縦断と革命の熱風その3〜ボリビア サンタクルス〜
彼の体調が回復すると、ギターを弾いてくれた。彼がその細長い白い指で奏でるクラシックギターの音色は実に素晴らしかった。低い音地響きのように腹の下を震わせ、高い音はカナリアの鳴き声のように脳天を鷲掴みにし引っ張り上げるようだ。
そんな彼のギターを聴きながら過ごしていたある時、宿の主人に親戚の子の成人のダンスパーティーに誘われた。二人で参加してみると、彼は次々に女性に話しかけて、その中で特に美しい二人組の女性たちと会話やダンスを楽しんだ。
彼はダンスが終わると「すごいだろー女の子が