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卒制日記④

ある程度固まってきたと思われた卒制の企画。

ここ数日色んな人に企画を口頭で話してみて、自分は地域でアートイベントがやりたい。そして地域の繋がりを作れたらいい。表面上では筋が通ったように説明できてるはずだった。

そんな考えが一瞬にしてぶっ壊れる。

地域のアートイベントを自分なりの視点で企画していくためにここ数日事例をかなり読み込んだ。

地域のアートイベントはまだ確立されてなく、多くの人が悩みながら、変化をしながら実践している。

事例を知れば知るほど、既存のアートイベントへの課題意識や地域コミュニティへの課題ばかりを考えるようになってしまった。

核を見失ったまま、アイデアを出そうとしても全くダメだった。

あんこを入れないまま、あんこもちを作っている感じ。うまくできないのをもち米のせいにしたり、作り方のせいにして遠回りしてた。

相談に行った先生に、「何でアーティストと地域の人を繋げたいんだろうね?」と言われ、はっとした。

アーティストと地域住民を繋げることが良いことだと当たり前のように思ってた…。

自分の奥底に眠っている本当の核を出さないまま進んでいたんだ。

質問の答えはいたってシンプル。

私がデザイナーを目指したいと思ったきっかけが、地域で活動するクリエイティブな大人とたくさんであったから。クリエイティビティに都市も地方も関係ない。そんな姿をアーティストを通じて見せられたら。

卒制の長い長い旅は今後も続きそうだ。


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