「SixTONESの沼に飛び込んでみた。」っていうよくある話。

2023年7月2日(日)の昼下がり。
私は、この日を一生忘れないだろう。


何とも仰々しい書き出しにしてしまったが、ここから先の文章は「SixTONES、ひいてはジェシーを好きになった瞬間について」という、ごくありふれたオタク初心者の一人言だ。

しかし、わざわざ文字にする必要もないくらいありふれていると分かっていても、外が明るくなってきた今この瞬間も眠れないくらい「好き」が溢れてしまうので、安眠のためにも盛大な一人言を綴っていこうと思う。(『深夜テンションで書いてしまう夜中のラブレター』と比にならないくらいの黒歴史になること、間違いなし。明日の私、許してね。)


前提として、私はそもそもジャニオタだ。
小学校2年生の頃、社会現象にもなる勢いで流行っていた「花より男子」をきっかけに嵐ファンになった。
たぶん、あの頃の月曜日の朝は、日本中の学校や会社で「先週の花男観た?」から会話が始まっていたと言っても過言ではないくらい話題になっていたと思う。
そしてクラスの女子は、「道明寺派」「花沢類派」に分かれて、今回の各々の推しポイントを発表しあうのがお決まりの流れだ。
ちなみに、私は嵐にハマったくせに何故か花沢類派だった。(確か理由は、全身真っ白で「The 王子様って感じだから」という、何とも単純なもの。)

まあ、何はともあれ私も例に漏れず、嵐ファンになったきっかけを調査したら第一位になるであろう「花男にハマったから」という理由でジャニオタデビューを果たした。

あれから18年。
嵐は現在、活動休止している。
今回のメインは彼らに対する感情ではないので割愛するが、グループでの活動はない今でもFCに入っているくらい好きだし、間違いなく私の青春は嵐と共にあったと断言できる。


嵐が活動休止したあと、特に新しくハマるグループに出会えるわけでもなく、完全にお茶の間ファンとして過ごしていたここ数年。
嵐の他にバンドの追っかけをしていた時期もあったが、コロナ禍でライブがなくなったことをきっかけに熱が冷めてしまっていた。

物心ついた頃から嵐が好きで、人生でいわゆる「推し」がいない期間をほとんど経験してこなかった私は、生きがいを見出だせない人間に。
加えて、学生から社会人になったこともあり、「働く意味とは???」と自問自答する日々を送っていたが、人間はこの世に存在しているだけでお金がかかるので、とりあえず働いていた。

それから何やかんやあり、転職したり一人暮らしデビューしたりと、生活に大きな変化があった2022年。
この頃になると、幸せなことに、見知らぬ土地で仲良くしてくれる人ができたり、誰にも小言を言われない自由な生活を満喫したりと、以前と比べてだいぶ精神的に余裕が出てきていた。

それでも、ふとした瞬間に「人間しんどいな〜」と思ってしまうことがあったり、なかったり。


話はジャニーズに戻るが、嵐が活動休止したあと、ニノがYouTubeチャンネル「ジャにのちゃんねる」を開設した。
ジャニーズの名を出さずに投稿された初期の動画や、グループの垣根を超えたメンバー編成など、何かと話題になったチャンネルだったが、テレビやラジオとはまた違った一面を見ることができるという点がウケて、現在も登録者数を伸ばし続けている。

もちろん私も、ニノが出ているからチェックしていたし、うっかり菊池風磨のリアコにもなりかけた。(あの人も沼だ、危ない。)

そんなジャにのチャンネルでは、度々ジャニーズの他グループとコラボしている。
基本的に私は、ジャニーズには肯定的な感情を抱くよう遺伝子に刻み込まれているので、ジャニーズとのコラボ動画はいつも以上に楽しみにしていた。

いくつかのグループとコラボしていく中、SixTONESとのコラボ動画が投稿された2023年6月18日。
その時期は少し忙しくて、動画をチェックしたのは投稿されてから一週間くらい経った頃。
もちろんSixTONESの存在は知っていたけど、ギリギリメンバーの顔と名前は一致するというくらいの、お茶の間ファンレベルの情報しか持っていなかった。

そんな、彼らに関する事前情報がほぼない状態で動画を観始めた私だったが、観終わる頃には顔が疲れているくらい、終始笑っていた。


最近のグループはトーク力が本当に高くて、バラエティに出ても、「頑張ってるのは伝わるけど正直面白くはないな…」と思うことはほぼない。(何様?というのは重々承知。)

