見出し画像

腹が立っちゃってしょうがない人へ

「怒りを持ち続けるのは、だれかに投げつけるつもりで熱い石炭を握りしめているようなもの。やけどするのはあなた自身だ。」 byブッダ


「怒り」を持つって、悪いことだと思っていませんか?
でも怒りだって人間の大切な感情です。”どう感じたか”を無かったことにするなんて、とても危険なことです。抱え込み、心の奥底に真っ赤な石炭を仕舞い込むとどうなるか、何となく想像できます。
仏教の考え方からくる言葉に「四苦八苦」というものがあります。この世で生きていく上で逃げることができない苦しみ。この8つの苦しみの中の一つに、恨みや憎しみを抱いてしまう苦しみも入っています。
でも、思い込みに囚われてしまってはいけません。

さて、では怒りとどう向き合うか。まず深呼吸して、私の1番のおすすめは「人に話す」ことです。ただあなたの気持ちを受け止めてくれる人に話すんです。話すだけでグチャグチャしていた気持ちが整理されて、物事の本質が見えてくることがあります。

「身近に話せる人がいないよ〜。」という人は、書いてみるのもいいです。長々と書くもよし、箇条書きもよし。言語化することで意識がはっきりするイメージです。ただ、痛みは伴います。気持ちを追体験するのですから。でも副作用は最小限にとどめることができます。

私は子供たちに対して、「気持ちを受け止めてくれる人」になりたいと思って接しています。人との関わりで感じたことを話してくれる時、否定したり他に目を向けさせようと誤魔化したりせず、ただ話を聞きます。そうすると、話しながら思わぬ方向に落ち着いたり笑顔が見えたりします。そんな時は、「あ〜、親にしてやれることってあんまりないんだなー。」と子供が頼もしく見えます。

私ですか?私は芸術家なので、ピアノに向かって曲や作曲家と気持ちをシンクロさせたりします。でもこれは万人向けではないですが。
真っ赤な石炭ってものすごいエネルギーを内包してますよね。音楽絵画踊りなどの芸術も「怒り」も制作の源の一つになることは、数々の作品が物語っています。自分は言語化に向かないなーって思うひとは芸術や運動表現のエネルギーを向けるのもいいかもしれませんね。

色々と方法がありそうな「怒り」との向き合い方ですが、一番簡単で一番即効性があるのはやはり「人に話すこと」だと思います。人と接すると、脳内で「幸福物質」と言われる”オキシトシン”というホルモンが分泌されて、心の健康にも一役買ってくれそうです。

皆さんもぜひ試してみてくださいね。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?