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文学の地図を創る



 最近、小説を読むことが多くなりました。
 どちらかというと書くために読む、という思考でいます。勿論、楽しみながらも読んでいます。いろいろな作品に触れると自分の感性が豊かになってきました。
 作品を読んでいると、この小説や作家はどの作品に影響を受けているとかどの部分が似ているとか、そういったことを読みとることが自分なりにできるようになってきました。
 そんななか、自分はフランス文学が好きなんだなとわかってきました。なので、いまは19世紀から20世紀にかけてのフランスの作家の小説を読んだりしています。
 いままで読んできたものだとフランスの作家だと、バルザックやスタンダール、フローベール、ヴェエル、ユゴー、デュマ、モーパッサン、カミュ、といったところです。今は、プルーストの「失われたときを求めて」を読んでいます。岩波文庫で8巻まで読みました。あと全部で14巻あるのであと半分で読み終えます。
 ほとんどが流し読みですべてが理解できるとは言えないのですが、また再読をするときには頭に入って来るだろうと思って読んでいます。読まないよりは、読んだ方が良いはずです。わからなくても読み進める、そういうスタイルで古典は読んでいます。
 さて、こういった作家の作品を読んでいると、どの作品がどのように影響を受けているのか、というのがなんとなくわかってきます。フランスでいうと、バルザックやスタンダールが大きな影響を与えているでしょう。ここから派生していって、いろいろなスタイルが生まれたのかなと考えています。
 古典に触れると、原点がわかるというのがとても良い点です。
 
 ものごとにははじまりがあります。
 文学にもはじまりがあったのだと思います。
 日本でいうと、源氏物語にはじまって、それからいろいろな作品が世に残っています。
 だから、そこから流れてどのような作品が創り出されているということを想像することが、小説を書くうえで大切なのかなと思っています。
 それは、文学の地図のようなものだと思います。
 はじまりがあって、そこからどのような形になっているのか自分なりにぼんやりといいから頭で想像すると自分の作品を書く上で大切なことになるでしょう。
 そして、自分がどの作家に影響を受けたいのか考えながら読むのがいいかもしれません。
 必ず読んでいると、面白いなとか凄いなと感じる部分は出てきます。それをどのように自分のものにできるのかは、自分にかかってきます。
 
 とにかく一〇〇〇冊を目標にしています。二月、三月でおよそ百冊読みました。(流し読みですが)
 いままで読んできた分とあわせて三〇〇冊読んだとして、あと七〇〇冊です。
 楽しみながら読書を続けたいです。

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