でも、個人的にSixTONESはトーク力が高いというレベルを超えている気がする。
臨機応変に対応できるグループ内での役割分担、全員がしっかり把握している自分の出るべきタイミング、一見陽キャ集団だけど礼儀がしっかりしているのが分かる接し方、誰も傷付けない笑いの取り方。

そして、スト担初心者な私が気付いていないだけでたぶん魅力はもっとたくさんあるだろうけど、単純にただただ面白かった。
本当に、隣の部屋からクレームが来るんじゃないかと思うくらいバカみたいに笑っていた。


ジャにの・SixTONES双方のチャンネルから計4本の動画が投稿され終わった頃には、私のYouTube閲覧履歴はSixTONESで埋まり始めていた。

YouTubeは良くできていて、出てくる関連動画が絶妙にハマる。
次から次へと流れてくる動画を観続け、「気付いたら数時間経ってた」なんてことを繰り返していた1週間。

確実にSixTONESの沼に両足を突っ込みかけていた私。
面白さは分かってきたけど、最後のひと押しが欲しかった。

私は、やっぱりジャニーズの本業はライブやってるときのアイドルだと思っていて。

ありがたいことに、SixTONESのチャンネルにはライブ動画が結構な本数上がっていたから、私を沼に突き落としてくれる曲に出会えることを期待しながらライブ映像を観始めた2023年7月2日の昼下がり。

ついに、その時がやってきた。


ライブ映像を流し始めてから数曲目、聴こえてきたのは、デビュー前最後のツアーで披露された、ジェシーのタイトルコールから始まる「NEW WORLD」。

今までの彼らの歴史や関係性が表現され、デビューに向けた前向きな気持ちが表れているような歌詞。
きっと、Jr.の頃からずっと応援してきたファンが聴いたら込み上げてくるものがあるだろうな、という想像は容易にできる。

ただ、その時、その曲を聴いていた私は、まだファンと言っていいのか怪しいくらいの気持ちだったはず。
もちろん、彼らの歴史も物語も苦労も栄光も、何も知らない。

それなのに、ラスサビ前のジェシーのソロが始まった瞬間。
彼の表情と声からは、今まで積み重ねてきたものや背負っているもの、デビューへの覚悟、ファンへの感謝、そんな私が理解できるはずのないものが見えたような気がして、息を呑んだ。
少女漫画の主人公が一目惚れしたのかと思うくらい、本当に画面から目を離せなかった。

そして、しばらく真っ白になった頭に浮かんできたのは「あ、私この人が好きだ」という、ただそれだけ。

「人ってこんなに簡単に誰かのこと好きになれるんだ〜」なんて、どこか他人事のようなふわふわした気持ちだったな。


そこからは、彼らの歴史を少しでも知るためにスピード勝負。
とりあえず動画を見終わった数時間後にはFC入会完了。
ジャニーズはFCに入らないと何も始まらない。

そして、少しでも空き時間があればYouTubeをひたすら漁る日々。
いよいよジェシーの笑い声が幻聴で聴こえてきそう。怖い。


嘘みたいに沼落ちしたあの日から、今日で1週間。
嵐を好きになった頃とは違い、YouTubeやインスタ、Twitter、その他諸々供給が多くて嬉しい悲鳴。

とりあえずYouTubeから攻めてるけど、ジェシーのギャップがエグすぎる。何なんだあの人は。好き。

でも、SixTONESの怖いところは、メンバー全員6人でいるときが一番魅力的だということ。
箱推し(ってジャニーズでも言うんだっけ?)が多いらしいけど、納得ですね。


ここまで書くのにかかった時間、約3時間。
外は明るくなったどころか、ガンガン日差しが出てる。

明日、というか最早今日も予定があるのに徹夜してまでこれを書いてる自分、冷静に怖すぎる。
でも、後悔はないです。
あの瞬間を思い出してる時間が楽しかった。

さて、無事一人言も吐き出したし、スッキリした状態で少しだけ仮眠して、また数時間後には「PARTY PEOPLE」で目覚めましょうかね。(最近のマイブームは、パリピで脳を叩き起す→苺朝食(って友達が略してたのめっちゃツボ)で爽やかな朝演出→ABAREROのツーバスでテンションぶち上げコース)


【総括】オタクって楽しい〜!


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