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新しいフリースクールを考える一年プロジェクト「とらすとベース(TBL)×フリースクール」始動!

「とらすとベース(TBL)×フリースクール」プロジェクト始動!

「教育理念」や「スクール経営」、「不登校支援」などについて学びつつ、新しいかたちのフリースクールを共に創る仲間を募集!

こんにちは。「とらすとベース×フリースクール」プロジェクトサブリーダーの永易(ナガヤス)と申します。

みなさんは、「フリースクール」と聞いて、どのような言葉を思い浮かべますか?

学校に通えない子どもの居場所?
不登校(年間30日以上欠席)支援を行うところ?

2017年施行の教育機会確保法により、不登校支援においては学校復帰ではなく社会的自立を目指すこと、そして学校以外の学びの場が大切であるとされました。

この法律の意義は大きいものです。

けれど、そもそも、子供たちが公教育への違和感や学校生活への辛さを感じないと、学校以外の学び場を選ぶことができない、という前提に立った法律にも感じられてしまいます。

「辛い立場にいる子どもを支援する」という救済的な視点ではなくて、
「個性にあった学びを選ぶ」というポジティブな視点で多様な学び支援を考える、そんなフリースクールの新しいかたちを考えられないか?

そんな思いから、1年にわたる新プロジェクト「とらすとベース×フリースクール」を立ち上げることにしました。

そこで、そのプロジェクトメンバーを募集いたします!


プロジェクトリーダーの、学校外の教育に長らく携わってきた経験を活かして、
「教育理念」や「学びの内容」、「スクール経営」、「不登校支援」などについての情報やノウハウ、考え方を提供しつつ、実際にスクール開校を実体験することで、参加者にオーセンティックな学びの機会を提供します。

プロジェクトリーダーを務めるのは、全日制マイクロスクール「東京コミュニティスクール(TCS)」の創立者と古参スタッフ

本プロジェクトのリーダーは、全日制マイクロスクール「東京コミュニティスクール(以下TCS)」を立ち上げた創立者 久保一之と、

TCS開校1年後から学生インターン→教員→事務局を経験した、note寄稿者である永易江麻が務めます。

左:永易江麻(えまちゃん)  右:久保一之(KAZUさん)

TCSは今年、開校20周年を迎える少人数・異年齢の"小"さな学校

TCSは、幼児〜小学生を対象とした「実体験に基づく探究」と「テクノロジーを活用した学習の個別化」を柱にした少人数・異年齢で学ぶ"小"さな学校(マイクロスクール)を運営しています。

開校から20年、「探究」という言葉が市民権を持っていなかった時代から、学習者主体で、概念(例えば「私たちはかけがえのない存在である」などの人生において重要と思われる普遍的な概念)を学ぶ探究プログラムを開発・実践してきました。

在籍する児童のほとんどが、就学"前"にTCSで学ぶことを"選択"して1年生4月より通学しています。

学びの選択肢を提案する「オルタナティブスクール」とも位置付けられるスクールです。

なぜ、マイクロスクールのメンバーがフリースクールのプロジェクトを始めるの?

プロジェクトリーダーは、都内のフリースクールやオルタナティブスクール、マイクロスクール、ホームエデュケーションなどの学校外の学び場が連携し政策提言活動などを行う地域ネットワーク『東京都フリースクール等ネットワーク(TFN)』の設立に携わり、設立当初より、共同代表と事務局長として参画してきました。

不登校/多様な学び支援に関する活動をする中で気付いた、全てを包括する概念を持つ学び場の必要性

TFNの活動をする中で感じたことは、フリースクールやオルタナティブスクールといった、呼び名や学びのスタイルなどが異なっていても、『子供の個性を認め、多様な学びを保障する学校外の学び場』であることは共通しているということです。

しかしながら、「不登校児童生徒の心のケア」か、もしくは「学びの代替案の選択」か、どちらに重きを置く学び場かということで、出席扱いや経済的支援の有無など、受けられる支援に違いがあるのも事実であります。

家庭にとっては、「子どもに合うかどうか」が選択基準であり、スクールの種別で判断しているわけではないのに。

フリースクール、オルタナティブスクール、ホームエデュケーション、オンラインなどなども含めた、子どもの学ぶ権利を保障する全ての学校外の学び場を包括する概念がこれから必要だと考えています。

このプロジェクトでは、TCSがこれまでやってきたことを振り返り活かしつつ、誰もが安心して学ぶことができる"新しい学び場の概念"を考え創造することを目指します。

そもそも「とらすとベース」とは?

プロジェクト名にもある「とらすとベース」とは何か?

