三笘薫はドリブル距離リーグ2位 エヴァートン戦で輝けるか【試合プレビュー】
日本時間5月9日、三笘薫選手が所属するブライトンは、ホームにエヴァートンを迎えます。注目の一戦を前に、Stats Performのアナリストが書いたプレビュー記事から、一部を抜粋して紹介します。
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Brighton vs Everton: Prediction and Stats
ブライトンの注目選手:三笘薫
日本代表の三笘薫は、今シーズンのプレミアリーグでブレイクしたスター選手の一人であり、その爽快なプレースタイルでリーグ屈指のエンターテイナーに数えられる存在となった。
5月4日の試合で、ブライトンはマンチェスター・ユナイテッドに勝利したが、三笘にとっては簡単な試合ではなかった。アーロン・ワンビサカが立ちはだかったからだ。
この試合で三笘は、ペナルティーエリア内でのプレー数で、ブライトンの選手としてはプレミアリーグ史上最多タイとなる1試合15回を記録したが、枠内シュートはわずか2本、チャンスクリエイトは1回のみとなった。危険なエリアでのプレー数を考慮すれば、この結果は少々残念なものだった。
試合終了後、他のチームメイトが嬉しそうな表情を見せる中、三笘の顔には悔しさが滲んでいた。その無念を晴らすためにも、エヴァートン戦は絶好の機会となるだろう。
エヴァートンは、右サイドバックのファーストチョイスであり、プレミアリーグを代表する選手であるシェイマス・コールマンが負傷で今季は終了まで離脱。経験不足のネイサン・パターソンが代役を務める可能性が高い。
1月の対戦で苦戦したパターソンは、ドリブル好きな三笘に今節でも手を焼きそうだ。10メートル以上のプログレッシブ・キャリー数(120)とドリブル突破を伴うキャリー数(64)において、三笘はウイングとワイドミッドフィルダーの中でリーグ4位につけている。また、ドリブルで相手方向に前進した距離で、三笘の2,807メートルを超えるのは、アーセナルのブカヨ・サカ(2,831メートル)だけである。
先週は悔しい思いをしたが、今節はホームで爆発するかもしれない。
※プログレッシブ・キャリーとは、攻撃方向に5メートル以上ボールを運んだプレー
エヴァートンの注目選手:ジョーダン・ピックフォード
今季のプレミアリーグにおいて、ホーム戦での枠内シュート数でブライトンを上回るチームはない。また、本拠地でのPKを除くシュートのゴール期待値で、ブライトンの30.8点を上回るのは、リヴァプールと上位3チームだけだ。
ブライトンは今季、ホームでの平均ボール保持率(60.4%)でも、マンチェスター・シティ(64.7%)とアーセナル(64.4%)に次ぐ記録を残している。
今節は、不調にあえぐエヴァートンにとって、かなり過酷なものになりそうだ。
ジョーダン・ピックフォードにとっては、忙しい試合になることが予想される。今季、アウェーでの被シュート数がリーグ2番目に多い(288本)エヴァートンが、アメックス・スタジアムで何かを得ようとするならば、彼が素晴らしい活躍を見せる必要があるだろう。
ピックフォードは、素晴らしいシーズンを送っている、エヴァートンでは数少ない選手の一人だ。ジェームス・マディソン(レスター)のPKをセーブするなど、ゴール阻止数は3.9点を誇っている。今季のプレミアリーグでこれを上回るゴールキーパーは、3選手のみだ。
しかし、彼一人ですべてを守り切るのは不可能だ。
ブライトン対エヴァートン 勝敗予測
Optaのスーパーコンピューターによると、この試合でブライトンが勝利する確率は49.4%。ホームチームがリーグ戦3連勝を手にする可能性が高いという予想だ。ショーン・ダイチ監督率いるエヴァートンが勝ち点3を獲得する確率は22.9%で、引き分けで終わる確率を27.7%とした。
エヴァートンのアウェイ戦での不調や、数ヶ月前にブライトンが彼らを打ちのめしたことを考えると、この数字は寛大に感じられるが、何が起こるかわからないのが、プレミアリーグの醍醐味だ。
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