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第74号『チェイサーゲーム4巻の話をしよう』

週刊少年シチューをいつも読んでくれている人は思うかもしれない

記事になるだろうとは思っていたけれど、「またか!」と。

Exactly(そのとおりでございます)

『ジョジョの奇妙な冒険』3部のテレンス・T・ダービーの様に深くお辞儀をしながら。

そして初めましての方はこの機に知ってほしいなと思います。友達と話す少年ジャンプ漫画話のように、この漫画についても話せる人が多くなってほしいので書きますとも。

そんな訳で今日は今月7月6日に発売されたこちらの漫画『チェイサーゲーム』4巻の話にお付き合いいただけたらなと思います。

その前におさらいというか前回と前々回の記事

1~3巻までのレビューも併せてどうぞ。

・チェイサーゲーム4巻について

4巻はなんていうかあれだ、一言で言うと

学生の頃に読みたかった漫画だ!!

タイムマシンがあるなら学生時代の自分に送り届けたい。

けれど、そんな無いものねだりしても仕方ないのでこれを読んでくれてるかも知れない学生(中学、高校、専門学校、大学生)には教えたいので1分だけ時間を下さい。

頼むから4巻だけでも読んでほしい。そこから興味が出たら遡って読むのもありなんじゃないか?そのぐらいの価値がこの巻にはあります。

なぜなら、この4巻には社会人になる前に知っておきたかった事が詰まっているからです。自分をかんがみるに学生だとこの視点になる人ほぼ居ないから。

『チェイサーゲーム』はゲーム業界をメインにした話だけれど、第2部はそれだけじゃないんです。もっと広い層に届く内容になっています。

4巻を読み終えて思い返せば、あの頃は知っているようで世の中の仕組みについてまるで無頓着で、【夢】というものをただ漠然と考えていた学生時代だったなと。だからこそ、今学生をやっている人にはこの漫画を読んでほしいんです。

漫画本編の感想へ行く前にある質問をします。

この問いに即答できなかった人にこそ読んでほしいから

「あなたの【夢】はなんですか?」

例えばこの質問を将来就きたい職業に絞ったとして、小学生・中学生の頃は誰もが即答できたはずです。スポーツ選手だったり、宇宙飛行士だったり、映画監督だったり、漫画家だったり、ユーチューバーも楽しそうで夢がありますよね。それこそ数えたらキリが無いくらい、人の数だけ夢を語れた筈です。

けれど、高校・大学へと進学し社会を、世間を知るにつれそういう答えを答えられる人は少なくなっていきます。上記と同じような答えを言おうものなら両親や教師から「夢ばかり見てないで現実を見ろ」と言われるからです。

じゃあ【夢】って一体なんなんですか?

自分にとって都合の良い願望? ノー。

何を犠牲にしても叶えなきゃいけないもの? ノー。

ゆ・・・・・・夢? 『夢』っていったいなんなんだ

これはこの漫画の主人公の一人、鷹城勇希の台詞です。

人にとっての夢の形は人の数ほどあるかもしれません

それでも、その答えのひとつを明確に示してくれるのがこの4巻だと思います。

これから夢に向かって歩き出そうとする人も、夢破れて違う道を歩んだ人も、手に取って読んでほしいお薦めの一冊です。


・チェイサーゲーム4巻プレゼントキャンペーン

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?!

唐突になんだ?と思われた方、素数を数えて落ち着いてほしい。

コミックス(紙と電子書籍)をAmazonに頼んだつもりがうっかり書籍版を2冊頼んでしまっていたのです。マジでうっかりだよ。この際なので『週刊少年シチュー』初のプレゼントキャンペーンにしちゃいましょう!

筆者のアカウント シチュー(@hibi_bouken)をフォローして、この記事をリツイートしてくれた方の中から抽選してプレゼントします。

どなたでも応募できますが、出来れば冒頭に書いたように学生にこそ読んでほしいので学生らしさを匂わせれば確率がアップするかもしれません

当選した場合。学生の身分と分かるものをDMで教えてくれれば4巻だけとかいわない。1~3巻も合わせてセットで贈らせていただきます。

この漫画の話が出来る人増やしたいので試しに応募するのもありですぜ、今なら高確率だよ

・チェイサーゲーム4巻本編について

さて此処からはネタバレ全開で書いていきます。

前回の記事で書いた鷹城花南に対する不穏な予想は回避出来たのかな?まだ予断は出来ないけれど多分大丈夫なはず。大丈夫ですよね社長?

