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Episode 039 「えむ」

さて、Episode 027より開始した「オーストラリアにいた時(1996〜2010年)によく聴いたアーティストおよびバンドの曲」(併せて、「よく聴いた訳では無いが印象が強く残っているアーティスト及び曲」も含む)、という括りで当時を振り返る試み、今回はアルファベットの「M」から始まるアーティストおよびバンド。

「M」と聞いて純粋想起される内容としては、「SMの”M"」である。しかしながら、それについて追求した内容を綴るには、或いはこの場は適切では無いと感じる。したがって、無理やり音楽の話に戻してみる。と、なると、「M」で思い出される曲はプリプリの「M」およびDragon Ashの「M」の2曲だ。

さぁ、「M」から始まるバンド・アーティスト名、見ていきましょう。

M-Flo(日本)
上の姉が、日本に遊びに行ってこのグループのCDを買ってきたのだ。この曲だけは、記憶にある。

Mad Caddies(アメリカ)
初めて聴いたのは、Fat Wreck Chordsのコンピレーションアルバムの「Life in the Fat Lane」(1999年)だった。スカ調のパンクロックなサウンドのこの曲は聴いて直ぐに気に入った。

Mad Capsule Markets(日本)
アデレードに短期留学していた友達のカズから借りた「AirJam 2000」のビデオに収録されていた曲を聴いて、初めてこのバンドを知る事になった。2000年または2001年あたりの事であった。しかし、このバンドはどうやら1985年に結成されたらしく、当時初めて聴いた時には既に15年以上のキャリアを誇っていたのだ。惜しまれつつも、2006年に解散してしまったとの事だが、このバンドのベーシストである上田剛士氏はその後AA=(エー・エー・イコール)というバンドを結成し、相変わらずのデジタルロックを奏でている。このバンド名はジョージ・オーウェルの小説(「Animal Farm(動物農場)」)に出てくる「All Animals Are Equal」という言葉からきている、との事。尚、このバンドにはDragon Ashのkjも大きく影響を受けており、また、AA=の曲(「M Species」(2015年))でもコラボを行っている。上田剛士氏はプロデュースなども行っており、メジャーシーンで言うと、Baby Metalの「Gimme Chocolate!」(2013年)で世界的にも更に多くの(そして広い層に対し)オーディエンスにリーチした。Mad Capsule Marketsの曲は、唯一無二のサウンドが印象的だ。そしてエネルギーもすごい。

Maroon5(アメリカ)
恐らく世界的にヒットした曲だと思われ、当然の事ながら英語圏であるオーストラリアも例外ではなかった。当時、どこに行っても流れていた曲、という印象がある。どうやら、この曲は2002年発売、との事である。

Marilyn Manson (アメリカ)
このアーティストの曲で唯一知っている曲だが、この曲はヘビーでかっこいいと思った。ビジュアルなどを含めてそれ以外(曲以外)は全く共感できなかったが、この曲はかっこいいと感じた様に記憶する。コンピレーションアルバムの一曲として入っていたCDを聴いた際(恐らく2000年前後)に、出会った。因みに、この局が発売されたのは1996年との事だ。

Maximum The Hormones(日本)
アデレードの数少ない日本人の友達の予志也くんに教えてもらったバンドだ。「Gibberish(デタラメ語)で歌うんだよ、このバンド」という説明を受け、最初は意味が解らなかったが聴いてみて理解した。つまり、日本語でも英語でもなく、デタラメ語の歌詞をヘビーなサウンドに乗せて歌っていた。曲に関してはTOOL(アメリカのバンド)に大きな影響を受けている事が分かった。しかしながら、ヘビーなだけでなく、J-POPの様な軽快なキャッチーなメロディも織り交ぜ、日本のバンドらしいサウンドを奏でるバンドだ。ヘビーだけど、軽快。軽快だけど演奏はメタルチックでもありハードロックでもあり、パンクロックなのだ。

