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個人のマッサージ店へ行ってきた

昨日オッペンハイマーを観て、そのあと休憩がてらコーヒー店に行きました。日記が思いのほか早く書き上がったので、次の予定まで少し時間が空いた。そのままコーヒーをちびちび飲みながら時間を潰してもよかったのですが、せっかくなのでマッサージを受けにいくことにしました。

マッサージは、揉みほぐしであれば60分5000円〜6000円のイメージだ。安いお店なら-1000円くらいかな。それでもやっぱり高いなと思ってしまう。1人の従業員を1時間丸々ひとりじめするため、マンツーマンのサービスは割高に感じられる。そんな卑しんぼさんにマッサージを受ける権利などない!ええ、それはごもっとも。であれば、今回は少し趣向を変えてみましょう。

こたびお伺いするのはチェーンではなく個人のマッサージ店。チェーンに比べると割安でサービスを受けられる。とにかく安さ!安さこそパワーでありすべて!デスクワークと運動不足が祟り、僕の肩・腰・足裏は世紀末を迎えていた。「肩にちっちゃいケンシロウ乗せてんのかい!」と合いの手が入りそうだ。なので、注文は足ツボ20分2000円+ボディケア30分2500円というカスタムチョイス。これだと一見チェーンの金額と変わらない気もする。しかし、メニュー表に「30分以上のコースは延長のおまけ付き!」みたいなことが書いてあったので、きっと少し長めに施術してくれるのでしょう。

お店は50代後半ほどと思われる夫婦が経営されていて、お二人とも現役バリバリだ。「足ツボは初めて?」と聞かれ頷くと、よーしじゃあ頑張っちゃおうかな、とでも言わんばかりに腕まくりをするご主人。気合いを入れて20分足のマッサージをやってくれる。足ツボをぷにぷにするのかと思っていたが、足の付け根からつま先までくまなくマッサージしてくれた。このままでは片足だけで20分使ってしまうのでは?というくらいに、揉んだりストレッチしたりグリグリ押したりと施術内容が多岐に渡る。足ツボだけでも大満足の内容だった。その後、奥さんにバトンタッチし、30分のボディケアが始まる。「30分コースですが、ちょっと長めにやらせてもらいますね〜」と優しく一言呟いたかと思うと、次の瞬間、うつ伏せになった僕に馬乗りになるような形で全力肩ゴリゴリが始まった。勢いがすごい。手のひらだけでなく、肘、足、太ももなど全身を使った施術。見た目の年齢からは想像もつかないほどダイナミックなパフォーマンスを目の当たりにし(うつ伏せだけど)仰天した。この、荒々しくも”THE・人力”な感じが良かった。

個人の店舗なので、店内の雰囲気は「ひとん家」です。とはいえお店ですから、ジブリのチルmixみたいな音楽が流れていたり、複数設置されている水槽からチャポチャポと水の音が聞こえたり。ちゃんと客を迎える環境は整っている。しかし、隠しても隠しきれぬ”家感”が逆に僕の心を落ち着ける。自分の家でマッサージを受けているみたいだ・・・気持ちいい。30分コースはうつ伏せのみなので、ずっと下を向いたままの僕は時間感覚を失っていた。オッペンハイマーを観た直後だからか、やけに施術時間が長く感じられる。「はい、おつかれさまでした〜」と言われ身体を起こし時計を確認すると、なんと1時間以上経過しているではないか!こ、これがおまけ・・・?

結果、70分2500円でボディケアをしてもらったことになる。いくら驚安を求めていた僕とて、さすがに申し訳なさが込み上げてくる。施術中はうつ伏せだったので気づかなかったが、奥さんの指は半分以上テーピングされていて、両肘は真っ青を通り越して真紫。思わず目をそむけてしまった。けれど、ここで罪悪感を感じるのはむしろ失礼なのかもしれない。受けたサービスに感謝し、また来よう。それがお店にとって最大の恩返しになるはずだ。

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