スタンダードの論点(機械兵団の進軍:決戦の後に)
2023年5月12日発売の「機会兵団の進軍:決戦の後に」が…
予定より早く実装されちゃいましたね...
それもあって大きく出遅れてしまいました。新セット実装時にカードレビューとスタンダードへの影響を「論点」と捉えて考えていく本記事「スタンダードの論点」でした。
…でした。そのつもりでした。そうです皆様もご存じの通り、クソデカビッグニュースがSNSで甲論乙駁し、「それこそがスタンダードの論点」になっているのです。ここ最近頭を抱えていたのですが、このタイトルをつけてしまった以上、取り上げないわけにはいかないですよね。
カードレビューの前に、こちらの論点整理です。
論点①ローテーション期間延長の是非
ローテーションが見直されたのはMTGの歴史において初めてではなく、直近では2014年と2016年の文献で遡ることができる。スタンダードで毎年のように禁止カードが出始めたのもこのあたりからだ。強すぎる、不快すぎる、調整段階で見落とした、果ては黒の使用率を少し下げるため…などなど。
2016年当時、無論当時はMTGアリーナなど存在せず(MOは存在した)紙を実家に置いてきた私は推しのリミテッド配信者が引退したため時折プロツアー等の配信を見る程度だった。しかしぼんやりと、「ゼンディカーの同盟者、ギデオン」が「いつも使われていた」のを記憶している。今年からはそれと同じか、それ以上の長きに渡り「いつも使われている」カードに出会うことになるだろうし、3年を待たずしてスタンを去るカードを見送る事にもなるだろう。
7年前の指摘通りで、来年あたり「やっぱりローテ期間を2年に戻します!」なんてことになるんじゃないかと不安に思っている人も少なくないはずだ。大きな変化には得てして大きな不安が付きまとうものだ。当時ギデオンを使っていた人たち、あるいは使われていた人たちは、そんな不安を抱きながらも環境を楽しんでいたのだろうか?
結局は自分が楽しめるかどうかが一番重要だと思っている。時々別のフォーマットに手を出したり、リミテに精を出してみたり、あるいは少し距離を置いてみたり、自分の心が苦しくならない方に進もう。幸いなことに私はコミュニティに恵まれてました。いつも鍛えて頂いている方々に改めて感謝を。
論点②プロツアーでの決戦の後に
ここからは普段通りです。先日のプロツアー上位デッキリストを見ながら新カードレビューになります。
そしてこちら、チャンドラの居場所がこんなに分かりやすく見つかるとは思いもしなかった頃の前回記事です。こういうのはいつもの事です。
ラクドス系
ミッドレンジ型・リアニメイト型・ブリーチ型で全体の3割を占める最多勢力。そしてtop8にラクドスが5人、スイス上位4人がラクドス。優勝もラクドス。スタンもパイオニアも最多勢力、ラクドスが罷り通る!
優勝の現世界王者ネイサン選手、プレイヤースポットライトカードはEtBで相手の盤面崩壊させる1黒黒黒黒4/5接死なんじゃないかな?
世界を制したグリクシスがカウンターや死体鑑定士を排して2色に。グリクシスもここまで変貌するとは…
刃とぐろの蛇の位置にチャンドラが居場所を見つけ、強いスペルをより強く使うことで相手の強いスペルに対抗するのが現代のスタンダードと見受けられる。
侵入者先輩、もう1年やるってよ。護法とドレインで守りが堅い先輩に対し、掃除屋後輩はサイズアップする攻めのデザイン。
肉体喰らいやラフィーンを追放しても護法は得られず、呪禁や破壊不能は現在スタンで見かけないため除去耐性が心許ない。状況次第では先輩が4/4護法なのに後輩はスケイズゾンビに成り下がるのも積極採用が躊躇われる。対リアニメイトでアトラクサを追放できれば先輩を凌ぐバリューが出ると期待したい。対エスパーでは何かしら能力は貰えそうで、サリアとシェオルで接死先制さらにエーデリンか猗旺で警戒…は流石に夢見すぎ。
赤単相手にフェルドンやフェニックスを追放して4/4速攻で殴るのもアリか?
