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【獣人処方箋】シリーズ

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この世に沢山いるケダモノの様な人間=獣人から身も心も守る為の知恵を書いていきます。 狙われやすい学生や女性は特にご注意下さい。
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記事一覧

【獣人処方箋】 Case.21 「獣人大戦:後編」(No.0244)

前編の続き (前編はこちら)

 虐殺という事務処理を行うものたちは必ず多人数です。その多くは元々獣人でもなく獣人に従うために生まれたわけでもありません。ですが様々な事情からその姿に身をやつしているのです。
ですからその多人数の組織は『やる気』がありません。

その行為を真に欲する獣人は組織の中にはいません。
その遥か上にいます。
その上部に位置する少数の獣人たちが全てを管理し操作しているわけです

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【獣人処方箋】 Case.21 「獣人大戦:前編」(No.0243)

 獣人を代表するような存在であるヤクザを描いた映画「アウトレイジ」は『争い』の本質がとても良く描けている作品です。

3作あるどれを観ても、暴力シーンが一方的に描かれてます。
特に最高傑作の2作目ビヨンドはそこが徹底しています。

私達が思い描くアクションというものは、通常その行動によって何かが変化する事を言います。
特に主人公はその争いの行動で良い結果を出し、事態も好転します。

しかしあの映画

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【獣人処方箋】Case.19「合わせないリズム」 (No.0154)

 獣人が狙う相手を見定めるとき、とある ” 行為 ” で判断します。

それはちょうどイルカやコウモリのようです。

イルカやコウモリは、仲間や餌、周囲の状況などを確認したり連絡を取り合ったりする際に " 超音波 " を使います。

これを発してその跳ね返ってきた反応で様々な事を判断します。

獣人もこれと全く同じです。

彼らは、まずエサかどうかを見定めます。

見た目や仕草を見て、その後に "

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【獣人処方箋】Case.18「獣人とキーワード」 (No.0128)

 まるでギリシア彫刻のような彫りの深い整った顔立ちの伊丹十三が、その顔をやくざ者に叩き潰されるキッカケとなった傑作映画「ミンボーの女」で、ヤクザの事務所を訪れた時に、話をしている後ろで粗相をしでかした身内のチンピラをヤクザが袋叩きにしているシーンがあります。

しかし主人公たちは暴行を理由に警察へ通報はしませんでした。

理由は彼ら「ヤクザの中で」やっているだけで、世間様には迷惑をかけてはいないか

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【獣人処方箋】Case.17 「獣人と『毒薬』」 (No.0123)

 新しい部屋に引っ越したら、まずは誰だって掃除と荷解きをして部屋づくりに精を出すことでしょう。
この空間を自分好みの落ち着く場所にして、これから長い間生活するのに相応しい部屋へと手を加える筈です。

短期間の仮住まいであっても、気付くと自分なりの工夫が施されているものです。少しでも使いやすくするのは人に限りません。

いつの間にか出来た床の傷が、お客さんをカウンターや出入り口へ案内する導線になる様

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【獣人処方箋】Case.16 「獣人は蝶になれない」 (No.0114)

 しつこいほど書いていますが、獣人は常に群れています。

彼らが好む暴力的なマンガの主人公は、群れることなく孤独に巨悪と立ち向かったりしますが、彼らがそこから学ぶことはありません。獣人にとって正義やプライドなどはマンガの娯楽に過ぎないのです。
マンガで言えばそれこそ彼らはただの雑魚キャラなのですが、それに気づくことも無いのです。

彼らは色々な理由で群れるのですが、獣人同士で群れて戯れる事で起きる

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【獣人処方箋】Case.15 「獣人祭」 (No.0098)

 祭りは非日常感が必要です。
そのための演出も出し物もイベントも装飾も、各種様々なものがあり、中には牛追いや喧嘩神輿など命を失う危険なものもあるのです。

祭りということで時間や空間が仕切られると、何故かそこは異世界となり、普段は健康や衛生や経済観念の明確な人でさえも、ヤクザがどこで仕入れたかもわからない材料で雑に作った極めて不健康で不衛生な料理を、法外な値段で買い付け、ロクにテーブルさえない環境