Me First and the Gimme Gimmes (アメリカ)
初めて聴いたのは、恐らく2000年あたりかと思われる。1995年にNOFXのフロントマンであるFat Mikeにより結成され、カバー曲を演奏する事をメインとしている、パンクロック界のスーパーバンドだ。メンバーは全員Fat Wreck Chordsに所属する(していた)バンドのメンバー(元No Use For A Name、現Foo FightersのギタリストであるChris Shiflettもこのバンドに在籍している)だ。このバンドのボーカルはSwingin’UttersというバンドのSpikeという人なのだが、(ネットの記事で読んだだけなので信憑性は分からないが)どうやらBracketというバンドのボーカルが、元々このスーパーバンドのボーカルに抜擢されていたとの事らしい。しかしながら「(Bracketのボーカルは)お酒を飲まないから」という理由で結局他の人(つまり現ボーカルであるSpikeという人)に決定してしまったとか。人生、いつどんな理由で何がどうなるかは本当に分からない。尚、Country Roadを初めて聴いた時は、その格好良さにびっくりした。とある夏(Bromptonの家に住んでいた時)、エアコンの効きが悪く、どの部屋の空調を消すか(消すことで、他の部屋へ行き渡る風の量が増加する。オーストラリアの空調事情は、日本のそれとは大きく異なった)、で上の姉と揉めた時に、後ろでこのバンドのWhere Do Broken Hearts Goが掛かっていたのを憶えている。2003年の夏の事だった。

Mest(アメリカ)
バンドに対しては特に思い入れがあるわけではないが、特にJaded(These Years)という曲(2003年)は非常に印象に残っている。曲が素晴らしい。初めて聴いてから(2024年の時点で)20年以上も経っているが、この曲を聴くと、瞬時にノスタルジックな気持ちになる。

Millencolin(スウェーデン)
このバンドは最高である。全てのアルバムの、全ての曲が素晴らしいのである。初めて聴いたのは、恐らく2000年頃。確か、初めて聴いたアルバムは2000年に発売された「Pennybridge Pioneer」だったと思われる。過去のアルバムも全て網羅し、2002年に発売された「Home from Home」のオーストラリアツアーでは生でMillencolinを観る事が出来た(尚、このライブはヨウヘイと一緒に行った)。その後も定期的にアルバムを発表し続け、2019年に発表した「SOS」というアルバムも相変わらずパンクロックなサウンドでミレンコリン節が炸裂していた。このバンドのアルバムは全て(2019年までで計9枚のオリジナルアルバムを発表している)素晴らしく、順位を付けるのは非常に難しいが強いて言えば一番好きなアルバムは「Pennybridge Poioneer」(彼らの4枚目のアルバムで、初めて彼らのホームであるスウェーデン国外でレコーディングが行われたアルバムである。プロデューサーはあのレジェンダリーなパンクロックバンドであるBad Religion及びEpitaph Recordsの創立者であるBrett Gurewitzだ)であり、その次が、恐らく「Home From Home」(2002年)だろうか。ファーストアルバムである「Tiny Tunes」(1994年)も非常に優れたアルバムだ。ドキュメンタリーやインタビューの動画も相当見た。ファッションも、人柄も含め、全てが好きなバンドである。好きなパンクロックバンドを5つ挙げよ、と言われたなら、確実にこのバンドの名前を挙げるだろう。尚、彼らが6枚目のアルバムとして発売した「Kingwood」(2005年発売)というアルバムのメイキングの動画を見た際に、このバンドのメンバー(ギタリストのMathias)がスタジオ内でビールを飲む姿を見て、なぜか非常に楽しそうで、(ビールが)美味しそうで、かっこいいな、と感じた事を憶えている。

Michael Jackson(アメリカ)
オーストラリアでの二代目の車である、えんじ色のフォードの車で聴いた憶えがある。1996年または1997年ごろだったであろうか。

Mongol 800(アメリカ)
初めて聴いたのは2001年に発売された「message」というアルバムだったか、またはこのバンドのファーストアルバム(友達のカズのMDで聴いたのだ)である「Go On As You Are」(1999年)だったかは憶えていないが、兎に角どちらのアルバムも傑作であり、非常にクオリティの高い曲が揃っている。初めて聴いてから約25年が経ったが、今でもこれらアルバムを聴くたびに心が踊るのである。

