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#17 公務員と民間サラリーマン、同じじゃね

土曜日の夜。ネギタン塩を口に運びながら、市役所に勤める友人は言う。
「公務員はたとえ部長になっても駒。何も変えられない。」
彼の話によると、全てを牛耳っているのは市長と市議会議員で、部長以下公務員が徒党を組んでも変化は生まれない組織らしい。そうか、それは大変だなと僕は思う。でもそんなの民間のワイも同じやで、とも思う。

1年程前に知り合った商業支援系の課に勤める市役所職員のおじさんも、同じようなことを言っていた。「尖ったこと、変わったことを言うと白い目で見られる。面白くない、市長の言うこと聞く奴が出世していく。」
そして彼は退職し、外資系コンサルティング会社に転職した。公務員っぽくない考え方であの組織にいるのがいいなと思っていたので、その中から弾かれてしまったのは少し残念だった。もっとつまらなくなるじゃん、市役所。

僕も2年程前から、本気で会社を変えたいと思って働いてきた。「これからは、人を大事にする会社にならなきゃ」という社長の考えを聴いて、心の底から共感したのを覚えている。
でも"仕事ありき"で何十年もやってきた会社は、なかなか"人ありき"の方にはなびかない。ただ雇われているだけの僕が、いくら行動しても新しい仕組みを考えても、効果は微々たるものだ。
組織に属する人たちの心を動かし得るのは、まず「トップの熱意」なんだなと変化を起こせていない僕は感じている。感じているだけで、絶対的な要素ではないのかもしれないけれど。でも一つ間違いないのは、二年前僕の中に変化を生んだのは社長の熱意だった。そして今、社長の熱意はどの社員にもほとんど届いていない。

公務員、民間サラリーマンどちらも、今を変えられないことに苦しんでいる。同じじゃんね。市長が改革派の人に代わるとか、社長が熱意ビンビンになるとか、そんな変化のキッカケがあるといいなと思う。自分の先のキャリアを考えて、違う組織に活躍の場を求めるのもありだよね。
「もっと良くしたい」「もっと成長したい」っていう意識の人たちが、さじ投げて諦めない世の中になりますように!

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