INTJはなぜ恋愛が苦手なのか ガチINTJの考察
16タイプについて調べ始めたころ、「INTJは恋愛が苦手」と言われているのを見て妙に納得した。
INTJは恋愛が苦手というのは直感的に間違いがないのだけどそれがなぜなのかは気になるところだ。
先日、よく視聴しているタイプ論系YouTuberさんもINTJの恋愛について配信で取り上げていたのでまた考えるきっかけをもらい、これまでに思い浮かんだ理由を一旦まとめて脳内を整頓しておきたいと思った。
ただただ独断と偏見による考察なので、他のINTJさんやINTJとの恋愛を経験された皆さんのご意見をくださると勉強になります。
恋愛は人生に必要なのか
何事にも懐疑的なINTJなのでまずはここから。
恐らくSJだったりしたら『恋愛は若い時に誰もがするもの』という固定概念に囚われるのだろうが、もちろんそんな決まりはないし多数派が正解とも限らない。同様に、『〇〇歳になれば結婚するもの』という考えも持たないし、『みんな恋人がいるから自分も欲しい』といった謎の理論にも疑問を抱く。
恋愛というもの自体の最も大きな問題点は、ゴールがないことだ。結婚をゴールと考える人もいるが、恋愛における成功が結婚とは限らないだろう。それで、何を目的にすればいいのかわからない難しいものが恋愛ということになる。そして、そんなことを考えず衝動に従うF型のようにはなれないし、SP型のように『恋人と楽しく過ごす』ことを目的とすることもない。
他者との距離感というのもINTJにとっては恋愛においての難題だ。独立心が16タイプで最も強いとも言われるINTJは恋人に対してもある程度の独立心を持ち、物理的にも心理的にも適度な距離感を必要とする。それを理解してもらったり、相手の気持ちを理解するのも簡単ではないだろう。
また、初対面の人間との関係構築はINTJにとってストレスが大きく、身近な人と恋愛関係になって破局した場合の煩わしさも考えてしまう。
以上のような難点を上回るほど恋愛を必要だと思えないINTJは多いと思う。
結婚は人生に必要なのか
結婚する理由として子供を持つことを挙げる他タイプは多いようだが、INTJでそう言っている人は多くないように思う。これまた固定概念のなさと、経験はなくても直感によって子育ての難しさを認識していることが理由なのかもしれない。
INTJが結婚を好まない理由としてよく見かけるものでは『同居したくない』というものがある。ひとりの時間やプライベートな空間を大切にするINTJにとってリラックスするための家が重要なのがよくわかる。
また、結婚相手の家族との付き合いも、コミュニケーションを得意としないINTJにとってストレスが非常に大きく、結婚のデメリットのひとつとして挙げることができる。
こう考えていくとやはり結婚も人生に必要不可欠ではないどころか、ほとんどのINTJにとってはデメリットの方がずっと多い。しかし、それを差し置いても結婚が自分に必要だと思っているINTJも僅かながら存在していて、実は筆者もそうだ。体力がなさすぎるため独りで生きていくのは難しいと思っているのが主な理由だ。利己的なのはわかっている。
目的の達成と慎重さ
INTJは目的を達成するためならなんでもすると言われている。では、結婚を目的にしたINTJはどのような動きをするのだろうか。
すぐに恋愛を始めようとするのかというと、そうではないだろう。
考える前に行動するタイプが少なくないのに対し、INTJは考えてから行動するのが非常に好きだ。考えすぎだとよく言われるが、そういう生き物だから仕方ないと言っても過言ではない。問題が大きければ大きいほどまずじっくり考えたい。
結婚となればそれにかかる労力も大きいし、その先の人生も大きく変化する可能性があるので、かなり慎重に検討する必要がある。
それで、周りの人間や知り合う人間を「この人は結婚相手としてアリかナシか」と考えることから始まる。
そして周知のイメージ通りだと思うが、INTJは究極の人見知りなので初対面の人間のデータを得るまでに時間がかかる。
また、他者の欠点を把握するのが得意なINTJは結婚相手として問題ないと思える人間を見つけるのに苦労する。
では、超低確率ではあるが結婚相手として適切と思える人間を見つけたINTJはなんでもするモードに入れるのだろうか。
この場合もまた考えることから始まる。
相手にはもっと相性の良い別の相手がいるかもしれないし、関係性が深まってからお互いの相性の悪さがわかってくる可能性もある。
そうなるよりも、何もアプローチしないで何事も起きずに終わるほうが良いのではないかと考えてしまう。
私個人の場合でいうと、もし自分からアプローチして万が一相手が乗ってきて本当に関係性が深まってしまって良い結果にならなかった場合、その責任の重さについてまで考えてしまう。INTJ-Aが強いとここまでは考えないかもしれない。
つまり、結婚を目的としていても行動するまでには非常に時間がかかり、行動する前にやめてしまうINTJは少なくないだろう。
押されれば動くのか
では、もしも結婚に抵抗がないINTJがある程度好意を持っている相手に猛烈アタックをされたらどうするか。正直に言って間違いなく動くと思う。だがこれはほぼ奇跡に近い。
しかもINTJはほぼ好意を表に出さないので奇跡中の奇跡。それが、希少種とも言える結婚したINTJなのかもしれない。
ただ、魅力をあまり感じない相手からであればどんなに猛烈なアプローチでもなかなか動かないだろうと思う。
