僕らのサイン (椿)
高校時代、僕はいじめに遭っていた。
でも僕はあまりいじめられている事を気にしてなかったし、一人でいることが好きだったから、皆勤賞取るくらいには何も気にしてなかった。
ただ、二年生までの担任は僕のことを腫れ物を扱うように扱っていて、僕はそれが凄く鬱陶しかった。
でも、三年生の時の先生はいじめられている僕のことをいい意味でみんなと変わらずに接してくれた。
例えば、新学期開けた初日、持っていかなきゃ行けない掃除用の雑巾を忘れた僕に、先生はこんなことを言った、
〇〇(僕をいじめていた子)に一枚もろたら?
と、そして、その〇〇くんに
〇〇、椿に一枚あげーや
と、何事もないように言った。
気を使われることにウンザリしていた僕はそんな先生のことを大好きになったし、そんな先生とすごす最後の一年はほんの少しだけ楽しかった。
先生は僕が必死に出していたサインに気づいてくれたんだと思った。
あれから13年.ありがたいことに僕は教育現場で働く機会を頂いている。
僕は、子供達の出すサインに気づけているだろうか?日々そんなことを考える。
学生にとっての教師は、凄く影響力のある存在だと思う。
スイッチはそんな先生と学生の物語だ。
僕が演じる松岡は生徒たちのサインに気づけるのだろうか。
是非劇場にて、確認して下さい。
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