すとらてじっくぷらんなぁ

埼玉県生まれ、アデレード育ち、東京都在住、外資広告代理店勤務。14年間(1996〜20…

すとらてじっくぷらんなぁ

埼玉県生まれ、アデレード育ち、東京都在住、外資広告代理店勤務。14年間(1996〜2010年)住んだオーストラリアでの生活を振り返りながら綴ってみます。英語関連の諸々可能な限りお手伝いしますのでご連絡下さい。もちろん仕事の合間を縫って、あくまでも趣味で行っているのでプロボノです。

記事一覧

Episode 085 「理屈を超越」

Episode 084にて、いかに音楽がBGMとして寄り添っていたのかの話をしたが、他にも音楽が鳴っていた場所、または音楽が鳴っていた状況はホームパーティーであった。音楽と、…

Episode 084 「冷や汗と緊張感しか無かった学生時代のバイトや手伝い(下)」

さて、Episode 083にて学生時代の様々なバイトや手伝いの話に触れた。本Episodeもその続きの話を綴ろうと思う。 一時期、斜面に建つログハウス調の家に数年住んだ事があっ…

Episode 083 「冷や汗と緊張感しか無かった学生時代のバイトや手伝い(上)」

記憶する限りでは、ハイスクール時代に唯一行ったバイトはチャイナタウンのフードコートにおけるテイクアウトのお寿司スタンド(そう、Mr. Leeという中国人男性に私の父親…

Episode 082 「音楽をめぐる冒険(下)」

Episode 081にて触れた様、アデレードの街中にあるCDショップは全て頭に入っており、ハイスクール時代の放課後や、大学時代の空き時間、それこそ2010年にアデレードを…

Episode 081 「音楽をめぐる冒険(上)」

アデレードハイスクール時代、図書館(Episode080参照)の他に通っていた(つまり、たまに行く程度ではなく、意図的に、まるで朝起きて歯を磨くように定期的に、また日常的…

Episode 080 「理論的に説明がつかないものが持つ色気」

アデレードハイスクール時代の話(放課後における街の図書館での話(Episode079参照)にて、図書館がいかに好きだったか、という話に触れた。尚、本に囲まれるという状態は…

Episode 079 「図書館とは、それ自体が自らの意思を持ち、意図的に息を殺し静寂を保っているのかも。たぶん」

アデレードハイスクール(Episode024参照)に通い始めて、2年目くらいのタイミングだったであろうか、放課後に街の中の図書館に通い始めた。おそらく、2000〜2002…

Episode 078 「フラクタル理論と海岸線のパラドックスからヒントを得た人生論」

しかしオーストラリアという国は、本当に不思議な国であると改めて大人になった今感じる事がある。オーストラリアに住んでいたのは1996年〜2010年の14年間。 帰…

Episode 077 「っかんっっがえっっらぁあれへぇん!」

ハイスクールに通い始めてからは、毎日バスでの通学だった(そう、ペニントンプライマリースクール(二つ目に通った小学校)の時に様に、タクシーで通学(Episode014参照)…

Episode 076 「食べるんかーい」

前回のEpisode(Episode075参照)にて、オーストラリアの小学校における「いい加減」な話に触れた。 いい加減といえば、オーストラリアの小学校やハイスクールではスポー…

Episode 075 「違和感の正体とは」

夏と言えば、やはりオーストラリアはビーチである。泳ぎに行くも良し、浜辺に寝ころがりながら日光浴をするも良し。また、ビーチサッカーもよくしたものである。アデレード…

Episode 074 「2000ドルでどうだ」

私が車の免許を取得したのは、絶賛アデレードハイスクール(Episode066)に通っていた2001年で、学年でいうと11年生(高校2年)の時だった。もう、かれこれ23年前…

Episode 073 「クラブはクラブでもClubではなくCrab」

オーストラリアは日本やその他の多くの国とは異なり、「自国特有の料理」というものが存在しない(もちろん、それが悪いとも別に思わない)。例えば、日本なら、寿司、てん…

Episode 072 「想い出は幻想・・・の場合もある」

今思い返すと、我々が足繫く放課後に通っていたマクドナルド(Episode 071参照)(併せて、マクドナルドとは逆方向に位置するWest TerraceのHungry Jack’sにも行った)で…

Episode 071 「こんな骨折の仕方は、おそらく世界で一人」

放課後になると、アデレードハイスクール(Episode022参照)の目と鼻の先に位置するマクドナルドによく寄っては、ハンバーガーなどを食べる事が日課になっていた。 よく一…

Episode 070 「ハイスクール時代の友達について」

アデレードハイスクール当時(Episode022参照)、仲の良かった友達は大きく分けると、学校のサッカー部の友達、(学校にて)選択していた科目が同じで仲良くなった友達、そ…

