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そもそもDSKって・・・本編

こんにちは。配信エンジニアのウメムラです。
InterBEEのあとのコストコで食べたピザが美味かったけど1/6はそこそこ大きいなと・・・でも1/8は小さいからちょうどいいのか?・・・あれをホールで食べたいけど4人くらいかな・・・などいろいろ考えながらブログを書いています。


DSKとはダウンストリームキーの略なのはわかったが・・・

どういう効果なの?

この回の続きです。

前回の話では上流工程・下流工程の話。我ながらわかりやすく書いたなと・・・いや、読者判断なので自分をほめるのはやめます。

Be water,my friend.は敬愛するBruce Lee先生の名言

前回・合成する映像はレイヤー構造で上に積み重なってできている。という話をさせていただきました。この映像の階層はどうなのでしょうか?

構造上このような構成になっています

これを3D図解すると

大袈裟ですが・・・

第一階層=背景
第二階層=映像1
第三階層=映像2
第四階層=あらいぐま
第五階層=テキスト
と5個のレイヤになります。
見て気づいたいことありますか?
奥から手前にむけて小さくなるんです。
これは目につくものすべてに言える話なんです。たとえば大きなビルの入口に書かれているビル名。入口より大きな入口に書かれたビル名の文字はなかなかないし、ドアより小さい建物もないですよね。映像もしかり・・・
で上に行けば行くほど視認の強制力(表現合っているかな)が上がります。これをAtemではどのように構成したのか?

昔は高価だったSuper Sourceも廉価な機材に乗るようになりました。

Super Sourceで第一~第三を構成(アップストリームキーで個別に構成するより映像だけならここで構成組んだ方が楽です!)
クロマキーなどのソースはアップストリームキー(USK)で処理するので第四階層の合成はここです。
ので第五階層はアップストリームキーに乗せてもいいのですが、今回はテキスト位置に置くことを前提にPhotoshopで作成したのでダウンストリームキーに乗せました。

なぜ最上階層をここに?

それは映像の切り替えしと関係があります。

細かく仕分けしてみました。

白い大きな四角のボタンは右のメニューの白い四角に対応しています。つまり映像の切り替えしができます。そのまま使うのであればCUT/AUTOで切り替えしができます。が・・・ダウンストリームキーは独立していて青い四角でかっこった部分のON AIR/AUTOでしか切り替えできません。というよりDSKのキーは2つしかないのでそれぞれが独立した映像の出し入れをします。
白い部分を色々いじっていても青い四角は切り替えることができません。のでずっと出しっぱなしにすることができます。映像の切り替えとは別の動きになるので好きな時にロゴや文字テロップを出すことによって映像に厚みをもたらします。

機能


いたってシンプル

レート=Autoを押して出す際にどれくらいの秒数で出るか?
フィルソース=何を使うか?
キーソース=ルマキー(ルミナンスキー合成)・リニア(リニアキー合成)の際に使います。
マスク=クロップ。など映像を削るときに使います。
プリマルチプライキー=ここがキーソースと連携します。αチャンネルを保持したものを使用するならこれはほぼ使いません。

要は最前面に出る小さいものは映像の切り替えしに関係なく独立して映像の効果を作るということになります。のでここ、DSKにPhotshopのデータをあてがうとテロップデータの制御が簡単になります。なぜならDSKにはスケールの機能とポジションの移動の機能が無く(マスク・・・クロップの機能はあります)ATEM上で大きさや位置を合わせることができないのです。

配信では事故になるというFTBボタン

FTB=フェードトゥブラック
つまり画面上をふわっと黒くするボタンです。なんであるのかというと、これは「配信ライブ」ではなくステージの映像の出力を一時的に止める作業のためにあるのです。配信ライブでしか使わないという方はこれを押さないカバーを作ったりします。私も今作っています。

まとめ

  • DSKは映像切り替えなどから独立している

  • 上流工程/下流工程というよりレイヤーの階層といえばわかりやすい。

  • DSKの制御はPhotoshopで行うとかなり楽

  • Photoshopが無い場合、ATEMでのDSKにはクロップ(マスク)の機能しかないので決め打ちの素材を作ることが必要。

次回から上流工程の話をしていきたいと思います。

余談ですが・・・この時期はいつもせんべいが主食になります。この時期限定で・・・だから太ります。困っています。
一番好きなのは亀田製菓の無限海苔。とまりません。