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同じことの繰り返しな日々から抜け出す

外食とか旅行とかイベントとか、そうした家の外でのアクティビティにさほど関心を抱かなくなってきた。よく考えてみれば、僕はもとからインドア人間なので、変わったというよりは元に戻ったという感じなのでしょう。ここ10年ほどは恋人がいたため、2人の時間をより楽しむために屋外アクティビティに食指が動いていたのだ。外に興味がないから自室でPCの画面やアニメ、ゲームに没頭していた結果キモオタになり、加齢とともに昔ほどオタク熱もなくなったため”ただのキモいやつ”が誕生したという、量産型キモおぢ人生まっしぐらなのではないか。ようやく今の自分の置かれた状況が理解できたか、まあいいだろう。

屋外に興味がなくなったからといって、そういうことを一切やらないかというと、そうでもない。外食もするし旅にも行く。ただ、食べることが大好きで世界中のグルメを喰らい尽くしたい!とか、GeoGuesserでRTAできるくらいに世界中を旅してやるぜ!とか、アクティビティそのものを楽しもうという気はまったくない。いつもと違う見た目違う形の物体を口に入れ舌で味を感じてみたり、自分のことを知る人が誰一人いない場所に行き見たことのない景色を眺めたり、ただ新鮮な気持ちを味わいたくてやっている。食にはまったく関心がないし、旅は多くの時間と体力と金を使う。三島由紀夫が『仮面の告白』で「戦争よりも日常生活のほうがよほど恐ろしい」と書いているように、毎日同じことの繰り返しをしていると気が狂ってしまう。なので、手っ取り早い気分転換の方法として外食や旅が真っ先に選択肢に挙げられるわけだ。お金で新鮮さを買えるわけだからね、楽ちん楽ちん。

そういうわけで、別に食べるものや行き先にさほど拘りはない。6月あたりに旅行の誘いを受けており、各々行きたい場所をピックアップしておこうという話になっているのですが、僕は別にどこだっていいんだ。探すのが面倒くさいとか「フン…オレ様は別に旅行なんて興味ないんだが…」とクールぶっているわけではない。友だちと一緒に出かけることそのものに価値を感じているので、旅先がどこだろうと僕にとっては関係のないことなのだ。かと言って行き先をまったく提案しないのは僕のエゴになるので、男衆の旅先として向いていそうな場所をいくつか考えてはいます。これもまた人間関係を円滑にするための1タスクである。こればかりは金では買えぬ。タスクの1つや2つ、苦じゃないさ。こうして手を変え品を変え、同じような日々の繰り返しにならないよう工夫して生きていくのです。

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