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【獣人処方箋】Case.14 「獣人哀歌」(No.0087)

 人が生きていく中で戸惑い迷い、自分を見失いうっかりと明らかに正しくない道に入ってしまうなんて事が、多くの人に巻き起こります。

残念なことに、子供の頃からしっかりと正しく育ててもらえる人は殆どおりません。
その子を育てるその両親も、そのまた両親も、正しい知恵や世の中の真実をキチンと学んでなどいないからです。それをしっかりと学び知るチャンスなんてほぼありませんでした。

しかし多くの人間には元々、

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【獣人処方箋】Case.13「そして今日も獣人が湧く:後編」(No.0086)

前編のつづき

彼らに義や愛を説いても必ず同じように鼻で笑い、悪辣な笑みを浮かべてきます。

これらのワードは、彼らに自分と向き合うことを強要するものなので、彼らには大変に煩わしくて嫌なのです。

先ほど彼らも一応「人間」と書きました。

実はこれが獣人の弱点の一つなのです。

ケモノは裸で歩きまわり、その辺で用を足しても、寝転がっても、生肉を素手で食らっても許されます。

しかし、人間には許され

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【獣人処方箋】Case.13 「そして今日も獣人が湧く:前編」(No.0085)

獣人は自らの人生を捨てた者達です。

幼い頃から捨てられる様に育てられたりもしています。
一人前の様になった今でも、愛や自尊心や正義感は育っておらず、心に有るのは生存の危機感から来る不安や苦痛、苦悩や愛の渇望です。

もちろん獣人はこんな立派な事は考えられません。
あくまで彼らの振る舞いを他者が見た時にわかる事であって、当の本人は全く自分の苦痛、苦悩の根本的理由が見えないのです。

何度も書いてい

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【獣人処方箋】 Case.12「獣人は墓場で踊らない:後編」 (No.0084)

前編のつづき

 過去に何度も書いていますとおり、彼らの人生は暗闇に包まれており、なんの救いも希望もありません。

生きる方向性がオカシイのですから、生きれば生きるほどに苦しみと暗闇が本人に襲いかかります。

それでも懲りずに、その痛みや苦しみを「他人のせい」にして、恨みつらみを無関係でかつ抵抗しない人にぶつけ続けるのです。

とんでもない悪質なものたちです。もちろん同情の余地はありません。

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【獣人処方箋】 Case.12 「獣人は墓場で踊らない:前編」 (No.0083)

 普通の人から見たら獣人は気が狂っているとしか考えられません。

しかし以前も書きましたとおり(【獣人処方箋】 Case.7 「獣人と絶対値」 (No.0062))、獣人には悪の価値観が存在しており、それを基準に活動しておりますが、普通の人にはその悪の価値観が見えません。

ですから気が狂っているようにしか感じられないのです。

映画のランボーやタクシードライバーなど、ベトナム戦争帰りの男が、帰国

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【獣人処方箋】 Case.11 「獣人を支えるものたち」 (No.0079)

 獣人は群れる傾向にあると何度か書いていますが、そういうハッキリとした獣人同士の仲間とは違い、獣人達に従い支えている存在がいます。

これらは非常に多数であり、また特に個性も無く、害を与えてきたりもしません。
一見無害で問題なさそうに見える、この獣人を支える "下等獣人" のすることは、親分にあたる獣人につき従うことだけです。

しかし、その事で獣人が活動する "権利" を与えてしまいます。

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【獣人処方箋】 Case.10「獣人たちのしたいこと」 (No.0075)

 前回少し書きましたが、組織だった獣人たちは指揮官と構成員に分担され、指揮された悪事を構成員がただひたすらに実行します。ここには構成員一人ひとりの知性も感情も倫理も一切ありませんから、命令されれば何でもするのです。

犯罪者集団である、オレオレ詐欺集団やヤクザ組織など正にそのものでしょう。

しかしこの組織の構成自体は、実際は正しい集団でもほぼ同じといって良いと思います。

やはり指揮官と構成員に

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