「ダメなところがあるなら直すから言ってほしい」と言われたことが実際にあったが、自分が改善してほしいと言った部分を相手が改善できたとしても好きになれる可能性があまり高くないと判断したので言わなかった。頑張って改善してもらって責任を取らずにいれるほど自己中なタイプではないし、自分にそこまでの価値を見出してもいない。かぐや姫ではない。
もし、ちょっとのことで改善できる程度の欠点があって、それを改善してくれれば好きになれる人間なら改善前からそれなりに好きなはずだし、自分の欠点に自分で気づいて自ら改善できる人間を好む。
アウトロー願望
ここで一旦INTJ女の習性について触れておく。
右にならえという考えを極端に嫌うINTJなので、恋愛で頭がいっぱいで他のことが考えられなくなっている女子に対しては尊重するものの、自分がそうなることには拒否反応を示してしまうのはINTJ女あるあるだと思う。それよりも恋愛に囚われていない状態のほうが魅力的だ。
何なら『人を好きになる』という感覚にも少し恐怖心のような、嫌悪感のようなものがある…のは私個人だけかもしれないが。
自分が自分でなくなるような感覚を恐れているのかもしれない。これは要改善だと自覚してもいる。
更に言うと一般にモテそうなファッションをすることを好まないし、モテそうなキャピキャピした行動をすることも好まない。いわゆる『女子』っぽい存在には一切なりたくないので、そういう『女子』が好きな男性と恋愛関係になる可能性は低い。したがって恋愛をする確率自体も下がる。
この辺の価値観は男性のINTJだとどうなるのかも気になる。
ファッションに関する考察も実は書いているので良ければぜひ
感情を表に出さないことは本当に問題なのか
INTJは感情を表に出さないので恋愛に向かないとよく言われている。
だが、INTJでも必要であれば愛情も表現できるというのが私個人の見解だ。暫くは距離を取るが心を許すと甘える猫のようなものだと言うとわかりやすいと思う。
私は海外のコンテンツを好んで視聴してきたので、愛情を表現することの価値や示し方を特に学んできたほうだと思う。もちろん愛情の表現の仕方を全く知らず、愛情を表現することに抵抗のあるINTJもいるとは思うが、少数ではあってもそういう人間が好きな人がいて利害が一致する可能性はある。また、心の壁を乗り越えて愛情表現をしてまで保ちたい関係かどうかが問題なのかもしれない。
「自分は愛情表現をするのが苦手だから恋愛はできない」と言い切って恋愛を拒否するINTJはよく言われる『未熟』というものなのではないかとも思う。成長したINTJはそこまで堅物ではない気がするので。
逆に、感情を表に出さないからこそのメリットがあって、意見の相違があったりした場合にも感情に邪魔されず論理的に話し合える。
恋愛もそうだが特に結婚となれば感情よりも冷静な話し合いのほうが重要だ。
「すぐ感情的になって女って面倒だよな」と文句を言っていないで、感情を重視しないNTタイプなんかを探したらいいと思うのだが、それは「かわいくなくてなんか嫌」なのだろう。「なんかいい」とか「なんか嫌」とか言って感情に支配されている人達とは関わりたくないので構わないが。
INTJとの恋愛には意外とメリットが多い
基本的にとても正直で感情的でないというINTJの特性は恋愛において、特に相手にメリットがあると思うが、他にもINTJとの恋愛にメリットは多い。
まず、苦手なのに努力して1人と恋愛をしているINTJは同時に別の相手とも恋愛をしようと思うことはまずない。そもそも友達も知り合いも少ないし、あまり良い表現ではないかもしれないが、正直言って面倒臭い。他者とのコミュニケーションを頑張りたくないこと、浮気を隠すための労力が無駄だと思うことが理由だ。
この思考パターンだから既婚者や恋人のいる人に対する興味も全くない。それが倫理観の問題ではなく無駄としか思えないだけだというのは秘密。
それで、INTJとお付き合いしている人は基本的にわけもなく浮気されることを心配をしなくていいし、「他に好きな人ができた」という理由での破局もほぼ不要。安心してください。
もう1つメリットをご紹介する。
『INTJは人の気持ちを理解するのが苦手』と一般的に言われているので意外かもしれないが、情報処理能力の高いINTJは割と観察力がある。
そして、周囲の情報に直感を働かせて思考と組み合わせて人を喜ばせることをするのも実は得意だったりする。何をしたら喜ぶかわかっていても諸事情を考慮してあえてしないことも多いが、相手が大切な恋人や家族となれば努力を惜しまない。本当に欲しいプレゼントや本当に役に立つものをくれたり、リサーチ力と完璧主義を生かして綿密に計画されたデートを楽しむことも期待できる。(INTJが考える完璧な計画についてはまた今度)
他人とは違う特別扱い感、ツンデレ感は比較的ウケがいいようだ。
最後にもう1つ。
恋人と良い関係が築けて信頼し合えるようになってから不必要に結婚を先延ばしにするINTJはまずいないだろうし、良くないと感じつつズルズルと関係を続けることもないので真剣に結婚を考えている人に好条件だということも記しておく。
結論
INTJは本当に恋愛が苦手で、その理由は
固定概念を持たない
恋愛におけるデメリットを考えがち
考えてばかりで行動しないことが多い
ということだと思った。
好条件であれば恋愛をすることもあるし、好きな相手には結構尽くすので理詰めと距離感が嫌でなければおすすめ。(異論は認める)
ということでした。ご参考までに。
気が向いたら応援してもらえると大変助かります!