見出し画像

高嶋哲夫『首都感染』を読んで

こんにちは。昨夜遅くまで読んでしまったので、眠いです。
夜、野球を横目に読みいってしまいました。
昨日は20%も読んでいなかったのですが、昨夜すぎて、気のめりこみすぎて気が付いたら夜遅くまで読み切ってしまった作品です。

感想


タイトルを見て、初めての作家さんでしたが、読んでみようかな、と。
コロナがあって、この2年間、そしてコロナのパンデミック当初のことを思い起こして読めれば、と手に取りました。

強毒性の鳥インフルエンザがワールドカップサッカーが開催されている中国から世界に瞬く間に広がっていく。
その中で、日本はいち早く国際空港閉鎖、そして国内の長距離移動禁止。東京都内での感染爆発兆候をみての首都封鎖。
そしてワクチンと治療薬の開発で日本はリードし、世界にいち早く開発に成功し、特許を公開して、世界中へのリリース。

コロナ過で、日本はこの小説のなかの輝かしい対応は、何一つできなかった
悲しさ。
諸外国がまだ国際空港、港の封鎖をする前に、いち早く封鎖に踏み切る。
そんな政治的な英断。

あぁ、世界が再度のパンデミックに襲われたら、今度はこんな対応ができるのだろうか、かなり確率は低いだろうな、などと思いながら読んでいました。

ただ、ウィルスへの恐怖、テンポのいい描写、とてものめりこんで読みました。

そして、読み終わってからが、さらに衝撃的でした。
なんとこの作品は、2010年に発行されていたのです!
え、コロナのはるか前、そしてこの作品の中では、中国から瞬く間に世界中に感染がひろがる。
こんな偶然あるの?としばし茫然としてしまいました。

エンターテイメントとしてもとてもいい作品。
多くの人に読んでほしい作品です!

この記事が参加している募集

読書感想文

よろしければ、サポートお願いします。いただいたサポートは、noteの活動費として使わせていただきます。