ヒプノセラピー(催眠療法)が、肩凝りと右前腕の痺れの改善に役立った話

中学生の頃から慢性的な肩こりがある。思いっきり踵落としして肩を粉砕して欲しいくらい凝っている。ここ2ヶ月で凝り(硬結)による圧迫で右前腕の痺れまで出現した。

痺れの程度は消失〜出現〜増強とタイミングによりさまざまだが、それは姿勢や手の位置の変化、頸椎の前後左右運動によるものではない。

目に見えないもの(心、意思、意図、意識、関係性・・・)は目に見えるもの(物質、身体、行動、現実、お金・・・)に先立つと考えているため、まずこの痺れは自分のどんな心を表現しているのかを考えた。

どういった状況で痺れが増強するのかタイミングを観察していると、だいたい予測がついた。無意識レベルで不安などのネガティブな感情に襲われた時に、硬結の筋の緊張が強まり神経が圧迫され、痺れが出現・増強している。(整形外科は苦手なので真偽不明。)

ある時、痺れが増強したタイミングで置かれた状況を分析した。人、特に自分に好意を持ってくれている人との会話の最中で自分がつまらない話をしたと感じたり、相手が自分に対して素直な態度を見せてくれていないと自分が感じた時、「相手の機嫌を伺わなければ相手は自分から離れていくのではないか、嫌われたくない」と、無意識で感じていた。そのタイミングで肩の筋肉がさらに緊張し、痺れが増強していることがわかった。

その瞬間、小学生の頃母親が仕事から帰ってきた時にしんどそうな顔、テンションの低い声、私の機嫌をとってと言わんばかりの表情をしている光景が映像として目の前に現れた。

普段映像が出てくるようなことはない。いきなりそれが出てきたのはきっと、前日にヒプノセラピー(催眠療法)を受け、幼少期の自分に戻り母親と対話したり、自分が母親の中に入り幼少期の自分に母親として声をかけた体験があったからだと考える。

映像が出てきた時、あの時に感じた思いを再度しっかり感じてみた。
母親の機嫌を取ろうとしても全然良くならず責められているような気持ち、優しい母親出てこいや!という悔しさ、いつも母親の帰宅後に機嫌を確認しないと不安だった気持ち、母親の機嫌をコントロールしなければもっと悪い状況になるかもしれない面倒臭さと辛さ(顕在意識では「見捨てられる」とは考えてはいなかった)、私なんかしました?という理不尽な思い。

痺れ、繰り返す同じ思考・行動パターンの発端となった状況と向き合い、さまざまな感情を感じ切った後、「もう私は人の機嫌を自分でコントロールしようとしない。それで離れるなら結構。私は一人でも幸せに生きていけたこともあったんだからこれからも出来る。」と決意した。

その瞬間興味深いことに、右前腕の痺れのvoltageが最大になり、サイレンのようについたり消したりを繰り返した。5、6回痺れのサイレンが鳴り響いた後、何事もなかったかのようにそれは消失し、二度と現れることは無かった。

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心が荒れていると部屋も荒れるように、心のあり方は身体のあり方に反映される。逆も然り。
身体の不調を考える時、それが原因不明か否かによらず、自分の心の状態や無意識の欲求を考えてみることは無駄ではないかもしれない。

心の傷は無意識の領域に押し込まれ、同じような状況下でその心の傷からくる思い込みが発動し(例:「人の機嫌を取らないと相手は去っていく」)、無意識の欲求(例:「見捨てられたくない、嫌いにならないでほしい」)から同じような行動パターンを繰り返す。その行動をとると皮肉にも思い込みは現実化するため、結果自分を苦しめることになる。

私もすでに頭では幼少期の傷つき体験を特定出来ていたし、人の機嫌は取らないと昔から理解していたはずだが、それでも無意識レベルではまだ機嫌を取ろうとしていたり、身体にも不調が現れた。
それは無意識の未完了な思いを完了できていなかったから。これらが解消されないと、本質的な変化や効果は起きにくい。

そして、「私に好意を示してくれる人がいなくなると寂しい」、「誰かから興味を持たれていたい」と未だに考えていたから。無意識に押し込められた、「親が認めてくれなかったことによる寂しさ」にも気づき、それらを手放したことで同じようなことはもう無意識レベルでさえ行うことはないと思う。(ないと思いたい!いや、しない。)

顕在意識、自我では本当の原因となるトラウマ体験や傷ついたインナーチャイルドが見えていないことも多い。ヒプノセラピー(催眠療法)は無意識に押し込まれた未完了の思いを完了させることでトラウマ体験を浄化し、手放していく。

同じようなパターンを度々繰り返し困っている人は、ヒプノセラピーを受けてみるといいかもしれない。(禁忌あり。)

身体の不調や病気は、その持ち主に何を教えてくれるのか。
「不調になる状況を避けろ。」そんな単純ではない。避けてもまた同じことを繰り返すに決まっている。
本当のメッセージは、「今持ち続けている思いこみを変えた方がもっと生きやすくなる。」である。

【肩凝り 人間関係】で検索すると同じようなことが書いてあったので共有する。⇩

https://beauty.hotpepper.jp/kr/slnH000343106/blog/bidA022796326.html

ちなみに罪悪感(特に人間関係)は肩凝りを招きやすいと言われている。
私も肩凝りが急に来た時に「この気持ちはなんだろう」と深掘りしていくと気付かなかった罪悪感がそこにあった。


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