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【コラム】再会〜まさか自分がこうなるとはね〜

最近、大学時代の友人と再会しました。

私がシュタイナー教育と出会ったのは、大学生のとき。先生がホリスティック教育の研究をされていて、いろんな教育を紹介してくれた中の一つがシュタイナー教育でした。

卒業論文のテーマを決めるとき、私はシュタイナー教育は除外しました。壮大すぎて、2年やそこらで論文になんかできない。本を開いたら怪しい用語だらけですぐに眠くなるし、私には向いてない。そう思ったからです。(ちなみに、クリシュナムルティで論文を書きました。シュタイナーとの共通点も多いし、今でも好き。)他の友人も、ウィルバーやパウロコエーリョといった人物、ヨガや野口体操あたりをテーマに選んでいました。「シュタイナー教育は嫌」って言う友人は1人もいなかったけど、「これを選んじゃうと卒業できないよね〜」みたいな話はしたことがあったような気がします、たぶん。遠い記憶なので、定かではないですが。

もちろん、同じゼミの中には、シュタイナーをテーマにした友人もいました。彼女はめちゃくちゃ勉強熱心で、大学院へ進学して研究を続けました。やっぱり、学部生の間だけでまとまるようなモンじゃなかったんでしょう。

さて、卒業してから十数年。大学時代の友人と再会しました。あの大学院進学までした彼女ではなく、「シュタイナーを選ぶと卒業できないよね〜」の私と同類の、そこまで熱心じゃなかった友人です。それなのに、2人を繋いでくれたのは、なんとシュタイナー教育。いったい誰が予測できたでしょうか。

今、中学生のハローワーク企画で、バラエティ豊かなゲストの方々からお話を聞かせていただいています。不思議なもので、中学生の頃から今の仕事を目指してずっと努力してきました!という方は案外少ないんですよね。皆さん、いろんな人生を歩まれてきていて、そこがとても興味深いんです。

私も、まさか自分がこうなるとはね。

私も友人も「本を開くと眠いよね〜」なんて言いながら読んでるし、「奥が深過ぎて手に負えないよね〜」って言いながら講座へと出かけていきます。先にゴールを設定して、そのために学ぶやり方もあるけれど、今面白いと感じることをゆるゆると学ぶのもいいもんです。卒業も控えてないし、論文にするという課題もないし。わからないのが面白いだなんて、学生時代には思えなかったなあ。大人の学びって自由だなあ・・・と思うのでした。

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えりか先生。神戸シュタイナーハウスでは、子どもクラスを担当。 小学校・放課後等デイサービスを経て、現在は児童発達支援事業所で障害児支援にあたりつつ、神戸・京都において日曜クラスの先生としても活躍中。
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