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【前編】 共感採用における採用担当者の真の役割とは

こんにちは。リアルメタバースプラットフォーム『STYLYスタイリー』を提供する株式会社Psychic VR Labサイキックブイアールラボ広報・人事担当のUmiうみと申します。

この度「候補者と企業とのより良いコミュニケーション」をテーマに、HERP様主催の #採用ブログリレー に参加させていただくことになりました。

いつもは候補者の方向けに配信していますが、「採用のあり方を見つめ直す」という企画背景があるということで、今回改めて私たちが大事にしている考え方について、採用ご担当者様に向けてもお伝えできればと思います。

前編後編あり、それぞれ
・前編:採用に対する考えと背景の解説
・後編:採用のあり方をガラリと変えてもらった私の実体験

について書いています。
テンションも内容も違う2種類ではありますが、別々の視点からPsychic VR Labの採用のあり方を知っていただけるのではないかと思いますので、ぜひお楽しみください。


私たちの採用スタンスとは

「ズバリ、結婚のようなものですね!」

と、あるインタビューで弊社CHROは回答していました。
Psychic VR Labの採用は「会社が一方的に選ぶ」のではなく、「お互いにマッチするかどうか探っていく場である」という考えを持っています。

実際に私たちはお互いに納得するまで何回も面談や面接を重ねていますし、社内で採用に関わった人が誰か1人でも「NO」と言えば採用には至りません。

これは候補者の方もそうあって欲しく、「この会社に入社することで自分のありたい姿に近づくことができるのか」「この先実現したいことの方向性が合っているか」といった観点でも弊社のことをしっかり見ていただきたいと思っています。

各プロセスや職種ごとにコミュニケーション手法や内容は異なりますが、中でもお会いする方全員に対して、また、全プロセスを通じて私たちが大事にしていることが、「弊社のミッション・バリュー・カルチャーに共感してくれているか」という点です。

もちろんスキルも確認しつつも、正直「スキルは後からでも付けることができる」と考えているため、スキルよりも価値観の共感を重視しています。


そもそもなぜ「価値観の共感」が必要なのか

この点についてはおそらく昨今の時代背景が大きく影響していると考えています。

クリエイターの時代を生きる私たち

下の表のように、2020年はレジームの転換期となりました。
粒度の大きい話になりますが、私たちはかつての軍人の時代、企業戦士の時代を経て、「創造者クリエイターの時代」を生きていると言われています。

レジームの転換期

SNSや各サービスの発達によってそれまで目に見えていなかった「信頼」や「共感」が可視化され、今は新しい価値を評価できるようになっています。

学ぶツールも手法も格段に増え、専門性の高い学校に行かなくとも、体系化された本質的な学びをシュッと手に入れて、スキルを伸ばせるようになりました。
アウトプットできるツールも機会も増えたため、職業にせずとも「趣味のプロ化」をして制作を楽しみながら収益を得ることもできるようになりました。

そうなると、これまで個人の競争力が高かった時代から、より有益で自分が豊かになる情報を得るためにも「協働」するようになり、お金ではなく「信用」を元にコミュニティが次々と作られるようになりました。

縦割りのつながりではなく、横のつながり。
そのコミュニティを支えているものこそが、価値観だと言われています。


情報発信と受け取り方の変化

価値観が重要視されてくると、スロージャーナリズムという情報発信の動きが活発化していきます。
スロージャーナリズムとは、「情報が社会にとって価値のあるものかどうかを吟味し、時間をかけてニュースを掘り下げ、報道するスタイルのジャーナリズム」のことです。

スロージャーナリズムの特徴
・情報伝達のスピードが遅い(ファクトチェックに時間を費やし、報道までに綿密な編集作業が行われる)
・深刻な事件に関して、他に出ているニュースの「リサイクル」はせず、自らニュースを作成する
・報道するニュースの取捨選択を行っている
・他のニュースに比べて深く質の高い洞察を提供するため、文章は長い傾向にある
・伝達する情報に透明性がある
・共感を生み、コミュニティづくりを促進している
・読者のエンゲージメントが高い
・速報では語られなかった「背景」や「舞台裏」に焦点をあて、民主主義的な社会のビジョンを提示している

出典:IDEAS FOR GOOD「スロージャーナリズムとは・意味」

見ていただいてわかるように、非常に先述の「価値観の共感」や「横のつながり」と親和性の高い情報発信の傾向だと思います。

この引用元によれば、私たちは発信者から情報を受け取る単なる「オーディエンス」なのではなく、情報を吟味する「パートナー」だそうです。

スロージャーナリズムでは、「いいね」狙いの釣りタイトルで発信者が読者を惹きつけるのではなく、必要な情報を適切に吟味してくれる存在、いわば情報の中継者(=influencer)が重要となりました。

「インフルエンサー」と聞くと、「フォロワーが多い」とか「バズる人」とか、そういったニュアンスを思い浮かべますし、おそらくそれも正解です。

事実、昨今あらゆる企業で、上記の意味を持つ社内インフルエンサーを育成し、候補者のエンゲージメントが高まるコンテンツを作り、配信する動きが活発になってきています。中にはKPIに「フォロワー◯人」を掲げ、人事担当者自身がインフルエンサーになるべく活発に発信するケースも増えてきています。

ただ、私たちPsychic VR Labでは、「共感採用」におけるインフルエンサーは少し定義が違うのではないかと考えています。

それは決してフォロワーの多い方やバズるコンテンツを作れる方ではなく、先述の「必要な情報を適切に吟味してくれる情報の中継者」という定義がしっくりくるのではないかと思います。

重要なのは、情報発信を含む全ての採用プロセスにおいて、候補者とのコミュニケーションはあくまで候補者自身が「その会社と合うのか・合わないのか」判断しやすくするために行うものであるということ。

もはや情報のやり取りという点においては候補者と企業は対等です。

候補者本人がしっかりと価値観が「合うか・合わないか」を判断できるように情報を吟味して中継する人、つまり採用担当者こそが、真のインフルエンサーであるべきなのだと私たちは思っています。



前編まとめ

今回は、
・Psychic VR Labの採用は価値観の共感採用
・共感採用における採用担当者の役割=「価値観が合うかどうか判断できる必要な情報を、適切に吟味して渡す情報の中継者(=influencer)」
というお話を、簡単に解説させていただきました。

おそらく普段STYLYのnoteを読んでくださっている方は、突然真面目な感じの文章で違和感があったかもしれませんが(笑)

この背景を持ってして、実際にPsychic VR Lab採用担当者が候補者とどのようなコミュニケーションをしているのか??というお話を、テンションも内容もガラリと変えて、転職して採用のあり方を変えてもらった私の実体験をもとに、ぎゅぎゅっとお伝えさせていただきます!!

後半も3分ほどで読めますので、ぜひお楽しみください!

それではまた。

#採用ブログリレー