登場時点から通れば強いと言われたエターリや多元宇宙の突破を罷り通す現代型思想を体現しているリスト。こういう思考でデッキを組みたい。
グリクシス系
一方グリクシスは死体鑑定士を採用するので掃除屋さんは出番無さそう。リスト公開制大会ならではの呪文貫き1枚刺しが好み。
リアニ型ではますます鑑定士が有能なので掃除屋さんの出番やっぱり無さそう…逆に掃除屋を出されたら、追放の解決前に切り崩しを当てると良いかも。
エスパーレジェンズ
2マナ域にローナが加わり序盤の安定と終盤の攻め手に厚みが増したものの、PTでは勝ち組になりきれなかった。
しかし決戦の後にはローナに続き伝説シナジーが多数追加。
飛竜機械は喉首狙いが当たらずサリアデニック寓話トークンを阻み、スクレルヴほどではないが避雷針の役割は十分果たせる。これ自身は伝説でないため、複数並べられるものの公有地無しで白青揃えなければならない。
王家の葬送は大体2ドロー、できれば3以上ドローしたい。追放する枚数は1枚でも2枚でも良く、ライフ損失はデニックとシェオルで確保できる。
2マナ域も4マナ域も激戦区なので採用枚数が難しいが、どちらも試してみたいカードではある。
これでローテーション後もレジェンズが組めると思っていたらラフィーンもサリアもエーデリンも続投。エスパーレジェンズ、まだ擦れる。
色は違うがローナとのコンボが囁かれている力線の浸透。世界各地のビルダー達が試行錯誤しているはずなので、今後の動向に注目したい。
アゾリウス兵士
フェアリーの黒幕、ここに入ったのか…!!カウンターとフラッシュを併用して攪乱アグロ(クロックパーミッション)戦略を取るならば、黒幕は打ってつけだ。これには私の目から鱗が落ちた。
黒幕は人間じゃないが致し方無し。護法も嬉しいが打点が上がるあたり侮れない存在。エルドレインにも人間はいるだろうし、兵士アグロも3年ローテを走り続けてそうな予感がする。
赤単
カードの上半分が全て面白い。オムナスみたいに1本ずつ増えていくのかな?
白単
タッチ黒でしかもダブルシンボルのブリーチを入れる発想に脱帽。軍備放棄の平地枚数確保や骨化のエンチャント先などに負荷がかかりそうだが、構築もプレイもとても自分には真似が出来ない。
ニューカペナのクリーニング屋エルズペス、大天使の次は神になるんか?
プレインズウォーカータイプを持たない放浪皇や永遠の放浪者(もう放浪しないらしい)はボーナスを得られない。枚数が多くて白絡みで、クリーチャートークンを自給できるPWと相性が良さそうだが、それってエルズペスだよなぁ?
エクスプローラーでは試練に臨むギデオンの組み合わせが提案されている。テフェリーが呪禁持つのも嫌らしさがある。
ドメイン
スゥルタイ根本原理ポジション。そしてワイルドカードに優しくない。マルドゥで実力を証明済みの怒りの大天使、本当の居場所はドメインにあったようだ。
セレズニアエンチャント
カルドハイムのルーンと共に消えたと思われたエンチャント、プロツアーに帰還。採用カードの多くが神河産で、ローテーション延長の恩恵を受けたアーキタイプ。
待ってましたとばかりに現れたのが星座持ち。婚礼や寓話をコピーできる可能性には夢が膨らむばかりだが、有力なオーラは数少ないので自力で育って自力で殴る必要がありそう。付けるなら無鉄砲あたりが候補か?
オーラと聴いて駆けつけてきた。ルールスみたいな能力でケイリクスと仲良くなって欲しい。
最後に
いかがだったでしょうか?
次回更新は新セット「エルドレインの森」になるのでしばらく空く予定です。指輪物語は履修してないのでちょっとわからないです…
今回も読んでいただきありがとうございました!
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