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#16 フルマラソンの話でドン引きされなくなる方法

興味のない話は、なるべく聴きたくない。
爪にアロンアルファしか付けたことのない僕に、ネイルアートの話をされてもチンプンカンプンである。仕方のないことだと思う。
そのテーマが興味ない上に自分の生活とかけ離れていたら、理解できずにドン引きしてしまうこともある。

「フルマラソン」「42.195km」

どうですか、皆さん。引いていますか。
ランナーではない人たちにフルマラソンの話をすると、9割方見事に引いてくれます。理解不能と顔に太字で書いてあります。
「この前の日曜日、フルマラソン走ったんですよ」から会話を始める。フルマぐらいでもう相手は引ききっている。引くことは元から決まっているのかもしれない。そうなのであれば、先に緩衝材を散りばめておこう。

「この前の日曜日、脚の痙攣が止まらなくなっちゃって。ストレッチしたり、スポーツドリンク飲んだりしたんですけど全然ダメで。でも、自分の身体でどうしても行きたいところがあったんです。結局足を引きずりながら5時間かかったんですけど、目的地に辿り着けました。本当によかった。フルマラソン、走ったんですよ。」

緩衝材が、だいぶ効いている。THE過酷ワード日本代表クラスのフルマラソンが、高校生チャンピオンぐらいに弱まっている。マラソンのスタート直後、100m走並みに飛ばしている奴がいたら、そりゃドン引きしますよね。
ちゃんとラストスパートまで我慢して、最後に出し切る。それが大事。

半分完走諦めてた。関門でバスに拾われる妄想100回はした。でも、「俺のクソ脚2本頑張れ!」って小さい声で何度も言いながら、制限時間いっぱいでゴールに辿り着いた。本当に辛かった。それ以上に、本当に走って良かった。フルマラソン、42.195km。


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