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【プロ野球】MLBからNPBに復帰した野手たちをデータで振り返る

by 黒澤 敏文(Stats Performデータ編集者)

筒香嘉智のプロ野球復帰戦が近づいている。最後に出場したのは2019年9月19日の広島戦のため、5シーズンぶりのNPB公式戦となる。どんなプレーを見せてくれるのか期待感は高まるばかりだ。そこで、これまでプロ野球からメジャーリーグ参戦後、NPBに復帰した選手たちがどの様な実績を残したかを紹介する。

まず上記の選手は筒香を入れると、これまで合計14人。彼らのMLBデビュー時の平均年齢は29歳だ。一番若くデビューしたのは西岡剛の26歳で、筒香はこれらの選手の中では4番目の若さでの初出場を果たした(28歳7カ月28日)。ただ、彼らのメジャー在籍平均年数は4年に満たない(3.9)。特にこの枠組みでメジャー契約結んだ直近4選手のうち、3人は契約期間中にリリースされている。契約が物を言うと言われているMLBでも、非常にシビアな現実がそこにはある。

一方プロ野球復帰時の平均年齢は33歳だが、ここからの平均在籍年数は5.5シーズンとMLB在籍平均よりは長い。実際に過去復帰した13選手のうち、10人はMLB在籍期間を超えるシーズン数を記録している。届かなかった3人も、怪我や体調不良により退いた城島健司と川﨑宗則、更には40歳で復帰した田口壮だ。

しかし、第一線での活躍となるとその回数は低下する。プロ野球復帰後の平均規定打席到達数は2.3。在籍年数の半分以上規定打席を上回るシーズンを送ったのは5人だけだ。更にNPB復帰後、主要打撃部門での自己ベストを更新した選手は3人(井口資仁:2010年98四球、青木宣親:2018年67打点)。成績上は全盛期に比べると峠を越えた感は否めない。ただ、NPB復帰後に自己ベストの成績を残した選手もいる。

復帰会見で「チームを日本一にする」と口にした新庄剛志は、2004年シーズンには7つの主要打撃部門でNPBでの自己記録を更新。2年後の2006年には宣言通り日本ハムを日本一に導いている。筒香嘉智は今後どんな成績を残すのか注目だ。


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