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中根すあまの脳みそ

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中根すあまが考えたことや、気づいたことを徒然なるままに記録していきます。毎週金曜日に更新。読んでやってください。
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2020年9月の記事一覧

中根すあまの脳みその59

変なかばんをつかっている。

ある日ふと、
「幼稚園の子がつかってるかばん、普通に使えそうだしかわいくない?!」
と思い立ったので、某大型通販サイトで『通園かばん』と調べて、気に入ったものを購入した。絶対にかわいいし、通園用だからといって何ら不自由はないと思ったから、
「え、みんな使わなくていいの?」と少しばかり優越感に浸っていた。
実際、届いたものは、多少サイズの小ささが気になるものの、デザイン

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中根すあまの脳みその58

電車で私の正面に座っていた女の子。
いや、じろじろ見ているとか、そういうわけではないので安心していただきたいのだが、どうしても可愛かったので、そのお話をさせていただきたい。

その子はスマホで何か動画をみているらしかった。イヤフォンをしていたし、スマホを横向きに持ち、あまり画面に触っている様子のないことから、ほぼ確実であると言える。
繰り返しになるが、じろじろは見ていない。
お化粧が薄めで、服装も

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中根すあまの脳みその57

「生きてるか?!自分の意志で生きてるか?!」

駅前のベンチで酔っぱらったおじさんが、発泡酒のロング缶片手にこう叫んだ。
出かけた先で友人と、お金を使わずに休憩しようと、おじさんの向かいのベンチに座って一息ついた時だった。
鳩がたくさんいた。私たちが座っていたベンチの下に、彼らにとって魅力的な何かが落ちていたのか、その場にいる鳩がみんなしてこちらに向かってくる。
別に苦手なわけではないのだけれど、

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中根すあまの脳みその56

部屋の電気を消すと、月明かりの黄色い道ができていた。
月が綺麗な季節である。

幼い頃、空が暗くなってから家路についているときに、月がいつまでたっても自分についてくることが不思議で仕方なかった。このままでは、家の中まで月が入ってくるのではないかと、真剣に心配していた。自分の後に続いて月が玄関から家に入ってくるという想像は、幼い頃の私にはなぜだかとても怖かったことを、今でも鮮明に覚えている。それから

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