夢幻の心臓ってそういう意味か!ヒヤヒヤしてしまったぜ

『進撃の巨人』の心臓を捧げよ的なアレかぁ

ふと、全巻読み返してチェイサーゲームの面白さってなんだろう?って考えた時に思ったのはこの漫画、フィクションとノンフィクションのブレンド配合率が絶妙なんですよ。

専門学校の学生の姿勢や声優養成所のくだりだったり、わかり難い部分はフィクションを入れることで簡略化してわかりやすくなってる。専門学校のリアリティについては3年前に行った企画47都道府県の専門学校や大学での講演の経験が生きている気がします。

また、花南の夢である声優業界についてはこの漫画の登場権(シチューさんが狙っていたやつ)を引き当てた声優こぶしのぶゆきさんへの取材もあって、凄く生々しいというかリアル過ぎるわ。

あと大御所と言っても差し支えない声優、大塚明夫さんの著書『声優魂』も合わせて読むと面白いですので、この機会に是非。帯が「声優だけはやめておけ」ですからね。下記から試し読みできます。『チェイサーゲーム』と合わせて読むと声優業界ヤバイってなりますね。閑話休題

そして4巻冒頭でやったコミュニケーションゲームの意地の悪い事よ、自分が学生時代にあのテスト受けてたら70点から80点つけてドヤってそうで目も当てられない。けれどたとえ失格でも”それ”に気付かせて貰えるってのは何を差し置いてもしておきたい経験だものな。当人達がそれの本当の意味に気付くかどうかは別として。

そしてタツヤ軍団全員が希望したサイバーコネクトツーの入社試験受けて受かったのが鷹城勇希一人だけってのがまたリアル。新堂龍也は遅れて入社になるのは確実だから大丈夫だとして、不安材料も多い。他の皆はどうしたんだろうか?他社へ行った?それとも他業界へ行った?この辺も考察し甲斐があって楽しい。

そして何気に物語のキーマンになってるアキラ先輩だよ!本当に主人公たちと年齢近いのか?嘘だろ?ってぐらいの風格。どうみても30代後半だよw

だからアキラ先輩 学校の学食なんかで働いているんだ

タツヤもまだ学生目線なのが良くわかる台詞。働く事の大変さを知っているなら「なんか」とは言えないから・・・

この一冊でゲーム業界、声優業界、飲食業界も知れてしまうという何だこの漫画・・・うーむ、深い、どこまでも深読みが出来てしまう漫画だ。

という話をもっと多くの人達としたいので『チェイサーゲーム』を読んでほしい。ファミ通.COMでも単話づつ読めるから。

あと応募もよろしくね!(´▽`)


・チェイサーゲームおまけ

今後の展開予想とか最終巻はどうなるのか?とか考えていきますか

◆今後の展開について

第3部「罪と罰」編というこれまた不穏なタイトルとなんか闇堕ちしてそうな魚川さんの後姿での締め。

シニアになった魚川さんの苦悩のシナリオかな

どの職業でもおそらく中間管理職になったばかり頃は絶対この洗礼を受けるんですよ(過去の苦い記憶が)

自分が仕事をする上で「あたりまえ」だと思っていた感覚は後輩には「あたりまえ」じゃなかったり、自分の感覚と他の人の感覚は全然違うって事に嫌でも思い知らされるからなぁ。

「このぐらい出来て当然」だと思ってると後で痛い目みます。その確認も忙しいとおろそかになるのは経験済み。

教える相手が「知らない」「出来ない」を前提に出来るようになるプロセスを考えてあげないといけない。自分の仕事もこなしつつだから、本当に「言うは易し、行うは難し」なんですよ

魚川さんの場合はなまじ仕事が出来る分、自分感覚でいると教える相手にも同じだけ要求しそう(無自覚で)

おそらく出来ない人の感覚が分からないから、余計に苦労しそうなんですよね。そして伝わらないから余計にストレスが・・・

30話のラストの引きで久井田ちゃんが辞めた事も起因しているのだろうか?

だとするならサブタイトルの『罪』とは後輩を追い込んでしまったこと?『罰』とは抜けた後輩の穴を埋める為に一人で仕事を増やし抱え込んでしまった事?

いや、おそらくそんな単純じゃあない。そしてここからどう魚川さんの過去「破邪の封印」編の回想に入るのかが気になるところ

うぉー、久井田ちゃんが辞めたシナリオは想定していなかった。1,2巻の頃はゲーム会社の新人、漫画においてはマスコット的な存在だと思っていたので。当初は2話の最後にタツヤに「相談が・・・」で引きだったので「転職」の可能性考えてたけど相談内容が違ったから気を抜いてた。

でも、そうかこの辺も人の入れ替わりが多いゲーム業界らしさになるのか。気になるのは久井田ちゃんが辞めた後どうしたのか?なんだけれど別会社へ転職したのか他の業界へ行ったのか?

久井田ちゃん転職先が勇希が在籍しているプレインラック社だったら面白いんだけど。かつての可愛い後輩がライバル社へっての漫画展開的にはありかな

3部が現代編『罪と罰』で魚川さんの過去回想「破邪の封印」

4部で過去編 CC2へ入れなかったタツヤ軍団の行方とか、花南声優奮闘記とか知りたい

5部 現代編 勇希の目的や、かつての”河原の誓い”は叶うのか否かが描かれるのか

この先が楽しみです。

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