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新型コロナと旧型のわたし

noteは週に1回、毎週金曜更新。
今年の3月頃「ブログかnoteを始めてみたい」と友人に話したところ、「週に10本以上のレッスンを抱えながら、週イチ更新は君には難しいのではないか。」と真っ先に言われた。
友人はせめて2週に1回更新では、と提案してくれたが、私はリズムを作るために、どうしても毎週更新にしたかった。物事には、各自テンポやリズムがある、と私は常々思っている。
スポーツの試合、呼吸、物語、ヨガレッスン、人生そのものにおいてさえも。
しかし、昔から締め切りに追われるということが大の苦手であり、何でもはやめに済ませておきたい性分、noteもつねに2-3週分のストックを保持しながら続けている。
そうすると、必然的に今週更新される内容は2-3週間前に書いたもの、ということになるのだが、今週はイレギュラー。
ホットでジューシィな体感が残っているうちに触れておきたい、つい先日、新型コロナウイルスに罹患したという話。
 
まずは夫が発熱し、コロナ陽性の診断を受けた。
ほぼ休日が無くワーカホリック気味の彼は、こうでもしないと休まない。などとあくまで客観的に看病をしていた翌日、レッスン帰りにものすごく体が重くなった。
夫の療養のために買い出しをして、帰って夕食を作るつもりだったが、「え、これ呪霊何体か憑いてる?」というくらい急激に体が動かしづらい。(呪術廻戦を知らない方はすみません。)
帰宅して熱を計るも平熱で(私の平熱は36.5‐36.8℃)、胸をなでおろし夕食と翌朝のレッスンの準備を進めた。しかし夜中に寒気で目覚めると39.2℃。これはさすがにコロナ罹患しているであろうし、レッスンをすることは迷惑になる。
インストラクターA先生やフロントスタッフSさんの優しさに救われて、翌朝のレッスンは休ませていただいた。
 
その夜はずっと高熱にうなされバカみたいに苦しかったし、いい年をして泣いていた。
インストラクターになって3年、体調不良でレッスンを休んだことは一度もなかった。
コロナ禍においてそれは運が良かったのだと解かってはいるが、努力もしていた。
悔しいし、かなしい。つねに、笑顔で元気な状態でレッスンをしていたかったから。
そして、はたと気がついた。
また私は、自分自分になっている。」と。

「生徒さんの心身を楽にしたい」とやってきたレッスンに、私の皆勤賞など何の関係があるというのだ。
『新版インテグラル・ヨーガ』の第一部サマーディ・パダ(三昧部門)の何度も読んだ一節が頭に浮かんだ。

そのように、何をするときでも「私は他者に奉仕するために自分自身を用意しているのだ。」という思いでやる。

『新版インテグラル・ヨーガ』
スワミ・サッチダーナンダ著

20代、とにかくよく発熱したし、熱を出しても仕事をしていた。
雑誌撮影の日。棚卸しの日。
大切なプレゼンテーションの日。
そうしなければ手に入らなかったものは確かにあるが、すべて自分のための行いだった気がする。

ヨガを始めたからって、急に無私の精神に目覚めたりしない。ヨガインストラクターになったからって、すぐに良い人になったりしない。私はまだまだヨガをする人の末席で、やればやるほど自分の至らなさに気づかされる。
だから、練習するのだ、呼吸を、アーサナを、瞑想を。
 
さて5日たち、熱も下がり、倦怠感も下痢も空咳も筋肉痛もかなりましになった。
私より1日早く回復した夫曰く「初日、夫にうつされたコロナにより初めてレッスンを休むことになった妻は、怒りと怨念で特級呪霊になってしまうのではないかと思うほど、自宅は呪いの気配で満ちていた」そうな。
(呪術廻戦を知らない方は、~以下略。)
 
なにはともあれ、色んな人に助けられ、回復できました。
みなさまも、何卒ご自愛くださいませ。

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