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【コラム/変容-transformation-】

年末から義母の体調が良くない。

伯父さんのお別れ会の翌日
疲れと心労が重なったのか、呼吸が苦しくなり
自宅にお医者さんを呼んだ。

わたしが結婚してこの家に来た時から
義理の母は、身体が弱かった。

去年の11月に救急車で運ばれてから
定期的に体調を崩し、
家族のケアが必要になってきている。
義母を家に一人にすることは、難しい。

義理の母は、結婚当初
服装や礼儀など、わたしに厳しかった。
今はとても優しく接してくれるのだが

今だにわたしは
義理母の前だと自分の身体が
緊張してしまうのを知っていたので

夫に背中の撫で方だけ教えて
義理の母のケアは夫任せにしていた。

だけど、年末の呼吸困難があって
初めてわたしは、義理の母のケアをするようになった。
夫と日々どうしたらよりケアが効果的になるか、話し合いもしている。

義理の母の背骨は、棒のようになっていて、
少し触っただけで声を出して痛がる。
だから、まだ背中を丸くして温めながら撫でるくらいしかできない。

背中を撫でている時は気持ちよくしているし
撫でた直後も体調はいい。
だけど、撫でた後に10分くらい家の中を歩かせると、体調が悪くなり、夕飯も食べずに寝てしまう。
でも、朝起きたら義母の体調は安定している。

こんなことをほぼ毎日繰り返しているので
義理の父はそんな義母の状態をとても心配しているし、困惑している。

わたしにとってはこれも想定内なので
義父に義母の身体で何が起こっているのか説明して「大丈夫だよ」と伝えている。

身体というものは、私たちが産まれてから今日までの歴史が刻まれているものだ。

身体を意図的に変容させるということは、その歴史を変えるということ。
いわば身体にとって「革命」や「クーデター」を起こしているようなもの。
だから、姿勢や重心バランス、内臓の位置が変わっていく最中は、身体の中でいろんな諍いが起こるものだ。

高齢になればなるほど、身体に刻まれた歴史が長いので反応が起こりやすい。
だから、焦らずゆっくりゆっくりケアしていく必要がある。

わたし自身も、
普段は2-3年かけて大きく変わったビフォーアフターを紹介しているが
この期間には体調が優れない期間というのも、もちろんあった。

もちろん、初めの頃は不安に感じることもあったが、身体の変容を繰り返していくと自分の身体がどんな風にリアクションするのかが大体分かってくるので
今は「あぁ、また身体のステージが変わるな」くらいにしか思わない。

変化のターニングポイントの時は体調が揺らぐので、そういう時は時間が許す限り身体を休めるようにしている。
そうすると「体調揺らぎ期間」が過ぎたとき
身体や顔が一回りコンパクトになっていたり、下半身の動きが別人みたいになっていたりする。

そんな経験を、もう3年も繰り返しているので
義母の体調やメンタルの揺らぎも想定内として
冷静に対応できているし

結婚してからずっとわたし抜きに行われていた「義母の体調に関する話し合い」に、最近は意見を求められるようになった。

意見を求められた時は、自分なりの解釈や提案を自信をもって答えられるようになった自分も骨格メソッドに出逢って3年間でだいぶ「変容」したと思う。

今、デリーの空港でこのコラムを書いているのだけど
今日家を出る時、一番笑顔で送り出してくれたのは、今も体調が安定しきっていない義母だった。

2023年の夏頃は夫以外の誰も
笑顔で送り出してくれなかったのだから
わたしたち家族は義母の体調不良を抱えながらも大きく「変容」しているのだと思う。

2024年
気持ちが揺らぐような出来事が続く幕開けだけど、
いつだってそんな時期は、わたしたちの「変容」を促してきた。

東日本大震災や新型コロナウイルス感染症でライフスタイルが変わった人も少なくない。

(個人的なことを言うと、2011年にわたしは初めてインドに来たし、2020年に骨格メソッドに出逢った。この2つは、わたしにとって人生のターニングポイントなのは、間違いない。)

この2024年の幕開けは
いまこそ「変容すべし」と言われている気がするのは、わたしだけじゃないはず。

2024年
引き続き価値観や身体の変容に加え、
精神的にも大きく変容できますように。

自分の「変容」と
目の前で起こる「変容」を
受け入れ、体感し、そこから学べる一年でありますように。

リアルで、画面を通して、
関わって下さっている皆さま
今年もよろしくお願い致します。

2024年1月4日
みゆき

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