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闇落ちからの低空飛行、そして、浮上。

ここ最近、いろんなことが重なって
とっても悩んでいた。

地域おこし協力隊からはじまった双海での活動も
次の春で3年を終えようとしている。
それが一つのきっかけだ。

起業家とはいえ、自分で事業を立ち上げたとはいえ
協力隊として、毎月安定した収入があり、
使える活動費があった。
それは、自分にとって、甘えにもつながっていたのかもしれない。

これから、その安定収入がなくなり、
今の事業で食べていけるのかどうか
理想の姿には近づけているのかどうか?
振り返ったり計画したりしていく中で
漠然とした不安が襲いかかっていたのである。

不安を素因数分解すると
いろんな不安がある。

一つは、自分軸でのありたい姿と
今やっている事業のギャップ。
ありたい姿とは、起業家、経営者として
キラキラかっこいい女性。
30代前半で、いくつかの事業を手がけて、
真っ赤なアウディのってるくらい、
華麗な女性になっていたいなあって思う。


でも、今やっている地域商社の事業は3年頑張ってきてもまだまだ歯車が回り始めていない(カチッとハマっていない)くて、売り上げが上がり、利益が残り、仲間を雇い入れられるイメージがなかなか湧かない。
この事業を続けるべきなのか、そもそもビジネスアイデアが悪かったんじゃないか?
新たなビジネスアイデアを探すべきか?
たしかにワクワクしてるのかと言われると、最近しんどさばかりが勝っていたし、対人関係などを含む地道なタスクが精神的苦痛になっていた。
いろんな負が重なり、どんどん後ろ向きになっていった。

そもそも、私の軸は何だったのか?
双海に住んで、きれいなものたちに囲まれ、スポーティーな生活もできて、自由に生きれて、幸せである。
が、それは双海に住めてればいいのではないか?
なにも同じ町民をステークホルダーにして気を遣い、わざわざ大変な思いをしなくても、
双海を題材にしたビジネスを考えなくても、
自分が双海に暮らせて幸せだから、ここでリモートワークでもなんでもしてれればそれでいいんじゃないか?
もはや何もしたくない、玉の輿に乗ってここでゆったり子育てする専業主婦になれたらしあわせなのでは?
なんて問いも自分に投げてみた。

わかろなくなっていた。

私はどこを目指しているのか。
モチベーションはどこにあるのか。
進むべき方向性とはなんなのか。

気合が入っているときは、
「大好きな双海をもっと面白くしたい!」
ってキラキラ言えてた。

でも、現実はそんな甘くなくて
いろんな人から批判されたり、怒られたり
反対されたりしているうちに、
それって誰のためなんだっけとか
本当にそれがいいことなんだっけとか、
わからなくなってきていた。

自分を守りたい、自分はこうみられたいというディフェンス、
やりたいことが思い通りに遂行できないもどかしさ。

さらに、甘い自分に対しての罪悪感。
ゲストハウスにたくさん知人がきてくれて、夜はみんなでご飯食べたり遊んだり
テニスしたりサッカーしたりしちゃってるけど
ほんとは夜とかにもっと勉強したり考えたり仕事したりしないとダメだよなー、と日々募る焦り。

もっとITベンチャーみたいに、仲間とオフィスで朝から晩まで祝日でもがんばろう!おー!
っていう雰囲気に憧れてるし、そこまで頑張れないとダメだと思ってた。
なのに、双海にこもってしまうと、新しい本にも人にも広告にも出会えないのは事実。
外的刺激が少なくて、脳みそがゆるゆるしてしまうのは事実だなあと思う。そんなとき、
ライフスタイルとしてのんびり自由に生きれるこの町が最高だと思う自分と、ベンチャーとしてもっとゴリゴリやらんといかんのにーと焦る自分がせめぎ合って併存していることに気づかされた。

悩みを壁打ちしていただいたmakersメンターの荻原さんには、
それを無理にどちらかに振ろうとしないで、
どちらも併存する自分を認め、どちらも飼い慣らすことが大切だと、素敵すぎるアドバイスをいただいた。
対局の思いが併存してるからこそ、できることもある、と考え方を変えること。

さらに、双海を面白くしたい!という自分のモチベーションは外れていたのか?ということに対していうと
闇落ちしてる今でも、自分の場として作り上げた喫茶店&ゲストハウス「ポパイ」は大切だし、頑張り続けたいと思う。そして、自分の原体験などからしても、素の言葉ででている「双海を良くしたい」というのは真理のはずだと。

でも、その真理を叶えるために今、
順調に、ヒトモノカネに関する困難が訪れているときなのだと。
その困難を乗り越えたことがない未熟な私だから、逃げたくなっているのだろうと。

逆にいうと、自分のかっこいい経営者になりたいという理想の姿から考えるのは危険、なぜならば、それは空想であり、まったく形の見えないものであるから。
こっちから考えて、こんな経営者になりたいこら、このビジネスモデルではダメではないか?と考えても、きっと同じようにヒトモノカネの困難につまずくであろうと。

それより、
いま目の前にたちはだかるこの困難は
どうすれば乗り越えられるか
このゲームをどう攻略するか
そこにフォーカスするべきだと、
納得すぎる助言をいただいた。

私はこの3年で、
コロナの影響もうけ、
地域商社(オンラインショップや商品開発)
ゲストハウス
喫茶店
の三つの事業をはじめた。

形としては、協力隊というのもあったので、ポパイは土日のみの副業、平日は地域商社などをメインで考える、というように、時間ではっきり脳みそが別れてしまっていた。

それぞれに相乗効果を持たせる工夫などもできてないし、ポパイについてもっと頑張るべき施策もすぐに思い浮かぶようなものでも着手できていない、などがあった。

それで、今までの考え方でいうと
ポパイは料理長に任せて、
自分は地域商社をもっと本気で頑張ろう!
と思っていた。

でも、地域商社の事業についても、まだカチッとハマらず歯車はどうしたら回るのか迷宮入りしているところもあるから、不安しかなく、覚悟が決まりきっていなかった。

まだほぼ1人しかいないのに、
三つも事業をしているから
経営資源が分散してしまっている。
双海を面白くするゲームは、長期戦なのだから、
全てを同じ時間軸でやろうとせず、
一つ一つをしっかりと組み立てていくほうが良策だろうと。

料理長を雇ったとしたら、より、
かかる費用が上がり、売上も上げないといけなくなる。
全て任せて思い通りに行くわけもないので、私は、よりもっとポパイについてリソースを割くべきである、と。

その通りだなと思い、モヤモヤしていた部分にはっとさせられた。

そこで思った結論として私は、
ポパイに軸足をおき、
頑張っていくべきだと思った。

もっとポパイを魅力的な場にするために、
何をどうしていくのか。
もっともっと考え、ワクワクし、行動するべきである。

それでしっかり土台ができたら、また次に思いついたことをやればいい。
まずはポパイに、力を入れるべきだと
やっとその答えに行き着いた。
(いままでも何人かに近いことを言われたりしていたかが、かんがえられていなかった)

モヤモヤをうまく言葉にもできない中、
じっくりと聞いていただきながら、
的確な意見やアドバイスをいただいたおかげで
気持ちの整理がつき、すっきりしました。
墜落した闇落ちメンタルも、低空飛行をはじめられそうです。

夢があるからこそ、
順調に訪れている困難を
どう乗り越えるか。

まだまだ軸のブレブレな私、
もっともっと、考え抜きたいと思います!

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