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小説を書くためには、小説を読まなければならない

 最近気づいたことがあります。

 小説を書くためには、小説を読まなければならない。それも、中途半端な数ではなくて、できるだけ多く読む必要がある。

 もちろん、いままでほとんど読んでこなかった人でもデビューする人はいるかもしれない。でも、それは稀なことで、普通の凡人にはできない。そっちは天才型である。努力型は読まなければならないと、気づいた。

 だから、最近は読む方に時間を割いています。朝起きたら、本を読み、移動中もkindleを片手に読む、夜も読む。そうやって文章を自分のものにしなければ、小説家にはなれないとわかりました。

 小説を書くまで、僕は小説を読んできませんでした。

 小説を書き始めたのは、三十三歳くらいです。だから、普通に小説が好きで、それまで読んできた人と比べるとハンデがあります。

 小説を書き始めて、三年経ちました。そのあいだに読んだ本は二百冊弱くらいです。それでもまだまだ足りない。だから、今はとりあえず読んでいます。すると、わかってくることがありました。この作家は、どのようなところに影響を受けているのとか、徐々に理解が深まります。それが、楽しいとわかりました。


 小説を書く、ということはいままで読んできた作品の影響をアウトプットすることになると思います。だから、小説家になるには引き出しが多い方が良いです。読んできたものを出す、ということになるのなら、多く作品を読んだ方が良い。作品を書くとき、この作家を真似しようとか、この作家の文体のようなものを書こうとか、そうやることによって良い作品が生まれます。0から何かを出すことは不可能です。先代の偉人が書いてきた物を真似するのがいいのです。


 だから、このことは常に意識したいと思っています。自分に影響を与えたのは、三島や太宰といった文豪です。それに大正や昭和初期から中旬にかけて書かれた作家を読もうと思っています。それと海外文学も。


 とにかく、多く読んだ方が良いと思ったなので、僕は大雑把な読み方です。語彙や言葉の意味がわからなくても立ち止まらずに読み進めます。通常、小説を読むとき頭の中で書いてある文章を音に変換して読む人が多いと思いますが、僕は眼で追います。文章の流れは、無視することがあります。前後関係を理解できなくても進めるときがあります。早く読むためです。わかるとことだけ汲み取って、内容を理解することにしました。とにかく、さぁーっと読んでしまいます。結局、二回読む必要が出てくると思うので。一回読んだだけで、小説の内容は簡単に理解できないです。それに、忘れてしまいますしね。


 そうやって、毎日、読んでいきます。

 読んで作品を書く。それが小説を書く上で大切なことだと書き始めて三年経って気づきました。

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