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イジメたくなってしまう人へ

「メジナ(魚)は海の中で仲良く群れて泳いでいます。せまい水槽に入れると、なぜかイジメが始まるのです。せまいところにいると、お魚も人もみんな心が苦しくなっちゃうのかなあ。」 byさかなクン


さかなクンが言うには、”メジナ”という魚を水槽に一緒に入れたら、仲間はずれにして攻撃し始め、その標的の魚を水槽から出して救出しても、また次のいじめられっ子が出てくるのだそうです。

広い海の中ならこんなことはないのに、小さな世界に閉じ込めると、なぜかこのようなことが起こる。同じ種類同士でもです。かつて、さかなクンご自身もイジメられてしまった経験があるそうです。

同じ種類の動物たちが攻撃する理由は、多くは縄張り争いなのでしょう。広い世界では移動さえすれば豊富な食べ物繁殖相手が見つかりますが、限られた空間では奪い合わなければいけません。

人間の世界でも同じことが言えます。せまいところで、せまい基準で、一部の人間から褒められたり、地位給料賞賛などの承認を奪い合うのです。それがどうしてイジメることにつながってしまうのでしょうか。

一見すると強く見える”人が、一見弱く見える”人をイジメることはよくあることです。でも強く見える人は、本当は自分に自信が無く、常に他人と自分との比較をしてしまいます。他人を下げることによって、自分を上げようとするのです。

自分に自信がないことは、自分の問題です。その問題を学びや、自分を磨くこと乗り越えていくべきなのですが、そのことに気づくことができず、自分は周りの人より優れているに違いないと自分に言い聞かせているのです。

イジメられてしまった人の心のケアは大切です。でも、イジメてしまった人の心のケアも同じくらいに大切だと思います。劣等感を持ち続け、それを取り除こうと必死に見当違いの行動を重ねているのです。問題は大きくなるばかり。

劣等感自体は悪者ではありません。むしろそれがあるから人間は進歩していけるのです。しかし、他人との比較ではなく、ありのままの自分をリスペクトできるような、芯のある自尊心を育てなければいけません。

そんな人はどうしたら、人生の課題と向き合い、それを乗り越えていけるのでしょうか。やるべきことは、旅に出ることではないでしょうか。思い切って、外の世界を見るべきです。知らなかった世界が自分の中に飛び込んできます。

自分探し”や、”〇〇を見つけに”などと、目的なんか設定しなくてもいいんです。旅に出ることが目的です。思いがけない学びや出会いは、探すと言うよりは”思いがけず”遭遇する物なのです。

そうすると、自分がせまい範囲でぐるぐる回って問題視していたことが、いかに小さなことだったかに気づくことができるでしょう。他にも世の中にはもっともっと大きな問題や、素晴らしいこと自分にできることがあると思えるんです。

SNSや、インターネットで世界が広がっていると思われがちですが、違います。同じような情報を共有し合う人たちが、やはりせまい範囲に集まってきてしまいます。自分の足で歩き、自分の目で見る必要があります。

自分で気づくことができたら、半分以上問題解決です。もし、誰かをイジメてしまったと思ったら、こんなメッセージがあることを思い出して欲しいと、心から願います。


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