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Episode 030 「側から見た構図は”おじさんが更におじさんに好きと伝えているだけ”に、ついて」

さて、Episode 027より開始した「オーストラリアにいた時(1996〜2010年)によく聴いたアーティストおよびバンドの曲」(併せて、「よく聴いた訳では無いが印象が強く残っているアーティスト及び曲」も含む)、という括りで当時を振り返る試み、今回はアルファベットの「D」から始まるアーティストおよびバンド。

Dahlia(日本)
X-JapanのリーダーであるYoshikiが手がけるプロジェクト。X-Japanの名曲であるDahliaがアーティストとなっている女性シンガー。この曲(2003年)以外は知らないが、この曲は美しい曲である。

Daniel Powter(アメリカ)
どのタイミングでこの曲(2005年)を知るに至ったかは全く憶えていないのだが、純粋に良い曲だな、と思った記憶はある。

Dave Matthew(アメリカ)
ビートルズの楽曲をYouTubeで探している時にたまたま遭遇したミュージシャン(だと思う)。もちろん、後に知る事になるが「たまたま遭遇したミュージシャン」ではなく、世界トップレベルのミュージシャンである。この人が、アコギ一本でカバーするビートルズのIn My Lifeを聴いて、自分でも練習してこの曲が弾けるようになりたいと思い練習に励んだ。そんな思い出がある。因みに、この人のカバーでは、間奏の部分でピアノが用いられており、非常に綺麗だ。

Death Cab For Cuties(アメリカ)
日本に(遊びに)一時帰国した際(2005~7年近辺)に姉に教えてもらったバンド。この曲は素晴らし曲であり、またPVがシュールで面白いと思った。尚、くるりのボーカルである岸田繁氏も、このバンドを絶賛していた。

Deep Purple(イギリス)
クラシックロックの王道中の王道であるSmoke On The Waterのイントロは、きっとロックに音楽に全く興味がない人でもどこかで一度は耳にした事があるであろう程知名度が高い。むしろ、聴いたことが無い人を探す方が難しいかもしれない。さて、特にバンドに対しては何の思い入れもないが、あまりにも有名で、これらの曲は、もちろん何回も聴いた曲ではある。

Def Tech(日本)
日本から送ってもらったビデオで、(2005年の)紅白歌合戦が入っていた。そこで初めて見たのだったが、直ぐに良い曲だと感じた。YouTubeではアコギバージョンも存在し、そちらも非常に良い。

Descendents(アメリカ)
もちろんバンド名は知っていたが、NOFXのリーダーであるFat Mikeが歌う曲の歌詞で「初めてDescendentsのライブを見た時、いままで見たバンドの中でも最も早いスピードの曲を演奏していた」という歌詞があり、そこから更に興味が湧き、色々と調べて、彼らの作品を色々と聴いていったのであった。このバンドはあまりにも多くのロックバンド(例えば元Nirvanaのドラマー、現(2024年時点)Foo FightersのフロントマンであるDave Grohl)、パンクロックバンド(NOFXやBlink 182など)に多大なる影響を与えたバンドである。このバンドのドラマーであるBill Stevenson がとあるインタビューで、「素晴らしい曲作りを長期に渡り行っているDescendentsですが、秘訣はなんですか?」という質問に対し、こんな事を言っていた。「音楽以外で、生きていける(つまり、生活を成り立たせる事)事をする、だね。つまり、音楽で成功しようがそうでなかろうが自分の人生が成立する状態を作るって事。そういった状態であれば、もちろん音楽で売れれば最高だし、仮に売れなくても、音を奏でてるだけで楽しいし。つまり、音楽だけに賭けようとすると、“売れる為にはどんな曲作りをしたら良いのか?”や“どうやったら、女の子にモテるのか?”といった様な邪念が生まれてしまい、純粋に芸術的な観点からの曲作りができなくなってしまう」、と。非常に本質的であると感じた。尚、このバンドのTシャツを二枚、2021年の下旬に購入した。

The Doors(アメリカ)
恐らく、ネットや音楽雑誌などの「歴史上、最も重要なロックバンド」といったようなランキングでよく見かけるバンドだから、といった理由から色々と(この)バンドにいて調べていった際に出会った曲だと思われる。正直、他の曲は(当時は)よくわからなかった(未熟な私の理解を超越していたと思われる為)が、「Light My Fire」(1967年)は好きになった。

Dr. Dre feat. Snoop Dogg (アメリカ)
ヒップホップが好きな当時の友達(ショーン、ジュリアン、またはヨウヘイ)を介して知った曲、だと思う。個人的な思い入れはないが、この曲はなんとなく憶えている。尚、ヒップホップに関してはアーティストによっては生理的に受け付けないアーティストもたくさんいるが、どうやらヒップホップの歴史を語る上ではこのDr.Dreというアーティストは非常に重要な人物である、との事を2020年5月に世界的に勃発したBLM(Black Lives Matter)のタイミングでヒップホップの歴史にまつわるドキュメンタリーをYouTubeで見た際に学んだ。

Dropkick Murphys (アメリカ)
このバンドを知る事になった経緯は憶えていないのだが、この曲のインパクトは強く、記憶に残っている。

Dragon Ash(日本)
このバンドを初めて知ったのは、恐らく1998年または1999年頃だったと思われる。当時父親が営んでいたレストランでバイトをしていた、ひろき君という青年(当時、恐らく二十歳前後)がDragon Ashが98年に発売したBuzz Songs というアルバムと同じタイトルのビデオ(VHS)を持っていて、それを見る機会があったのだ。そのビデオに収録されていた「天使のロック」という曲を聴いて、一発でやられてしまった。そこからずっと(2024年現在も)ファンであり、Dragon Ashが創る曲(また、ボーカルであるkjこと降谷健志のソロの作品も聴き続けている)には今(2024年現在)でも魅了されている。余談だが、2019年、たまたま千歳船橋の駅前でドラマーの桜井氏を目撃した。徒歩で信号待ちをしていたら、隣に桜井さんが自転車(BMX)にまたがって、同じく信号待ちをしていたので、声を掛けて握手をしてもらった。「Dragon Ash、凄く好きです」と伝えようとしたところ、(25年来のファンであるバンドのドラマーを目の前に、さすがに緊張したのだと思われる)「好きです」としか口から出てこなく、Dragon Ashというバンドとして、ではなく、個人的に桜井さんだけを好いている、という伝え方になってしまったのが悔やまれる。つまり、側から見た構造としては「おじさん(=私)が、さらにおじさん(=桜井さん)に好きと伝えている」という具合だろうか。このバンドが(特に日本の音楽業界、そして音楽のファン)齎した功績は計り知れないと個人的には感じる。


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