これは、プロジェクトリーダーが、
これからの教育・子育ちを考える上で欠かせないと考えたことを、
『とらすとベース=Trust-based Learning(TBL)』という言葉に込めました。

東京コミュニティスクール(TCS)の学びにおいて大事にしている要素の一つである「アセスメント(評価)ポリシー」が大きく関係します。

私たちは「評価」を、私たちの成長のために活用します。

東京コミュニティスクール スクールハンドブック
「学びの評価 - アセスメントポリシー - 評価の理念」より抜粋

TCSにおける評価は、子供の現状を分析し、子供の学びを促進するために行われますが、その根底にあるのは「信頼の眼差し」を向けることです。

子供の欠けていることを見つけて、ただ補うことを考えてアプローチするのではなく、
「誰もが変わり続けることができる」と信頼して(Trust)、子供の持つ可能性を見つけてアプローチする、
失敗も学びの種と捉える、そんな評価の考え方です。

「その子の有能さを信じ、見逃さないぞ」と、こちら(教育者側)が試されてもいます。

「とらすとベース×フリースクール」に絶対条件を付けるとしたら、カリキュラムの中身や、スクール経営論でもなく、このとらすとベースによる子ども観を基本としていることです。

(このとらすとベースには、リーダー永易がTCSに関わり続けてきた思いも関係しています。そのことについては、別記事で触れたいと思います。)

「とらすとベース×フリースクール」プロジェクトでは何をする?

「学び(インプット)」と「ワーク」の2本立てで学びつつ、実際にスクール開校を目指す、1年にわたるプロジェクト

※「とらすとベース×フリースクール」が長いので、ここからは略して「とらベFS」と記載することにします。

このプロジェクトは、1年間にわたる継続的なラーニングコミュニティという機能も持ちつつ、

実際に民間の学び場づくりを経験できる機会です。

プロジェクト期間

2024年6月〜2025年4月、全11回
※月1回程度(休日の午前中想定)の開催を予定しています。
※第一回は6/8(土)9-12時、第二回は7/7(日)9-12時、第三回以降は通年メンバーで調整して日程決定します。8月は一泊二日の合宿を開催します。

開催方法

基本的にオンラインのみ、またはオフライン+オンラインのハイブリッドで開催します。

※8月の合宿は、オフラインのみとなります。

スケジュール

以下のような内容を、「学び(インプット)」<--->「ワーク」を繰り返しながら実践的に学びつつ、実際にスクール開校を経験するところまでを予定しています。

<第一回> 
2024年6月8日(土)9〜12時・オフライン開催(オンライン参加可能)
【「とらすとベース」とは】<--->【とらべFSの”理念と子ども観”を考える】

<第二回> 
2024年7月7日(日)9〜12時・オンライン開催
【「TCS」「フリースクール」から学ぶ】<--->【とらべFSの”学びの内容”を考える】

<第三回>
【「不登校問題」とは】<--->【とらべFSに通う”子ども像”を考える】

<第四回>
【フリースクールの「経営」】<--->【とらべFSの概容をまとめる】

<第五回以降〜>
その他、運営する上で必要な要素(場所選び、児童募集などなど)を学びつつ、実際にとらべFSを開校!

どんな人に参加して欲しいか?

  • 学校外の民間の学び場を立ち上げたい人

  • 既に学び場の立ち上げ/運営に携わっていて、学びの機会を求めている人

  • 業種関係なく、不登校支援や多様な学び支援についてオーセンティック(本物の)に学びたい人

  • 現在の活動や立場に、とらべFSの理念・内容を取り入れたい人(例えば、保護者や子育て支援者など)

  • このnoteを読んで、「なんか面白そうだな!」と思った人

参加費

単発参加も可能です。

<一回参加> 11,000円(税込) 
 ※都度申込により、複数回での参加も可能
 ※8月合宿(1泊2日)は22,000円(税込、宿泊・食事代は別)
<全回参加(=通年メンバー)> 110,000円(税込)
 ※全11回
 ※8月合宿の宿泊・食事代は別

参加人数

通年メンバーの最小催行人数:4名以上
各回の参加可能人数:12名まで

申し込み方法・その他

Peatixにて申し込みを受け付けます。

  • お申し込み受付後に、参加費お支払いに関してメールにてご案内いたします。

  • 開催に係る緊急事態が発生した場合、Peatixのメッセージ機能(必要に応じてメールまたはお電話)にてご連絡いたします。

  • 参加費は原則返金いたしませんが、他の方への譲渡や次回への参加繰越は可能です。(開催前までに、主催者に必ずご連絡ください)

本プロジェクトの先に目指すこと

とらべFSが各地に広まり、学びの選択肢が増えること

実際に開校するところまでをプロジェクトに含んでいるのは、このプロジェクトを通して、いずれメンバーが各地域で「とらすとベース×フリースクール」を開校できるようになって欲しいという思いから。

まだまだ、子供の学びの選択肢は足りません。でも、子供はどんどん成長していきます。

不登校児童生徒数は増加の一途を辿り、子供のニーズが多様化する社会では、アジャイルな対応が必要です。

このプロジェクトが、居住地域や環境などに左右されずに、子供や家庭が安心して多くの選択肢から学びを選べる社会実現のための一策になることを信じています。

「とらすとベース×フリースクール」プロジェクトへの、皆さんのご参加をお待ちしています。

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