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新生なでしこジャパン、強豪復活の予兆を示すデータ

あの日本が戻ってくるのか。

時が経てば分かるだろう。若くエキサイティングな新生チームが台頭するにはまだ早いトーナメントになるが、確実に眠れる巨人のポテンシャルを秘めている。

劇的優勝を飾った2011年と2015年、2回のワールドカップ決勝進出以降、多くの変化があった。池田太監督の元、2019年での悲劇を払拭しようとしている。

新しくローマに加入した熊谷紗希など、馴染みのあるメンバーは数人残ったが、過去に所属したリオンとバイエルン・ミュンヘンのスターであった彼女はメンバーの中で唯一、30歳を超えた選手であり、それが新生日本代表への期待が多く寄せられている理由だ。

試合を支配する日本

日本は常にポゼッションを基本としたチームであり、現在のミッドフィールトダーのオプションは相手チームにとって非常に脅威だ。

Opta Analystが選ぶ、ウィメンズ・スーパー・リーグ(WSL、イングランド1部)ベストイレブンに選出された、マンチェスター・シティの長谷川唯、ポートランド・ソーンズで評価を上げている杉田妃和、ナショナル・ウィメンズ・サッカー・リーグ(NWSL、アメリカ1部)で新星として注目される遠藤純、そして、WSLで活躍しているウエストハム・ユナイテッドの林穂之香とリヴァプールの長野風花らが名を連ねている。

長谷川はこの1年間で輝きを見せており、マンチェスター・シティに加入後のリーグ戦での活躍は、多くの注目を集めた。

普段より深い位置でプレーをした長谷川は、ポゼッション奪取で実力を発揮し、 昨季のリーグ戦で159回のリカバリーを記録。リーグトップ6にランクインした。

長谷川唯(マンチェスター・シティ)ポゼッション奪取数
WSL 2022-23シーズン

一方で、彼女はクリエイティビティも失わず、攻撃でも相手の驚異となっている。1000回のパスを試みた選手の中で2番目に高い、パス成功率88.6%を保持している。

さらに、マイナビ仙台レディースの宮澤ひなたにも注目したい。昨年のアジアカップでは、長谷川に次ぐ13回のチャンスクリエイトを記録した。オープンプレイからのチャンスクリエイト数は、大会最多だった。

新生ストライカー陣

良い中盤を活かすにはトップクラスのアタッカーが必要だ。池田監督のチームには、幸運にも逸材が2人いる。

1月にチェルシーに移籍したことで注目を浴びた19歳の浜野まいかに注目が集まっているかもしれないし、彼女からは目が離せないが、今大会では植木理子も見逃せない選手だ。

植木は、東京ヴェルディベレーザのフォワードとして、昨季のWEリーグで得点王に輝き、昨年のアジアカップでは日本代表が準決勝に進出する間に5ゴールを挙げた。この記録は、チェルシー所属のオーストラリア人ストライカー、サム・カーに次いで大会2位だ。

植木はクリエイティブな面でも影響力があり、アジアカップでは9つのチャンスクリエイトを記録し、トップ5にランクインした。今大会で日本の中盤と攻撃がギアを上げれば、数年後に再び強豪となる可能性のあるチームにとって、実り多き夏になるかもしれない。


この記事は、自社メディアの『Opta Analyst』の記事から一部を抜粋して翻訳したものです。
元記事はこちら:Women’s World Cup 2023 Group C Preview: Spain, Japan, Zambia, Costa Rica

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