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田中一村 傑作選





田中一村 傑作選

 ネットにて拾うことの出来た画像のみとなります。
 一村の傑作はまだまだ沢山ありますが、あしからず。

 ※本記事の画像ではもっさりとした鈍重な印象を受けるかもしれませんけれども、実際の作品達はもっとずっと生命力があり、色彩にメリハリと透明感のある、繊細且つ鮮やかな、澄んだ空気感を持つ美しい世界を湛えております


『白い花』 1947年


秋色虎つぐみ 1955年


忍冬に尾長鳥 昭和20年代頃


大赤啄木蝶鳥と瑠璃懸巣るりかけす 昭和40年代


岩上赤翡翠アカショウビン 昭和48年以前
奄美の海に蘇鐵そてつとアダン 1961年


初夏の海に赤翡翠アカショウビン 1962年頃
初夏の海に赤翡翠アカショウビン 1962年頃

※人気作のため、大きさ、発色の違うものを2枚記載いたしました。何れも本物とは比較にならない粗末な色彩ですけれども・・・致し方なしです・・・


白花と赤翡翠アカショウビン 1967年


奄美の郷に棲紅蝶つまべにちょう 昭和40年代


不喰芋くわずいも蘇鐵そてつ 1973年以前                


                草花に蝶と蛾 昭和40年代


枇榔樹びろうじゅの森に崑崙花こんろんか 昭和40年代


枇榔樹びろうじゅの森に朝葱斑あさぎまだら蝶 昭和40年代


熱帯魚三種 1973年


榕樹がじゅまるに虎みみづく 1973年


アダンの海辺 1969年


枇榔樹びろうじゅの森 1973年以前


余談

 最後にご紹介した作品『枇榔樹びろうじゅの森』は、妥協可能な画像を見つけることが叶わず、当初記載を見合わせようかと考えましたけれども、個人的に偏愛する作品のひとつゆえ、強引にねじ込みました。
 濃淡の美しい格調高い一品で、森の中に灯るように、蝶(朝葱斑あさぎまだら)の青、花(左上アカミヅキ、右下アオノクマタケラン、中央下コンロンカ)の白の浮かび上がる、非常に幻想的、且つ奥深い精神性をたたえた作品です。

 
 

ポエム 『一村の画にりて』

 彼の画の前に身を寄せて 言葉を置き 耳を澄まして そっと佇む
 そうしておもむろに目を見開いて その世界へとりてゆく
 
 植物はかおり、風は葉擦はずれの音を響かせて、ほほにふわりと触れてゆく
 鳥が むしが うたいだす
 場合によっては 波音なみおと
 
 彼方かなたより 柔らかな光
 
 優しく微笑む色彩と 素足でワルツを楽しめば
 ふと 彼の気配と眼差しを感じ
 幸福と安らぎのあわいに われ心地良く 身をゆだねゆく

自分の「脳内情景」より抜粋


 

その他、情報

 本記事にて紹介させていただいた作品は、以下の書籍 ↓ にて、もう少し良い発色にて楽しんでいただくことが可能となっております。
 ※記事内に商品販売サイトへのリンクは在りません


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