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ひとに頼る。(池治)

全ての稽古が終了し、残すは本番のみとなりました。
本番前日の最終稽古は3回も通しました。
ランマイムが多い作品なので1回通すだけでもヘトヘトですが、役者陣に「お願いします!!」言うて3回も通して頂きました。しかも新しい動きもつけてしまいました。
付き合って頂き感謝しかないです。みんなありがとう。

何か人に頼ることって得意でしょうか。
僕はとっても苦手です。
自分から頭下げることも、相手から差し伸べられた手を取ることも、少し気恥ずかしい。
ちっぽけなプライドがそうさせるのか分かりませんが、とかくなんだか上手く出来ません。

自分の力でなんとかしてやらぁ!って思ってしまいます。
思ってしまっていました。

でも、『チェーン・マッチ』を創作する過程で、本当にたくさんの人に助けて頂きました。
出演もしていない劇団員に稽古場を確保してもらったり、衣装や小道具を手伝ってもらったり、稽古場見学に来てもらって感想をもらったり。
どれもが支えになり、こうして本番を迎えられるまでになりました。

この支えがなかったら絶対に本番まで辿り着けなかったのに、自分から手伝って下さい!と頭を下げた訳でも無かった。ただ手を差し伸べられっぱなしの期間が続きました。

でも、これじゃいかんなと強く感じました。

かっこつけてる暇があったら作品をより良く出来る。自分1人で出来ないなら周りに遠慮なく頼る。
差し伸べられた手を取って、すみません!ありがとうございます!でいいじゃないか。

そう思いました。そう思えました。

ひとに頼って生きる。
そんなことが作品でも伝えられたら良いなと思っています。

少しでもお客様に楽しんで頂けるように、みんなで精一杯創りました。

ご来場、心よりお待ちしております。

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