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合法的に”トんだ”経験

昨日ちょっとゴタゴタがありまして、最近の細かなストレスが一気にフラッシュバックし精神的にだいぶまいっていた。鬱まではいかないけれど、かなり苦しい状態。そんな時に僕たちが頼りにするのは、バイブル『完全自殺マニュアル』なわけですが、なんだか余計に気分が悪くなってしまった。薬にも毒にもなる厄介な代物だ。

ところで、本書には「自殺方法でポピュラーな首吊りや飛び降りには痛みや苦しみがないんやで〜」というようなことが書いてあります。そんなまさか。少なくとも飛び降りなんて、地面にぶつかる瞬間はめちゃくちゃ痛いに決まっている・・・と思われるかもしれません。首吊りだって、体重をかけて一気に首を絞めるのだから苦しいに決まっているはずだ、と。

僕は「おそらく本書に書かれている通り、痛みや苦しみはないのだろう」と、かなり確信に近いものを持っています。というのも、それに近しい経験があるからだ。中学、高校、最後は大学生の頃だったかな。何度も意識が飛ぶトリップ体験をしている。ドラッグとかではないですよ。病院で診断を受けたわけではないので正確ではありませんが、ネットで調べた限りだと恐らく「神経調節性失神」というやつだ。特定の条件下で1分ほど失神する。

僕の場合、ほとんどが「風呂上がり」と「寝起き」だ。つまり、立ちくらみが発生するような場面ですね。僕視点だと一体どういうことが起きているのか説明しましょう。コトの始まりは立ちくらみと同じです。頭がクラッとして平衡感覚を失い、足元がおぼつかなくなります。立ちくらみならここで終わり。しかし、そのあと見る見る視界が狭まっていきます。面白いほどに、視界の外側から中心に向かって円形に狭まっていくのです。まるで漫画のようだ。真っ暗ではなく、目の前は真っ白になる。そして床に倒れます。ここからがポイント。床に倒れるのですが、「床に倒れた」という自覚はありません。これ以降、ほぼすべての知覚を失っています。全身が痙攣して頭、手、足を柱や家具にドカドカとぶつけます。ぶつけている感覚もないし、痛みもまったくない。意識はあるにはありますが、全身の感覚はないし身体を自由に操ることもできない。しかし、これだけはわかる。とにかくただただ「気持ちがいい」のだ。全身で快楽を浴びているかのように、めっちゃくちゃに気持ちいい。酒で酔っている時の感覚に似ていますが、その一歩先というカンジ。これがまさしく”トんでいる”状態なのでしょう。

1分ほどすると、徐々に視界がひらけてきます。そして感覚も戻ってきて、体が小刻みに震えているのもわかる。ふわふわぼんやりした気持ちのいい時間は終わり、そして最後の最後に痛みがやってくる。全身を色んなところにぶつけているので、そりゃ痛い。しかし、痛みって最後なんだなあ。

もし、この失神を意図的に起こせるのであれば是非ともしたい。そのくらい気持ちいいですから。身体にどのくらい負荷がかかっているのかは分かりませんが、少なくともどこかしらが異常を来しているのでしょう。ただ、もし死ぬ時もこんな感覚で逝けるのであれば最高ですね。

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