病んだときどうする?


冬はみんな病みがち


冬、病みがちですよね。これは日照時間が短くセロトニンの分泌量が減るからだと医学的に証明されているらしいです(冬 病む なぜとかで検索すると詳しいです)。精神的に健康な人でもセロトニンの分泌量は大きく減るらしいので、精神疾患を持っている僕たちがどうなるかは…明らかです。

じゃあ日光を浴びろって話なんですが、鬱のときに太陽の光に当たりたいかと言われたら恐らく99.9%の人が「NO」と答えるのではないでしょうか。気を病んでいるときに布団から出るのって本当にしんどいしパワーが必要なんですよね。カーテンを閉め切って布団に包まっているのは別に病んでいるアピールとかではなく、シンプルに外の世界が怖いんです。

対処方法を探そう

体のメカニズム的には太陽の光を浴びることが大事だと分かりました。じゃあ精神的に対処する方法は?
風邪の時にゼリーやアイスを食べると、別にそれが直接ウイルスに効いているわけではないけれど気持ちがいいのと同じで、精神疾患にもそういう対症療法ってあると思うんです。
僕の場合は「人の悩みを聞くこと」なんですよね…。自分の悩みとかどうでもよくなります。「ああ、世の中にはこんなに苦しんでいる人がいる、だったら自分の悩みなんてちっぽけなもんだ」と思えます。根本にある自分の「病み」がどうにかなったわけではないですが、上書きできるんですよね。この対処方法があるのかないのかで心の健康状態はだいぶ変わってくる気がします。

何故病んでいるのか深掘りしてみる

どうせ病んでいてどうしようもないのなら、とことん向き合ってみるのも手です。自分は何故落ち込んでいるのか?気を病んでいるのか?を探ってみましょう。

身内に不幸があったとか、耐え難いストレスが外部からかかったとか、明確な原因があるのならそれです。でもそれって自分でどうにか運命を操作できたのでしょうか。まあまず不可能だと思います。つまりあなたのせいではない。冷たい言い方ですが、自分のせいでなく起きてしまったことに対して、いつまでも悲観してやる必要もないのです。そういう運命だった。ただそれだけ。

病みやすい人の共通点って、なんでも「自分のせい」と思ってしまうことではないでしょうか。何か悪いことが起きたとき、まず自分のせい、自分が悪いと考えてしまう。実際自分だけが100%悪いことってそうそうないです。誰かのせい、何かのせい、不可抗力、そういったことも絡んで起きたことが大半だと思います。じゃあどうするか。先述の通り、病む代わりにまず原因を深掘りしましょう。深掘りの結果、自分だけのせいではないとわかったら、自分の中ではもう全力でそれらのせいにしちゃいましょう(笑)もちろん自分が悪かった点の反省は必要ですが、何も病むまで考え込む必要はありません。「あーあ、これがなかったらこんなことにならなかったのに」くらいに思っておいていいんです。

「自分だけのせいじゃないんだからどうしようもなくね?」と頭の片隅で考えられるだけでも、だいぶ心の軽さは変わってくると思います。そう。大半のことは自分だけのせいじゃないんです。心の内では他責にして、丸投げしていいんです。

過去の出来事で病むのですが

これも多いと思います。「起きてしまったことは仕方ない」「過去のことはどうしようもない」と考えられれば楽なのですが、まあなかなかそうもいきませんよね。「あのときああだったら…」という気持ち、すごくよくわかります。

捉え方は先ほどと同じです。その嫌な出来事が自分だけのせいではない場合、他責にしてしまいましょう。でも「あいつのせいで、あの出来事のせいでこうなったんだ…!」と恨みを爆発させるのはよくありません。余計病みます。「あんなことが起きたのは運命のいたずらだったんだ、どうしようもなかった」と半ば諦めのような感情を持つことが大事なのかもしれません。

自分のせいである場合。「過去の」自分のせいにしてしまいましょう。そういう自分がいたからこそ、今の自分がある。僕も大変痛々しい中学生時代を送ったせいでだいぶ拗らせている部分はありますが、むしろそういった時代があったからこそ今こうして一般社会に溶け込んで生活できていると思うので、過去の自分にはむしろ感謝しています。

