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黄前久美子が良い女すぎて響け!ユーフォニアム3期を見るのが辛い件

現実ではありえないんだけど絶妙にありそうな世界観

響け!ユーフォニアムは前々から見ていた作品で、簡単に言えば吹奏楽部の青春群像劇、みたいな内容なんだけども、登場人物がいずれも魅力的でひどく見入ってしまう作品なのは既に知っている人も多いかと思う。

冷静に見ればここまできれいな吹奏楽部なんてのは実在しないのだろうし、現実ではまずありえない個性豊かなキャラクター勢と、しかしながらシナリオの本筋は王道というか、実際の高校でも起こりうる話をベースに描かれているせいで、虚構と現実の境界を非常に上手く描ききっている作品に仕上がている。要するに、よくできたアニメながら、世界観やシナリオが生々しいせいで、感情的に非常に入り込みやすい作品に仕上がっているという事。

こんな毒のある美少女がリアルでいたら性癖ぶっ壊されてマジ最高なんやが・・・
なお、現実での棘キャラ女子は暗黒微笑()が痛すぎる陰キャのブスになる模様。

いや、こう感じたのは多分自分が日本人であるからだとは思う。海外だと高校の文化とかまた違うだろうし、日本の高校生活然とした描写が妙に生々しいんですよ。王道のジャパニーズ高校生活を描いた青春群像劇、それがこの作品。うーん、日本人でよかった!(白目)

しかし、ここ最近にになって主人公の黄前久美子が良い女すぎて、現実とのあまりのギャップに見るのが辛くなるという弊害が生じているという話を記す。

高校生離れした黄前久美子の女力

主人公の黄前久美子の成長は一期からずっと見てきたが、よくある美少女アニメのようにヒロイン然とし過ぎず、吹奏楽部の中でどこか俯瞰的で、しかしながらしっかりと現実と向き合いながら成長していく姿がマジでこう・・・刺さる。周りの仲間達からもそういう俯瞰的な姿勢をずるいと評されながらも、やっぱり頼りにされている感じがね・・・。

久美子の抱える女子高生らしい悩みや葛藤は視聴する自分にある種の共感性を感じさせる。
しかしながらどう考えても高校生離れした胆力で上手く捌いて行く様は、正しく「いい女」なのである。

アニメを視聴する中で、この主人公黄前久美子の抱える葛藤や悩みは非常にリアリティのある問題で、もしも現実で高校生時分の己がそういう問題に直面したらどうだっただろうか?と考えた時に、とてもじゃないが彼女のような上手い世渡りはできなかったであろう。現実に高校生をやっていれば、学校の授業やテスト勉強、習い事、模擬試験、進路、お小遣い、受験、更にはクラスメイトとの交友関係など、様々な問題を抱える事になるわけで、大抵の高校生はそういった諸問題を処理しきれずに、衝突やトラブル起こして疲弊してしまうと思うやはり子供は子供なので、そういう時にサポート役としての親の存在が重要になってくるのである。あくまで青春群像劇としてのシーンを吹奏楽部の話に限っているこの作品は、やはり創作なのだ。

しかしながら、その群像劇の描写に生々しさがあるからこそ、自分がこの作品を見ている最中に「もしも」黄前久美子と同じ高校の同級生として、同じ学校生活を送る環境にあったら?という「没入感」を得た時に、この女はめちゃくちゃ良い女すぎて、マジで近づく事すらできない存在だったろう、という想像が容易にできてしまい、非常に辛い気持ちになってくるのである。

人は現実と虚構の区別をして生きていかなくてはならない。

これは現実でも極稀に起こりうる事なのだが、とあるコンビニのレジでバイトをしている女子高生がいて、その子がそれこそ、自分の理想像の更に上を行くレベルのドストライク好みのガチ美少女だった場合に、異常独身男性オッサンの心理状態は、結構しんどい状態にある筈である。

オッサンは社会的に相手の事を考えなくてはならない立場で、もう一目惚れで恋をしてよい年齢でもない。自分と全く関係のない美しい少女にそういう感情を抱く事自体が、即ち事案問題に直結してしまう事を、痛いほど理解しているからである。

オッサンは心を殺して美少女からのお釣りを受け取り、無言でレジを去る。

そしてオッサンは帰宅し、自宅で買ってきたコンビニ飯を食いながらアニメを見る。アニメを見るという事は非日常体験を得る事でもあり、もう二度と得る事が不可能になってしまった青少年時代の夢と魂を、そうしたアニメの中に溶かして視るのである。

しかし困った事に、黄前久美子はアニメの中でそういう体験をさせてくる女なんですよ。彼女はオッサンのアオハルメンタルチンチンをざわつかせてくるのである。

生々しさのある作品は心に刺さってくる。

京都アニメーションが描く響け!ユーフォニアムの生々しさは、アニメと割り切ってみている自分に否応がなしに現実を言うものを被せてくる。現実ではない非日常を見たいがために見てるアニメの中で、思いっきり現実然とした錯覚で心をぶん殴ってくるのである。まったく、罪な作品だと思う。

こういうカットとかも、妙に生々しい。

だって考えてみてくださいよ、もしも自分が北宇治高校の高校生で、黄前久美子と同じクラスメイトだったとして、どういう高校生活を送れたと思うか?

自分なんて、どーせユーチューブやニコニコ動画にハマって野獣先輩のホモビMADにドはまりしたホモガキと化し、青春のセの字を「イキスギィ!ギャハハハハ!」とクッソ汚い淫夢語録で台無しにていたに違いないんですよ。今更部活に打ち込んで全国目指す!みたいな高校生にはなれないし、そもそもそんな高校生は現実には存在しないと思う。

だってこれ、アニメだもん。

仮にそういう部活環境に自分が在籍していたとしても、あの大所帯ではどう考えても素行が悪い奴が場を仕切っていて、決して居心地の良い空間にはなっていなかったはずだ。というか、現実では顧問の教師も大抵クズやしな・・・。

やっぱりキラキラとして、眩しすぎるんすよユーフォは。

いや、キラキラして魅力的でないとそもそも作品として成り立たないので、これは間違いなく映像作品として最適解の形なんだけど、心が汚れちまった大人には、燦然と輝く唯一無二のヒロイン、黄前久美子の良い女っぷりが・・・今日もまた、残酷にも心に刺さり続ける。

そして、次の曲が始まるのです・・・。(次回も視聴決定)


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