Monkey Majik(日本・カナダ)
日本に(何かの用事で)一時帰国した2007年に聴いた曲。気に入ってずっとYouTubeで聴いていた。当時、下の姉が一人暮らしをしていた浦和駅から徒歩で5分ほどのアパートで聴いていたのを憶えている。尚、2019年に世界中でセンセーショナルな結果を残したラグビーワールドカップでの日本代表。2015年のワールドカップにて日本代表を率いたエディー・ジョーンズ氏のラグビー講座のドキュメンタリーを2020年にYouTubeで見たのだが、その番組のBGMとして「空はまるで」が使われており、久しぶりに聴いたのだった。

Moonriders(日本)
奥田民生の動画をYouTubeで検索している際に見つけた曲である。ムーンライダーズの曲を奥田民がゲストで歌う、というような動画だった。尚、ムーンライダースのボーカルである鈴木慶一氏は渋沢栄一氏に激似である。

MIKA(イギリス)
アデレードの街の中心部から車で10分ほど走った場所にパレードという地域があり、ストリート全体がショッピングをするエリアのなっている場所があるのだが、その場所の本屋兼CDショップ(だったと記憶する)で購入したのだ。ジャケットがカラフルで目に止まり、その場で視聴し気に入って購入したのだった。「Life In Cartoon Motion」というアルバムで、発売は2007年、との事である。

Misia(日本)
日本から送られて来たビデオに収録されている音楽番組で初めて聴いたのだと思われる。この曲は良い曲だと感じた。

Miss Monday feat. kj、森山直太朗、PES from Rip Slyme(日本)
Dragon Ashのkjはこの様にたまに他のアーティストとのコラボも行い、そして多くの場合相当質の高い曲に仕上がっている事が多く、この曲も例外ではない。2009年に発売されたこの曲、YouTubeの動画から音源をダウンロードし聴いていた。当時は、母親のHONDA Accordが家にあり、その車を運転しながらよく聴いた記憶がある。この動画の中のkjのファッションを真似したものだ。

MXPX(アメリカ)
MXPXというバンドの曲を初めて聴いたのは、恐らく「Responsibility」という、彼らの「Ever passing moment」(2000年)というアルバムに収録された曲をテレビの(PVがひたすら流れる)音楽番組で見た時だ。正直、そのPVの中の彼らのファッションを見て、「ちょっと違うかな?」と思った自分がいたのだが、そのファッションはもちろんそのPVの中だけであり、他の曲を聴いていく内にどんどんとのめり込み、今では彼らのほとんどのアルバムを持っている。彼らのライブも生で見る機会もあった。初めて聴いてから約25年経った今(2024年時点)でも、彼らの音楽はよく聴く。キャッチーな曲が多く、兎に角かっこいい曲が多い。ファーストアルバムが発売されたのが1994年で、2022年の時点で12枚のアルバムを発表している。どのアルバムもそれぞれの良さがある中、個人的には比較的初期の作品となる、「Life In General」(1996年)や「Slowly Going the way of the Buffalo」(1998年)が特に印象強く記憶に残っている。

The Monkees(アメリカ)
ビートルズやビーチ・ボーイズなどのバンドが在る領域に居ると思われる、このバンド。好きだから、や、嫌いだから聴いていないなどの次元の話ではなく、一度はどこかしらで聴いたことのある曲が恐らく多いと思われる。尚、日本では「Theme」を忌野清志郎がカバーしていたり。また、Daydream Believerに関しては、横山健がKen Yokoyamaのバンドにてカバーしている。

Motorhead(イギリス)
どのタイミングで聴いたのかは明確には憶えていないが、この曲は非常に記憶に残っている。もちろん、リアルタイムでMotorheadは聴いていない。しかし、ボーカルのLemmyの存在は知っていた。Foo FightersのDave GrohlのサイドプロジェクトであるProbotというバンドでLemmyが「Shake your blood」(2004年)という曲を歌っている姿を動画で見ていた。尚、Lemmyは齢70で人生の幕を閉じたのだったが、Lemmyに対する(確か、彼の生存を祝福するセレモニー的な何かにおける)スピーチでDave Grohlがこう言っていた。「Led Zeppelinよりも、LemmyがいたMotorheadの方が、より激しいロックを奏でていた」と。