過去はどうやっても変えられません。でも未来は自分の意志で変えられます。変えられない過去をクヨクヨ悩むより、そっちにリソースを割いたほうがよくないですか?僕も子供時代の育ち方のせいでかなり人格が歪んだと思っていますし、精神疾患もだいたいそのせいだと思っています。でも親を目の敵にしているわけではないですし、「まあ仕方なかったよな~」くらいに諦めています。風邪のように完治するわけではないので、どうやったらマシになるかな~と考えて通院を続けています。

精神疾患を患っていいこともありました。同じような悩みを持つ人や、精神疾患を患っている人はもちろんですが、他人の気持ちがよくわかるようになりました。過去の嫌な出来事によって、逆に何かいい作用がなかったかに目を向けてみるのもいいかもしれません。

今起きていることで病むのですが

現状何かが起きていて病んでいる状態。いちばんツラいですね。でも不幸中の幸いです。原因がはっきりしているので対策のしようがあります。

例えば仕事が原因の場合。仕事から距離を置けば少しは楽になるでしょう。とはいえ人類全員がそんな簡単に休職や退職ができる環境ではないと思います。最後の砦は労基と労働局です。サビ残や過酷な労働時間など、法令違反で悩んでいるならば前者、ハラスメントならば後者に駆け込めば相談に乗ってもらえます。そんなとこ行く暇ないよ、って方。大丈夫です。仕事を1日飛んだくらいで人は死にません。むしろたったその程度のことで会社から咎められたらそのこともついでにチクってしまいましょう。チクる材料増えた、ラッキーくらいの気持ちで。

例えば人間関係の場合。その人、あなたの人生にとって本当に必要な人間なのでしょうか?自分が病んでまでその関係にぶら下がる必要はありません。スパッと切ってしまいましょう。…まあ簡単に切れたら悩みませんよね。これは自分なりの嫌な人間関係を断つコツですが、他人の「悪いところ」に目を向けることです。粗を探しまくりましょう。良いところに目を向けてしまうと、「でもこの人にはこんな良いところがあるから.…」と情が湧いてしまいますが、悪いところばかり見ていると「なんやこいつ、キモ」となります。キモい奴とは関わりたくないですよね。次第に自然と距離を置けるようになります。

今起きていることで病んでいる場合、誰か(どこか)に相談する、考え方・捉え方を変えてみる、この2つでマシになると思います。

考え方・捉え方の変化ってのがいちばん難しいですけどね…!僕の場合は自己啓発本を読む、他人と人生観や哲学についての深い話をする、カウンセリングに通う、といった方法でじわじわ変えていきました。自分1人で考え込むのではなく相談する、他人の考えに触れる、ということが全ての解決の糸口だと思います。

原因がないのに病むのですが

原因がないのですから病む必要はありません。起きてもいないことを悲観しても何にもなりません。…って、そんな気の持ちようひとつで病まないんだったら苦労しませんし、この世に精神疾患なんてものは存在しませんよね。

未来のことは誰にもわかりません。考えたって仕方がないのです。でも考えてしまう。その気持ち、痛いほどわかります。何を不安に思っているかは人それぞれだと思いますが、逆に考えてみましょう。今あなたが考えている不安なことは「起きていない」のです。つまり、そういうことが起きないようにコントロールできている。それって素晴らしいことではないでしょうか。平穏な「今」が続くように行動する。それでいいんです。

まとめ

それでも病むときは病みます。あれこれ試す元気すら湧かない生ける屍状態のこともあると思います。でもいいんです。それが人間なので。いちばん大事なのは「何も気にしないこと」だと思います。「あ~今病んでんな~」くらいに思って流れに身を任せて自由に生きる。明日は明日の風が吹く。どうにもならないときは他人の力を借りましょう。メンクリに行くことももちろん大事です。ガンガン頼りましょう。何もする気が起きないときでも、「これをすれば現状から変わる!!」と思えば多少の元気は湧いてきます。そこまでいけばもう勝ちです。何かしらのアクションを起こせば必ず結果が伴います。その結果がいいか悪いかはさておき。悪くてもいいんです。悪かったらそのときまた考えましょう。でも、アクションを起こせた自分を褒めてあげることは絶対に忘れずに。

・過去のことも未来のことも気にしても仕方ない
・「何も気にしない」マインドが有効
・「今」を大事にしよう
・他人の力は遠慮なく頼っていい

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