ほんとゴールの遠さ(白井)
「道に迷いましてん」
日曜の深夜。我が家の最寄りの、それこそ歩いて2分くらいの駐車場に車を止めに行った鍵屋さんが、15分くらいしてから連絡をしてきた。
その日の昼に、僕はどうやら自宅の鍵を落としたらしく。ちょうど用事で外に出てた日で、帰りのスーパーで買い物をして、財布をあけたらいつもそこにあるはずの鍵がないことに気がついたんですよ。
さらに悪いことには買ってたものが「アイス」「ヨーグルト」「納豆」
この話はそんなに面白くならなさそうなので、この辺にしておきますが、ともかく次の日も朝が早かったので夜中の鍵屋さんに来てもらって鍵を開けてもらって。
最近不運が多いんですよ、僕。
さて、お稽古の事を、作品のことを書きます。
来月9月1日から3日にかけて、5ステージを、高槻に新しくできた「高槻城公園芸術文化劇場」にて「ブルースターナックル!」を上演いたします。
この「ブルースターナックル!」は2021年に上演した作品の再演になるんですが、新しい台本を読んだ時の最初の印象として、
全然違う話だなぁと思いました。
キャストが変わった部分もあれば、もちろん細部変更があったりして。何が違うんだか、うまく言葉にできないんですけれど、同じ役を演じつつ思ったのが、「自分を語る言葉が減った」ように思いました。それと、前より弱い人になったんかもしれん、と。
演じる自分自身にも変化があったわけですし。そういう意味では、使い古された言葉ですけれど本当に同じものなんて、絶対にない。
ストーリーではないところ、深みのあるものをお届けできると思っています。あとは受け取ってくださる方の健康状態やコンディション次第!かも。
どれだけ台本にないところを掘り下げるか。
劇中にこういう言葉があって。台本には描かれてない部分を表現するのがその役を生きるために必要だ、という事だと思って言ってるんですけど、ついでにいうと、しかもそれは、台本の中にある他のセリフや言葉を根拠にして。という条件が付け加わるんだろうなぁと思ってます。
そういうことを出てくる登場人物みんなが考えて、楽しんで、深めてやってるから「なんだかわかんないけれど面白いもの」ってのが出来上がるんだと思うんです。
整理されてない渦巻いたもの、というか。
演出にも見えてない「俳優のお仕事」みたいな部分がどのキャストの内にもあればいいなと。
不幸は耐えられんけど、不運はいける。
と、思うようになれました。あの、鍵紛失の一件あたりからですかね。身の回りで大変なことがたくさん起こってしまって、どうにも身動きがうまく取れない時期が続いてるんですが、そういうのも「楽しめる困難」って思えればなんとかなるのかなと。
なんとかかんとか、大変な状況を乗り越えようとする登場人物の姿をみてもらえれば、そこから少しでも元気んなって、湧き上がってもらえればと思っています。
後は、感謝。
これも劇中で表現されていることなのですけれど、みてくださる人あっての作品なので。
それ以外になし、それ以上になし。
というところ。この作品は特にそういう部分を意識して描かれている本だと思いますので。
あー、しかし、これは恩着せがましいアレではなく、はい。そういう気持ちを忘れずに生きていけたらなぁという願いでもあります。
ステージタイガー
「ブルースターナックル」
【日程】
9月1日(金)19:30~
9月2日(土)14:00~ / 19:00~
9月3日(日)13:00~ / 17:00~
【会場】
高槻城公園芸術文化劇場 南館 大スタジオ
【料金】
一般 3000円
学生 1500円
【ご予約】
https://ticket.corich.jp/apply/267062/
【特設サイト】
http://st-tg.net/_sp/bsk2023/
お待ちしております!
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