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卒制日記⑤

先行事例なんてない果てしない旅。

第一関門である企画書提出期限に向けて、このプロジェクトの全体像を見直す1週間だった。

卒業制作の場合でも、制作背景や概要をまとめたA42枚程度の資料を提出しなくちゃいけない。

走り始めてまだ1ヶ月半。

今回のプロジェクトについて熱い想いを綴っていった。

何もない地域だからこそ、自発的に動けば「楽しい」を作る事ができる。まちをもっと自由に面白く使う人が増えれば、クリエイティブの波が多くの人に伝わっていくんじゃないかな。

これは実際の原体験に基づいている。

私は小さいとき母の仕事の関係で、色んな地方に足を運んでいた。その一つが大分県中津江村。6歳のとき地元の杉を使ったイベントの売り子をした事がある。

何もないとみんながぼやいていたまちで、よそもんのアーティストが地元の杉を魅力ある作品に変えていく。

アーティストだけではなく、林業に携わる地元の人の顔がとても誇らしそうだった。

自発的に動いてみたらこんなにも「楽しい」世界が作れるんだ。多くの仕掛けが用意されている世界では感じることのできないくらいの、面白さを感じた。

そこが地域のクリエイティビティに関する原体験。

今回もそんな波動が多くの人に伝わって欲しいと思う。

徐々に私の卒制に対して一緒に面白がってくれる人の輪が広がってきた。本当にありがとうございます。

その熱を加速させていく事が私の使命だと思う。


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