Episode 085 「理屈を超越」

Episode 085 「理屈を超越」

Episode 084にて、いかに音楽がBGMとして寄り添っていたのかの話をしたが、他にも音楽が鳴っていた場所、または音楽が鳴っていた状況はホームパーティーであった。音楽と、アルコールと、ある人達はマリファナ(大麻)である。

ホームパーティーによく行っていたのはハイスクール時代(Episode067参照)である。週末になると、誰かしらの家でパーティーがあった。パーティーと言っても、特別な事をする

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Episode 084 「冷や汗と緊張感しか無かった学生時代のバイトや手伝い(下)」

Episode 084 「冷や汗と緊張感しか無かった学生時代のバイトや手伝い(下)」

さて、Episode 083にて学生時代の様々なバイトや手伝いの話に触れた。本Episodeもその続きの話を綴ろうと思う。

一時期、斜面に建つログハウス調の家に数年住んだ事があった。アデレードの街の中心から東に位置する、Glen Osmond(グレンオズモンド)という、恐らくアデレードの中でも最も高級住宅地とされている地域の一つであった場所に父親が家を立てたのである。

尚、「ログハウス」と聞い

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Episode 083 「冷や汗と緊張感しか無かった学生時代のバイトや手伝い(上)」

Episode 083 「冷や汗と緊張感しか無かった学生時代のバイトや手伝い(上)」

記憶する限りでは、ハイスクール時代に唯一行ったバイトはチャイナタウンのフードコートにおけるテイクアウトのお寿司スタンド(そう、Mr. Leeという中国人男性に私の父親が売却したお店だ)のみだった。やることと言えば、レジ打ちのみ。そんなバイトだった。しかし、17、8歳だった私にとって、決して悪くないバイトであった。時は、2001年または2002年。当時の時給で15ドル(日本円で約1200円)ほどだっ

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Episode 082 「音楽をめぐる冒険(下)」

Episode 082 「音楽をめぐる冒険(下)」

Episode 081にて触れた様、アデレードの街中にあるCDショップは全て頭に入っており、ハイスクール時代の放課後や、大学時代の空き時間、それこそ2010年にアデレードを離れるまで、私の音楽をめぐる冒険は続いたのだった。

数あるCDショップの中でもお気に入りはBig Star Recordsだった。このCDショップこそ、最も好んでおり、頻繁に足を運んだCDショップだった。足繁く通っていた、と表

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Episode 081 「音楽をめぐる冒険(上)」

Episode 081 「音楽をめぐる冒険(上)」

アデレードハイスクール時代、図書館(Episode080参照)の他に通っていた(つまり、たまに行く程度ではなく、意図的に、まるで朝起きて歯を磨くように定期的に、また日常的に行っていた)場所と言えば、CDショップである。

もっとも頻繁に通った一つとして、本屋が一階にあり、二階にCDが置いてあるタイプのお店があった。その名前をBordersといった。アメリカ発祥のお店だ。このお店では、並んでいる数々

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Episode 080 「理論的に説明がつかないものが持つ色気」

Episode 080 「理論的に説明がつかないものが持つ色気」

アデレードハイスクール時代の話(放課後における街の図書館での話(Episode079参照)にて、図書館がいかに好きだったか、という話に触れた。尚、本に囲まれるという状態は、今の2024年になっても変わらず好きで、その様な理由から電子書籍より圧倒的に従来の本、つまり質量を持った、紙の本が好きである。

特に電子書籍を否定するつもりはない。たまたま、従来の紙の本が好き、というまでである。また、従来の紙

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Episode 079 「図書館とは、それ自体が自らの意思を持ち、意図的に息を殺し静寂を保っているのかも。たぶん」

Episode 079 「図書館とは、それ自体が自らの意思を持ち、意図的に息を殺し静寂を保っているのかも。たぶん」

アデレードハイスクール(Episode024参照)に通い始めて、2年目くらいのタイミングだったであろうか、放課後に街の中の図書館に通い始めた。おそらく、2000〜2002年頃の話なので、かれこれ20数年以上も前に遡る。

校舎を出て、徒歩で5分程のバス停から街の中をグルグル(そう、電車に例えるならば、ちょうど山手線の様に)と走る黄色いバス(無料である)に乗り込むのだ。乗車して5分程度でバスを降り、

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Episode 078 「フラクタル理論と海岸線のパラドックスからヒントを得た人生論」

Episode 078 「フラクタル理論と海岸線のパラドックスからヒントを得た人生論」

しかしオーストラリアという国は、本当に不思議な国であると改めて大人になった今感じる事がある。オーストラリアに住んでいたのは1996年〜2010年の14年間。

帰国して、既に14年も経過しているが、今でもやはりそう思う。特に、ここ20年以上のオーストラリアの経済は持続的に成長しており、この発展は世界でも非常にレアなケースである。それくらい、オーストラリアは伸びている。