Metallica(アメリカ)
ヘビーメタルの代表格であるメタリカ。そんなにのめり込んで聴いてはいなかったのだが、やはり曲を聴くとそのクオリティの高さに感心せざるを得ない。これらの曲は横山健のインタビュー雑誌を読んで改めて聴いた曲だ。恐らく、2000年または2001年の事だった。尚、2022年のGW(ゴールデンウィーク)は、「バンドTシャツ」と「Metallica」にハマった。尚、2020年のGWはドフトエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」を読破したGW、翌年(2021年)のGWはStrung Outというバンドの音源の質の高さを改めて実感した(=CDなどを購入した)GWだった。バンドTシャツに関しては、衝動的にバンドTシャツが欲しくなり、Nirvan、NOFX、Beastie Boys、Metallica、AC/DC、OASISのTシャツをAmazonで購入した。他にも、The Smashing Pumkins、Foo Fighters、Off SpringなどのTシャツ、今後購入するかもしれない、ということで(Amazonの)カゴに入っている状態である。バンドTシャツを購入する際に考慮する点としては、「自分が好きなバンドのTシャツを、世の中の(そのバンドに対する)知名度構わず購入する」ということではない、という点である。つまり、「さすがに、このバンドであれば、大概の人は知っているだろう」という大前提が必要だと考える。2022年のGWにおいて、バンドTシャツの他にハマったMetallicaに関しては、何故だか、このバンドのドキュメンタリーを見たい、という想いに衝動的に駆られ、見るに至った。このバンドについて、依然より更に色々と知れた気がした。尚、このバンドは1981年に結成されたとのことで、つまり今年(2024年時点)で43年のキャリアを誇る事となる。キャリアを通じリリースしたアルバムの総売り上げ数はなんと約1億2500万枚との事である。

The Mighty Mighty Bosstones (アメリカ)
映画などにも使われていた曲であり、いつの間にか頭の中で鳴っている、という類の曲である。ハッピーソングである。尚、「Step Brothers」(2008年)という映画(死ぬほど面白いコメディ)の最後のシーンで彼らの曲が使われていたのが印象に残っている。

Mr.Children(日本)
日本から送られて来たビデオに「オレンジデイズ」というドラマが録画されており、その主題歌であった「Sign」という曲が記憶に残っている。もちろん、他にも良いと思う曲は何曲かあるが、やはり、「Innocent World」(1994年)や「終わりなき旅」(1998年)はその中でも質の高い曲だと個人的には思っている。尚、最近(2020年)になりYouTubeの動画で見つけたのだが、奥田民生が「Innocent World」をカバーしていたのだが、正直本人達(Mr.Childrenのメンバー)が演るより遥かに圧倒的だった。尚、このバンドのファンと思われる人々のコメントも、「奥田民生、凄すぎる」や「この演奏は、正直本家より凄い」などのコメントで溢れていた。世間が奥田民生というミュージシャンにいただくイメージと実際の(彼の)実力や功績などに(控えめに言っても)あまりにも大きな齟齬が生じていると感じている。つまり、本質は、表面に表れていないことが多く、まさに奥田民生にはあまりにも当てはまる。英語の諺で言うのであれば、「Don't judge a book by its cover」というところだろうか。尚、このバンドの「ニシヘヒガシヘ」(1998年)というロックな曲が(おそらく)井上陽水の「東へ西へ」(1972年)という曲の(タイトルが)パロディではないか、と気づいたのは2021年12月の暮れのことだった。尚、この様なパロディ関連の曲を見つけた際には、ちょっとした歓び、の様な(またはそれに似た何か)感覚、がある。例えば、井上陽水の名曲中の名曲、「海へ来なさい」(1979年)に対する(勝手にそう考えているのだが)アンサーソング(少なくとも曲のタイトルに関しては)ではないかと考えられる、奥田民生(がPUFFYに提供した)の名曲「海へと」(2000年)。または、(リアルタイムでは聴いていないが)ピンク・レディーの「ペッパー警部」(1976年)はビートルズの8作目である「Sgt.Pepper’s Lonely Hearts Club Band」(1967年)というアルバムのタイトルにある「Sgt. Pepper」(ペッパー警部)であるに違いない。尚、意図的にこの様なパロディを多く行っているのアーティストの一人として奥田民生が挙げられる。彼のビートルズに対する愛情、敬意などの表れであろうか。例えば、「And I Love Car」、など。


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