見出し画像

【子ども】プログラムで世界を救う

中学生のハローワーク7月のゲストは、ITコンサルタントの久保さん。プログラミングの仕事でしょ?なんかコンピュータ関連なんだろうけど、想像つかないな。それぞれ、いろんな思いを抱えながらスタートしました。


ITコンサルタントって何?

はじめは、えりか先生と子どもたちの時間。お手玉練習タイムのあと、久保さんへの質問を考えます。

と、その前に・・・

画像2

ITコンサルタントって何なのか、えりか先生から簡単な説明を聞きます。「ITコンサルは、情報技術の問題解決屋さん」って。困っている人の話を聞いて、解決策を考えて、コンピュータを使って助ける仕事です。コンピュータでどうやって助けるかって?そう、最初に予想してくれた通り、プログラミング!

画像2

プログラムを作ることをプログラミングっていうけど、そもそもプログラムって何?システムって何?

そんな基本をちょこっと押さえてから質問を考えました。


久保さんのプレゼンテーションスタート!

久保さんをお迎えして、いよいよお話がスタート。共有してくださる画像のデザインが、既に近未来的。今通信中のパソコンやスマホにプログラムが組まれているのは当たり前に知ってたけど、家電にドローンにペッパーくん、工場のロボットも!プログラムにはいろんな種類があること、プログラムの親にあたるのが久保さんだということ。日曜の夜、試験前の中学生も部活でクタクタの中学生も、お話に引き込まれていきます。

でも、お話だけじゃなかったのです。


文字がたくさん並んでる!

久保さんが見せてくれたのは、実際のプログラム。この会のために、準備してくださったんですね。画面には、ずらっと文字や記号が並んでいます。

「例えば、ここに、こう書いておくと・・・」
スラスラと謎の言語を打ち込んでいく久保さん。まさか、中身を見せてもらえるとは、贅沢な時間です。身を乗り出して、画面を凝視する中学生たち。これ、プログラミングを勉強中の子が見たら、わかる部分もあるのかな?私にはチンプンカンプンだけど・・・と思いながら見ていると、
「ほら」
久保さんの顔の周りに四角形の枠が登場。中には「F20」の文字が書かれています。どうやらコンピュータは、画像解析して久保さんを人として認識し、さらに、20代女性と判別したようです。

ちょっと表情がほぐれる中学生たち。だって、久保さんはどう見ても20代女性ではないよ・・・。髪型に結果が左右されやすい、アジア人は若く見られがち、回数を重ねて学習させると正解を導き出せるようになっていく、と説明してくれる久保さんは、まるで、子どもの失敗をフォローする優しいお父さん。いや、お母さんかも。生まれたばかりの頃は失敗ばかりでも、愛情深い親のもとでちょっとずつ成長していき、頼れる存在になっていくわけですね。


壊れた豆腐、どうする?

他にも、久保さんがしてこられたお仕事の一部を、できる範囲で紹介していただきました。その中でおっしゃったのが、
「割れた豆腐は、食べるのに問題ないけれど、商品として出荷できません。どうしますか?」
思わぬ問いかけに、中学生は沈黙。
「後で聞こうか」
と久保さん。こちらからはよく見えないけれど、画面に映る中学生たちは何か書いている様子。メモしていたのかな?

後で、改めて問いかけてもらうと、
「豆腐ハンバーグにする」
「元に戻す」
「特別に売る」
みんな柔軟で、いろんなアイデアが出てきます。
「この工場では・・・」
と一つの答えを紹介してもらい、食品ロス問題にもプログラミングが役立っていることを教えてもらいました。


まだまだ質問したいのに

そして、待ちに待った質問の時間。

「大変だった仕事は?」「やりがいは?」といった情熱大陸やプロフェッショナルみたいな深い質問もあれば、「子どもの頃の将来の夢は?」といったパーソナルな質問、「お給料はいくら?」といった現実的な質問にも、一つひとつきちんと向き合って答えてくださる久保さん。そして、「言語は何を使ってる?」「インデントをいくつにしてる?」といった専門的な質問にも、丁寧に答えてくださいました。

「もしかして、さっきのプログラム、何書いてるかわかっちゃった?」
「はい」
「プログラマーは、この話をし始めたら長いよ~」
大人と子どもではなく、2人のプログラマーが話しているその雰囲気を、他の子も温かく見守ってくれます。

まだまだ聞きたいことがあったのに、あっと言う間に終了時間。「メールで送ってくれれば」とのありがたいお言葉に甘えて、後日、質問をどっさりお送りさせていただくことに。


振り返り

プログラマーってどんな仕事?久保さんってどんな人?そんな問いかけをして、最後にそれぞれが絵を描きました。といっても、十分な時間を取ることはできなかったので、さっとメモ程度に。

始まる前は、賢くて冷静なイメージを青と緑で表現した私(始めの方に出てきた写真の「プログラム システム」という文字の回りの色です)。終わってからは、真っ白なキャンバスに似顔絵を描く人のイメージでした。相手の深いところまで汲み取って具現化する。対話を重ね、色を足したり引いたりしながら作品を育てていく。作品は作者の手を離れ、どこかで誰かを助け、世界を変えていく。プログラマーって芸術家なんだな、と思います。

参加者の感想は、後日、別の記事でご紹介!


申込はこちら

次回は、久しぶりの教室開催。ゲストは『じきしん いのちの物語』の小川さんです。お盆の前に、命について考え、交流できるってなんて豊かなんでしょうか。参加申し込みはこちらまで。


―――――――――――
えりか先生。神戸シュタイナーハウスでは、子どもクラスを担当。
小学校教員を経て、現在は放課後等デイサービスで障害児支援にあたりつつ、神戸・京都において日曜クラスの先生としても活躍中。
―――――――――――


お読みくださりありがとうございました! スキやコメントをいただけると励みになります。 サポートは子どもたちの活動費用に使わせていただきます。