見出し画像

我が子が内向的で心配だという人へ

「外に対する力を持たない人ほど、内にある心は強くなるものです。」 byソフィー・ジェルマン(数学者)


「うちの子は、学校では全然発言しないのです」「班長になるなんてもってのほか」「社会に出た時に活躍できるのか心配」など、うっすらヤキモキされている方はいらっしゃいませんか?

現代の日本社会では、外向的な気質が高く評価される風潮がありますよね。学校ではグループ学習、職場ではチームの協働。ご心配はごもっともですが、大丈夫、心配入りませんよ。

一言で”内向型””外向型”と言っても、パーソナリティ(性格)を考える場合の分類の一つにすぎません。”両向型”というのもあるんですよ。いろんな形があって、出会い学びによって変化もします。

私は小さい頃、内向的でした。母からはいつも「遅い」とか、「ボサっとしている」などと言われていました。・・と今人に言うと大変驚かれます。いや、今でも変わっていません。その頃の自分はどうだったか考えると、表にはあまり表さないのですが、ものすごくたくさんのことを感じ、たくさんのことを考えていました。

言葉の意味を考えてみると納得できます。内向的(意識が内側を向いている)、内気(気持ちが内側を向いている)、引っ込み思案(引っ込んで考えている)。とにかくじっくり考える時間が必要なんです。

脳科学的にも説明(ざっくりすぎますが)できます。外向的な人の脳では、処理されるメッセージが直線的ルートをたどり、内向的な人は、より長いルートをたどります。何事も徹底して考えるのを好み、時間がかかるんです。

ソフィー・ジェルマンは、18~19世紀のフランスの数学者です。私は子供が小さい時に読み聞かせた絵本で彼女を知りました。当時は女性が数学や物理学の科学者をすることなど、世間的にも制度的にも認められていませんでした。

両親は夜、寝室でソフィーが勉強できないように、暖かい服や火を取り上げました。でも、朝、インク入れのインクが凍り、計算で埋め尽くされた石板が置かれた机で寝ているソフィーを発見したとき、彼女が本気であり、そして穏やかな気持ちでいることに気がついたといいます。

また、女子の入学を断る教育制度習慣偏見によって色々な障害が待っていました。彼女の「外に対する力を〜」と言う言葉は、実はジェンダー差別によるものだと思いますが、私は今回のテーマに共通するものと思い、取り上げました。

大切なのは、性格が何向型だろうと、誰もが自分が置かれた環境で、目標に向かって努力することです。内向的な子に対しては、じっくり考える時間を与え集中力の高さや自分を律する能力をほめることだと思います。

明るい未来が待っています!楽しみましょう!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?