物の多い人」である自覚を持ち始めたのはごくごく最近のことである。大学に行くのに特大の、1〜2泊はできてしまいそうなリュックに夢いっぱい(その実、パソコンやら本やら…どちらかというと現実かもしれない)詰め込んで、それを担いで出かけていたのだが、ある日、教室に入ってはたと気づく。こういう気づきというのは本当に突然のことである。今まで何も
中根すあまの脳みその102
梅雨が明け太陽が輝き出したこの時期に、テストとレポート提出のダブルパンチを正面からくらい、鼻血を出しながら必死に耐えているのが大学生である。
かくいう私も、容赦のない過密スケジュール
により、深夜に白目をむきながらパソコンの画面とにらめっこする日々が続いている。
だが、しかし。
私は今、とても幸せである。
私の文章を欠かさず読んでいる物好きの皆様はきっと、この後、課題に対する愚痴がまわりくどい
中根すあまの脳みその101
冷房が効きすぎた空間には逃げ場がない。
心地よい涼しさが、内蔵をしんしんと冷やすような寒さへと変化する頃、私は自分の置かれている状況に混乱する。殺人的な暑さを凌ぐ命綱のような存在である冷房が、またもや私を殺しにかかっているのだ。本来敵対しているはずの熱気と冷気が、私を弱らせるという共通の意志をもつことによって共鳴している。急激に下がる体温。暑さに備えて露出した腕や足が、まるで呼吸をやめてしばらく経
中根すあまの脳みその100
朝、ホームを目指すときにただようパンの香りほど、暴力的なものが他にあるだろうか。
その甘く香ばしい香りは、朝の寝ぼけた脳みそに強力なストレートをくらわせてくる。襲い来る眠気に瞬きを繰り返していた瞼は、突如現れた食欲にボッコボコに打ちのめされ、しかたなく覚醒する。
どこまでもやわらかく、やさしい香りのはずなのに、ここまで容赦がないのは何故なのか。
理由としてまず、パンの香りには助走がないというこ
中根すあまの脳みその99
明日、世界が終わるとしたら。
この問いを投げかけることで、物事の本質に迫れるような気がする。
明日世界が終わるとしたら、今日は何を食べるだろう。
私はきっと、カツ丼、ピザ、ラーメンと餃子(ここはニコイチ)の、どれかから選ぶだろう。もし今日が最後の日だったらきっと、カツ丼を食べる。カツ丼のことは世界が終わっても絶対に好きだ。
明日世界が終わるとしたら、私はどの音楽をイヤフォンから流すだろう。