国としては特に世界に誇れる

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Episode 077 「っかんっっがえっっらぁあれへぇん!」

Episode 077 「っかんっっがえっっらぁあれへぇん!」

ハイスクールに通い始めてからは、毎日バスでの通学だった(そう、ペニントンプライマリースクール(二つ目に通った小学校)の時に様に、タクシーで通学(Episode014参照)、という事は無かった)。ただ、オーストラリアのバスは頻度高く遅延していた。少なくとも、バスを頻繁に使用していた2000年前後は、であるが。時間通りに来ない事は多く(寧ろ全く珍しくない)、また、全くこない場合(予定されていた時間のバ

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Episode 076 「食べるんかーい」

Episode 076 「食べるんかーい」

前回のEpisode(Episode075参照)にて、オーストラリアの小学校における「いい加減」な話に触れた。

いい加減といえば、オーストラリアの小学校やハイスクールではスポーツデーというものがあり、日本で言うところの運動会にあたるものは一応存在するのだが日本のようにキッチリとした開会式があり、アナウンスとともに学年ごとに順番に各種目が行われて、という様な、ちゃんとした内容ではない行事が多く存在

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Episode 075 「違和感の正体とは」

Episode 075 「違和感の正体とは」

夏と言えば、やはりオーストラリアはビーチである。泳ぎに行くも良し、浜辺に寝ころがりながら日光浴をするも良し。また、ビーチサッカーもよくしたものである。アデレード(Episode003参照)には綺麗なビーチが複数あり、また、街中からのアクセスも良い。車で15〜20分も走れば、気軽にビーチに行ける。

尚、今になって思うのは、何故サーフィンをしなかったのか、という点である。スケボーの流れからサーフィン

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Episode 074 「2000ドルでどうだ」

Episode 074 「2000ドルでどうだ」

私が車の免許を取得したのは、絶賛アデレードハイスクール(Episode066)に通っていた2001年で、学年でいうと11年生(高校2年)の時だった。もう、かれこれ23年前。以下の話は、「少なくとも、私が免許を取得(2001年)してから2010年に日本に来るまでの、約10年間における話、という事となる。

尚、オーストラリアの車事情は日本のそれとは様々な理由で大いに異なった。例えば、駐車場。黒いシミ

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Episode 073 「クラブはクラブでもClubではなくCrab」

Episode 073 「クラブはクラブでもClubではなくCrab」

オーストラリアは日本やその他の多くの国とは異なり、「自国特有の料理」というものが存在しない(もちろん、それが悪いとも別に思わない)。例えば、日本なら、寿司、てんぷら、すき焼き・・・タイならトムヤムクン、インドならインドカレー等といった具合に。

つまり、イタリアンであったり、中華であったり、ベトナム料理であったり、オーストラリアに移民できた人たちがオーストラリアに持ち込んだ文化の一つである料理が(

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Episode 072 「想い出は幻想・・・の場合もある」

Episode 072 「想い出は幻想・・・の場合もある」

今思い返すと、我々が足繫く放課後に通っていたマクドナルド(Episode 071参照)(併せて、マクドナルドとは逆方向に位置するWest TerraceのHungry Jack’sにも行った)では常に何かキャンペーンが行われている印象があった。

特に個人的に好きだった(キャンペーン)のは、ドリンクのカップやポテトの箱にシールが貼ってあり、それを剥がすと何か当たる、という類のキャンペーンであった。

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Episode 071 「こんな骨折の仕方は、おそらく世界で一人」

Episode 071 「こんな骨折の仕方は、おそらく世界で一人」

放課後になると、アデレードハイスクール(Episode022参照)の目と鼻の先に位置するマクドナルドによく寄っては、ハンバーガーなどを食べる事が日課になっていた。

よく一緒に行ったメンバーは、マイケル、ゾーイ(マイケルの彼女)、アドナン、ステファン、ポール(のちに登場するポールとは別の、ポール。苗字は確か、チンチャーラだった)、イヴァン、サリモン、ローリーなどだった。

尚、アドナンは、確か11

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Episode 070 「ハイスクール時代の友達について」

Episode 070 「ハイスクール時代の友達について」

アデレードハイスクール当時(Episode022参照)、仲の良かった友達は大きく分けると、学校のサッカー部の友達、(学校にて)選択していた科目が同じで仲良くなった友達、そして放課後などに一緒にマクドナルドに寄っていったり、週末一緒に遊んだりする友達、という括りが存在した。

もちろん、これら三つの括りで全員が明確に分かれたわけではなく、もちろんオーバーラップする友達もいた。初めて友達になった理由や

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